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王の花嫁  作者: 川本千根
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若き王4

【妹】 ユキ




神様サリを、どうかサリを選んで下さい


私はサリが仲良しだから頼んでいるわけではありません

サリの優しく賢い気質が鳥湖の王の花嫁にふさわしいと思って頼んでいるのです


お兄様は決して態度に出すことはないけれど、私はサリのことが好きなのではないかと思うのです


弟のリオスはそんなことはないと言いますが


…ところで神様、お兄様と弟はあんなに美しいのに、どうして私にはそれが与えられなかったのでしょう

お兄様は見かけにこだわるのは良くないとおっしゃいます

でも…


皆、私は亡きお母様似にて人を安心させるとか、人を包み込むような優しさを感じるとか言いますがそれって結局…ってことですよね?


私もサリみたいに小さなお顔と星が輝く夜空みたいな瞳を持って生まれて来たかったです


そうだ、今はサリのことを祈らなくてはいけない

神様お願いします

どうぞサリを王の花嫁に選んで下さい




【補足】

ここで鳥湖族の住居、衣装の説明をしておく


湖族は移動を考えて住居は動物の皮で出来たテントである


白国と朱国は木材が豊富なので簡易な木造の建築物を建てたりもする


この一張二十畳ほどのテントをいくつも連ねたものに簡易な木造の建築物をつなげた王族の居住スペースを王宮と呼ぶのは適切ではないかもしれないが便宜上そう呼ぶ



衣装の説明をする


湖族は白国にいる時に蚕を飼い絹を作り、朱国にいる時に綿や麻を栽培する


男女ともゆったりしたワンピースのようなものを着てウエスト部をゆるく紐で締めているいる

男性は膝丈で表からは見えないが、下に短いズボンを着用している

女性はくるぶし丈で、歩きやすいように片側だけ膝のあたりまでスリットが入っている


王も庶民も衣装にあまり変わりはないが、王には祭事のさいの正装がある

その説明は後の話とする



人々の髪型は男性は短髪だが、王族と神官は髪を伸ばし後ろで一つに結んでいる


女性は髪を伸ばしている者が多い




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