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蒼藍~反魔道士思想の村~  作者: 環田 諷
眼鏡・目隠し・仮面
12/70

その5

「あの・・・魔法使いって?」

「魔法使いは非公認の魔道士のことです。研修浪人なんかも一応仮免状態なんで、魔法使い扱いですね」


 まだまだ知らないことは多そうだと、情けなさと共に痛感した。ちなみに違法魔道士というのは、魔道士規定に反した魔道士のことだ。彼らは一応公認魔道士なので魔法使いとは別扱いになるのである。この知識だけは研修中に習えたので、ロジーナでも持っていた。

 そんな彼女にやはりお構いなしで、眼鏡は西の白秋院(はくしゅういん)を示す。


「白秋院は、辺境地での問題解決に向かう専門院なんです。有害生物の処分や、非院ひいん殲滅など、もっとも危険な仕事をしています。その分やりがいがあるようですが。基本的に政府からの依頼に応じています」


 政府から、というのは、つまり国からということだ。黄央院きおういんの次に国家直属といえる院らしい。中央の黄央院、辺境の白秋院という言葉まで流通しているとか。また、非院殲滅は玄冬院げんとういんの仕事のようにも思えるが、辺境に多いために白秋院にやらせるそうだ。

 説明はまだまだ終わらない。


「たぶんあなたの想像する四院はここですね」


そう言った眼鏡のペンは、南の院に移動した。


朱夏院(しゅかいん)は外院同様、町や個人からの依頼に応じます。基本的に外院の実力が追いつかないものを扱うので、難易度のケタはまったく違いますけどね。でも、四院しいんの中ではここが一番出世しやすい院なんです」


 研修中は解りやすさから、この院の仕事を説明することが多くなるとか。新人が突然配属されることが稀なせいか、四院の説明は大雑把になるらしい。多くの外院がいいん魔道士たちは、ここを目指して働くと、眼鏡は笑った。他の院はその特殊な仕事柄から、出世して行くのも難しく、あまり目指されないらしい。

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