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蒼藍~反魔道士思想の村~  作者: 環田 諷
もぐら退治
49/70

その14

 と、その時、別の穴からもう一尾のモグラが飛び出した。先ほどから姿を見せないと思ったら、地下でどちらかが屋根から降りてくるのを狙っていたようだ。そしてイルの足音を聞いて、飛び出してきたのである。

 モグラの狙いにはまったイルは、思い切り撥ね上げられた。代わりにシュールが魔法で応戦する。彼は右胸をたたいて、再び葉の紋(プラント)を発動させる。


「『蔓纏捕縛(ヴァイン)』」


 紋から飛び出してきた蔓が、出てきたばかりのモグラを捕らえた。土属性のモグラは、葉や水の魔法に弱い。葉の魔法(プラント)で拘束されては、蔓を引きちぎることもできない。


「おっし、そのまま抑えてろよ!」


 体制を治したイルが、中空で翼も出さずに笑った。命令されたシュールは、舌打ちしてから蔓を腕に絡ませる。彼が前髪を上げると、その眼前に紋が浮かび上がった。

 外野のロジーナは、習っただけで見たことのなかった紋に感動する。


氷の紋(フリーズ)!」

「彼の第二の魔法です」


 結界のせいで外野と化したロジーナとビルは、その戦いをその外から見守っている。


「『冱固(フリーズ)』!」


 紋が光ったことを認識するやいなや、モグラの体がみるみる凍りついていった。大型のモグラが一瞬で凍るなど、その魔力のすさまじさが見て取れる。高々と跳ね上げられていたイルは、そのまま持っていた斧で凍ったモグラを叩き切った。きれいに真っ二つに割れたモグラは、そのまま土塊へと姿を変えた。イルの魔力で作られた氷塊は、すぐに消滅する。


「うっし!」


 二人が駆けつける前に倒したと、イルはガッツポーズをする。実際は彼の結界魔法のせいで、中に入れずもどもどとしているだけだが。

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