短歌1
掲載日:2022/02/13
さあさあと 降る雪の上 寒葵
其の花萼は 静に膨れる
誘はれて 否といへども 私期す
私定めて 桜葵と
午後に射す 明晰夢に蒲葵 美しきかな
だがあらざらん 意味無き恋だ
此の想ひ 我から君へ 一方に
君が与ふは 天鵞絨葵
久方の 天より降りし 月光に
哂ひし君は 冬葵かな
天離る 鄙に海見て 布袋葵
君の消息 届くはまだか
捨てられぬ 「さよなら。」と共に あの時に
君に貰ひし 長葉水葵
思ひ染む 只思ひ染む 梅雨葵と
前途洋々は 散りゆくものなり
君が云ふ 「終わりにしましょ。」 去り際、白
天竺葵 花瓶にさして




