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冒険者パーティーを追放~「戻って来いと言っても知らないからな」と言ってパーティーを抜けた俺は、魔眼の力を使い最強冒険者を目指します~  作者: 夢見叶
第三章 ダンジョン調査依頼と新たな仲間

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四十二、少女救出 1

 声がする方へと急ぐ俺達。俺はその道中、周囲を探る鑑定を使い状況を確認する。


 モンスターは五体に少女が一人。モンスター達に囲まれているな。襲っているのダークウルフ、Eランクモンスターだが、全体的にレベルが高い。その上、一体他の四対と別格の個体がいる。その一体が他の四体に指示を出しているのだろう。


「アリス、今回は俺が戦うから見といてくれないか」


「ですが」


「俺もこの新しい武器を使ってみたくてな」


「分かりました。そう言うことでしたらマイルさんにお任せします」


 俺が戦うことに。後もう少しで到着すると思った時、


「誰かー!」


 先ほどの少女の声が再び聞こえてくる。そして、周囲を探る鑑定でダークウルフが少女に襲い掛かろうとしているのが分かった。今のペースではダメだ。そう思い俺は、身体強化のスキルを使い移動速度を上げる。これで何とか間に合えばと思いながら俺は急ぐ。


「マイルさん、あれ」


 アリスが指を挿す方向を見ると、ダークウルフが少女に襲い掛かろうとしている。


「アリス、先行くな」


 俺は縮地のスキルを使い一気に距離を詰める。


「間に合った」


 俺は少女の正面に立ちダークウルフの攻撃を何とか剣で防ぐ。


「もう大丈夫だよ」


 俺が後ろを振り向くと目元に涙を浮かべている少女。水色の長髪を両サイドで括っている。青い瞳に整った顔立ちで人種の中でもかなり美人だと思う。アリスとも引けを取らない。


「あなたは誰ですか?」


「俺はマイル、君を助けに来たんだよ」


 俺が少女に声を掛けている間にアリスも到着した。


「アリス少女の事を頼むな」


「分かりました」


 アリスの言葉を聞いた後、ダークウルフに向かって行く。数は五体、状況としては初めてアリスを助けたときと同じだな。などと考えながら剣を握る。


 今までは剣一本で戦っていたが、せっかく親方に二本作ってもらったんだから使わないと勿体ないよなと、両手に剣を握る。剣は思った以上に軽くて手に馴染む。


 最初のこの剣を試す時は純粋に剣の力を見たいと考えていたため、身体強化や部位強化、属性付与(エンチャント)のスキルを使わずに戦おうと思っていた。


「さてとレベルはどの程度の物かな」


 俺は鑑定でダークウルフ達を見る。周囲を探る鑑定で外にいる奴らよりもレベルが高いことは分かっていたが、細かなレベルまでは見ることが出来なかった。


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 ダークウルフ オオカミ種 LV12


 スキルなし


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 少し体格の大きい個体以外の四体皆同じステータスをしている。レベル十二、一体であれば少女でも問題なく対処できるだろうが、四体が一斉にかかってくると少し辛いか。


 それに、


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 ダークウルフ オオカミ種 LV20


 スキル:威圧 熟練度3 俊足 熟練度5


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 レベルが高い上に、スキル持ちのようだ。元々素早さが高いダークウルフが移動速度を上げる俊足のスキルを持っているのはかなり厄介だ。


「ダークウルフは俺の事を敵だと認識してくれたみたいだし、とりあえずは良しとしよう。さて後はどうやって倒すかだな」


  体格がデカイ一体は最後に回すとして後の四体を先に倒すのがベストだろう。ただ、スキルなしでもかなり足が早いダークウルフ。どこまで追いきれるかだな。


 俺は、鑑定の魔眼の能力である相手の動きを鑑定し行動先読みすることにする。これで測度で追いつけなかったとしても先回り出来る。


「グル~~」


 俺を見てうなり声をあげるダークウルフ。


「グル~、グル、グルグル」


 リーダー格であろうダークウルフが他の奴らに指示を出している。


 そして、一斉に俺へと襲い掛かってくる。かなりの速度だが、


「この程度か」


 言ってもレベル十二、素早さが高いとは言え、今の俺のレベルから考えるとこの程度に感じるのだろう。


 正面から向かってくる二体のダークウルフをまずは標的にして、向かって行く。俺の動きに合わせてダークウルフ四体も動きを変える。正面から来ていた二体が二手に別れて俺の左右より向かって来た。


 俺は足を止め、その場で剣を構える。速度は同じ、俺の所に到着するのも同時だろう。なら、俺はカウントを数える。動きの先読みをしているため、後何秒で俺の元へとやってくるかが分かる。


「ご~、よ~ん、さ~ん、に~」


 小声で数えながら、残りカウントが二秒になったところでその場より一歩後ろへ下がる。


 そこへ飛び込んでくるダークウルフを二本の剣で斬りつけて倒す。


「これで残り二体」


 仲間がやられたと同時に既に俺と後数メートルの所まで迫って来ていた。待ちの姿勢では流石につまらないと思い、こちらから向かって行く。


「まずは一体っと」


 俺は、剣を横なぎに一振りして倒す。そしてもう一体も、先程と同じように一撃で倒す。


「これで残すはお前だけだな」


 ボスであろうダークウルフを見る。


 ダークウルフも手下がやられたことに怒っているのか、俺の事を睨んでいる。


「楽しませてくれよ」


 言いながら俺は向かって行くのだった。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


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