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蒼藍~反魔道士思想の村~  作者: 環田 諷
フォディスト
33/70

その14

 部屋に残された二人は、やれやれといった風情で沈黙を続ける。蒼藍たちにとって、このやりとりは毎度のことだった。

 ビルは自分の寝床として割り当てられたソファに座る。


「いいのか?泣きそうだったぞ」

「そう言われましてもねぇ・・・」


 困ったように頬をかくビルを見て、イルはベッドから飛び降りた。


「くもみてぇなやつだよな」

「蜘蛛ですか?」と、手をわきわきさせるジェスチャーつきで、ビルが聞いてくる。イルは訝しい顔で彼を見た。今の流れから推測できないほど、ビルがバカでないと、彼は知っているのだ。


「てめぇ、わざとだろ」

「何がです?」


 平然ととぼけるビルに、イルは嘆息した。おもむろにベッドから飛び降りる。


「雲だよ、空流れてる白いやつ!」

「ああ、そっちですか。って、私ってそんなに流れそうですか?」

「もういい!俺も出る!」


 彼はビルの顔も見ずに前を通り過ぎると、廊下に出た。

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