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不運からの最強男  作者: フクフク
幼少期前編
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転生_02



 気がつくと、フワフワとした暖かい物の上に寝かされていた。

 ベッドかな? 周りの気配を窺うが、誰もいないようだ。

 前後の記憶が曖昧だ。

 えーっと、鑑定眼を実行して、意識が落ちた……?

 赤ん坊の体力を考えれば、疲れて寝てしまったのかもしれない。

 それにしては、突然すぎるような気もするが、そこを掘り下げても、答えはでない。精神年齢が高い赤ん坊なんて、前代未聞だもんなぁ。

 それより、少女の鑑定は、失敗したのか?

 んーー……。理論的に考えれば、成功するはずだったんだが、情報を確認した記憶がないことから、失敗したのだろう。

 鑑定眼は名の通り、眼で対象物を認識して実行するものだと考えている。だけど、俺は赤ん坊で、視力が発達しておらず、対象物を捉えることができない。複数人いる状況では、対象を特定できずに失敗するか、その場全員の情報が取得できると、予想した。結果、失敗したことになる。

 んーーーー。わからないなぁ……。

 確かに二つの影を認識したが、マリアンネを意識して、鑑定眼を実行した。

 アンナと同じく、個人を特定したので、失敗するはずはないのだが、この理論に自信があったんだけどなぁ。やはり視力が発達していないことが、致命的だったのかと思う。

 そうなると、次は俺自身だ。能力の把握は不可欠だ。

 自身に向けて『鑑定眼』と念じる。



 ***********************

 ジークベルト・フォン・アーベル 男 0才

 種族:人間

 職業:侯爵家四男

 Lv:1

 HP:8/10

 MP:50/100

 魔力:100

 攻撃:10

 防御:10

 敏捷:10

 運:200

 魔属性:全属性


 身体スキル:毒耐性Lv5・麻痺耐性Lv4・状態異常耐性Lv3・闇耐性Lv3・呪耐性Lv7

 上級スキル:鑑定眼Lv-

 固有スキル:言語完全理解Lv-・成長促進Lv-

 加護:転生祝福

 称号:幸運者


 スキルポイント:1000

 **********************



 さてさて、色々と突っ込みたいステータス内容だ。

 時間はたっぷりあるので、ゆっくりじっくり確認しますかね。

 俺の今世の名前は『ジークベルト・フォン・アーベル』元日本人からすると、横文字にかなりの違和感があるが、まぁこれもいずれ慣れるだろう。

 侯爵家の四男か。俺の知識に間違いがなければ、侯爵の地位はかなり高いはずだ。

 マリアンネが『姉』と名乗っていたから、今把握できるだけで、五人兄姉だ。

 身の回りの物の感触からして、不自由なく養えるほどの裕福さとみた。


 次はステータス値の確認。

 魔力とMPが非常に高いのは、特賞効果の全属性適合のためだと想定。

 運値は、称号の幸運者の影響を受けているのだろう。

 その他は、アンナと比較しても低いから平均的なのだろうか?

 いや、Lv1だと考えれば、この数値は高い。

 初期値ボーナスが、あるかもしれないなぁ。まぁ、いっか。いまそれを気にしても何もできないもんなぁ。そこはおいおいでいいや。

 HPは、体力が消耗して下がっているようだ。

 自然と下がるのか、攻撃されないと数値に変化がないと勘違いしていた。

 完全なるゲーム脳だ。ここはゲームではなく、現実世界だと、頭では理解しているつもりだったが、スキルやステータスなどのファンタジー要素に、どうも浮き立っている。

 気持ちを引き締めなおさないと。ん? MPが半分なのはなぜだ。

 考えられる原因は、鑑定眼だが………。

 んん? なんだこれ?



 **********************


 鑑定眼:鑑定の上位スキル。鑑定Lv10で取得可能。MP消費50。


 **********************



 突然、頭に甲高い音が鳴り響き、鑑定眼の詳細が表示される。

 びっくりした! ほぼ身動きがとれない身体だが、一瞬ケツが浮いたぞ。

 はい。鑑定眼の超便利機能発見! 知りたい情報を選択すると詳細な内容がわかるようだ。

 この情報から、鑑定眼のMP消費は50であることが判明。MP消費量が多いか少ないかは、下位スキルの鑑定を使用して比べてみよう。

 下位スキル使えるよね?



 **********************


 上位スキルの取得可能条件である、下位スキルは使用可能。


 **********************



「ピコ」との電子音とともに、下位スキルの情報が表示される。

 おぉーー! ヘルプ機能発見!

 鑑定眼、かなりの便利スキルだ。情報収集の救世主ともいえる。

 これで、動けない赤ん坊の間も、時間を有効活用できるし、有難い機能だ。

 鑑定眼を二回使用すると、ちょうどMP0になる。毎日二回が使用限度かな。いや、MP回復も考えれば、三回は使えるな。ところでMP0になるとどうなるんだ。



 **********************


 MP:精神力、魔法・スキル使用時に必要となる。0になると気絶する。


 **********************



 はっははは。さっき気絶していたのか……。

 鑑定失敗とかの問題ではなかった。これは気をつけて、鑑定眼を使用しないといけない。度々気絶していたら、身体が保たない。





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