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うちの母様 ~天然街道爆走中~  作者: まるーにゃ


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8/21

夢にみるほど

ご覧いただきありがとうございます。


 母様の寝言は、とてもはっきり聞こえます。実は起きているのでは……と思うくらいに。



 母様は休日も家族のために一生懸命になってくれますが、来月は仕事前の準備をする〝お当番〟が回ってくるとのこと。


 普段よりかなり早く出勤する日が1ヶ月も続くので、この2日はなるべく休んでもらわなければ……と奮闘しました。


 その甲斐あって、母様をお昼寝させることに成功しました。よくやった、私。


 しばらく様子を見ていましたが、起きる気配はなく。

 よく寝ていて何よりと思った矢先。



母「さーばっ♪」



 起きた!?


 一瞬焦りましたが、目は閉じたまま。

 寝言か……と胸を撫でおろしました。


 しかし、いつもの事ながら、しっかりと聞き取れます。


母「さーばっ、さーばっ、さーばっ♪」


 嬉しそうに連呼してますし。

 どれだけ鯖が好きなんだ、と突っ込みたくなるほど語尾が弾んでいます。

 しかも、今日のはだんだん声が大きくなっていくという高度なテクニックつき。


 何かを極めようとしているのか……幸せそうな顔からは読み取れません。



 5分後、目を覚ました母様に何の夢を見たのか訊いてみると……


 大量に出てきた鰈にウンザリしてきた頃、大好きな鯖が現れたので興奮したとのこと。


母「鰈も好きだけど、『副菜で少し食べる(美味しかったわね)』くらいがちょうどいいのよ」

私「わかります」


 一通り話したら満足したらしく、ふたたびお昼寝へ。



 次に目を覚ました際、鯖は夢に出てきたかを問うと、


母「何言ってるの?」


 きょとんとして首を傾げました。

 そこで先ほどの寝言の説明をすると、


母「ママはそんなこと言ってません」


 おすまし顔でそっぽを向いてしまいました。



 その頬が、ほんのり染まっていたのを確認して、内心ニヤリとした私です。


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