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その5
口々に騒いでいた村人たちはぷつっと黙った。理論で納得できるものではないけれど、それを理解しては言い返す言葉もない。が、彼らは再び石を投げ出した。
「帰れ」
「二度とこの村にくるな」
「帰れ」
「死んじまえ」
「帰れ」
「さっさと出てけ」
「帰れ」
一人の言った「帰れ」が波紋のように広がっていく。石をまともに食らったイルは、右目の上に大きな傷を作っていた。シュールの仮面はもともと傷だらけだったが、さらにぼろぼろになっていく。ビルの帽子も少し変形してしまっていた。ロジーナは座り込んだまま必死に頭を抱え、痛みを堪えている。今まで黙っていたビルが、静かに口を開いた。
「さあ、奎婁の中に入りましょうか」




