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冒険者パーティーを追放~「戻って来いと言っても知らないからな」と言ってパーティーを抜けた俺は、魔眼の力を使い最強冒険者を目指します~  作者: 夢見叶
第三章 ダンジョン調査依頼と新たな仲間

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三十九、ダンジョン調査依頼 1

 冒険者ギルドはいつものように賑わっている。モンスターの大群が攻めて来た日の翌日から数日は殆ど人がいなかったととか。俺達が休み明けに来た時もかなり空いていた。


 殆どの冒険者があの日の疲れを取るために休みを取っていたらしい。そのため、三日が経つ頃にはいつもの賑わいを取り戻していたのだ。


 俺達は、依頼ボードにはいかずにそのまま受付の列へと並ぶ。今日俺達が受けるのダンジョン調査依頼のため、依頼ボードに用はない。冒険者ギルドに入ってすぐに列へと並んだためか、ミラーさんの列も少し短い。


「おはよう、マイルさん」


 俺達の番が来ると、ミラーさんが挨拶してくれる。


「おはようございますミラーさん」


「おはようございます」


 俺の挨拶に続き、アリスが挨拶する。ミラーさんと関わり出して三週間も経てば、アリスもミラーさんに慣れてくる。


「いよいよ今日行くのね」


 ミラーさんは俺の心を読んだかのように言ってくる。この人は本当に、


「ミラーさんの言う通りです。やっと剣も出来ましたし、そろそろ行こうかと思いまして」


「そのようね。二人して同じ装備にしちゃって、お似合いなんだから」


「ふぉふぇ! そんな、お似合いだなんて!」


 ミラーさんの言葉でアリスが顔を赤くしてあたふたとしている。


「どうしたんだアリスは? ただ装備が似合っていると言われただけだろう。ですよねミラーさん」


「はぁ~、マイルさん、もう少しアリスさんの気持ちを考えてあげなさい」


 俺はミラーさんの言ってることがよく分からない。確かにアリスは俺の事が好きだ。だがそれは冒険者の先輩として尊敬している。パートナーとして信頼しているということだろう。


「これだからマイルさんは、アリスさんも苦労するわね」


「はい」


 何故かアリスとミラーさんが通じ合っている。俺は一体どうするべきなんだろうか?


「そんなことよりも、ミラーさんダンジョン調査依頼を受けるための承認をお願いします」


「それならもう用意してるわよ」


 ミラーさんは承認印が押してある紙を渡してきた。


「いつの間に!」


「昨日が剣の完成日だと聞いていましたから、今日あたりにダンジョン調査依頼に行くのかなと思ってね」


 凄すぎる。この人、受付なんかやってないで冒険者をしたらそこそこ上位ランクになれるのではないかと思う。


「流石ですね、ミラーさん」


 俺は紙を受け取る。その紙をアリスが見ながら、


「マイルさんこれは一体何ですか?」


「そう言えばアリスにはまだ説明していなかったな」


「はい」


「それについては私から」


 ミラーさんがアリスに説明してくれる。


 俺がミラーさんから貰った紙は、ダンジョンへと入るための通行書となっている。俺達が今から行くダンジョンの入り口には、普通の人やランクの低い冒険者がはいらないように交代でギルド職員の人が二人見張りで立っている。ダンジョンの中に入るにはギルド発行してもらった通行書を、その人たちに見せる事で入ることができるのだ。


「そうなんですね」


 ミラーさんから説明を受けて納得しているアリス。俺はミラーさんから受け取った通行書を異空間倉庫にしまいなくさないようにする。通行書は一日一回しか発行してもらえないため、これをなくしてしまうと、今日はもうダンジョンへ行くことが出来なくなってしまうのだ。


 そんあ俺の姿を見て、ミラーさんは、


「マイルさんって異空間倉庫が使えたのですか? でも~、確かマイルさんて、スキル持っていなかったはずですよね?」


 そこで俺はしまったと思ってしまった。いつもはかなり気を付けて使っていたのだが。ここ最近少し気が抜けていたせいか、アリス以外に人の前で使ってしまったのだ。幸いにもミラーさんにしか見られてない。、


「それについては依頼から戻って来てから話しますので」


「分かりました。では楽しみに待っていますねマイルさん。いってらしゃいませ!」


 ミラーさんは凄くニコニコしながら見送ってくれる。その笑顔が怖い。正直依頼から帰ってくるのが少し嫌になってきた。


 そんな俺の気持ちを知らないアリスは、


「マイルさん、早く行きましょ!」


 俺の手を引っ張てくる。よほどダンジョンの中に入るのが楽しみなんだろうな。まあ、あの話をしてから一週間もの間、我慢させてたわけだしな。


 アリスが心を浮かれさせているのもなんだか分かる気がする。俺も初めてダンジョンへと入る日の前の番は殆ど眠れなかったからな。


 などと思いながら俺達は、町の東にあるダンジョンへと向かうのであった。

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