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蒼藍~反魔道士思想の村~  作者: 環田 諷
蒼藍の仕事
64/70

その5

 口々に騒いでいた村人たちはぷつっと黙った。理論で納得できるものではないけれど、それを理解しては言い返す言葉もない。が、彼らは再び石を投げ出した。


「帰れ」


「二度とこの村にくるな」


「帰れ」


「死んじまえ」


「帰れ」


「さっさと出てけ」


「帰れ」


 一人の言った「帰れ」が波紋のように広がっていく。石をまともに食らったイルは、右目の上に大きな傷を作っていた。シュールの仮面はもともと傷だらけだったが、さらにぼろぼろになっていく。ビルの帽子も少し変形してしまっていた。ロジーナは座り込んだまま必死に頭を抱え、痛みを堪えている。今まで黙っていたビルが、静かに口を開いた。


「さあ、奎婁けいるの中に入りましょうか」


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