表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者パーティーを追放~「戻って来いと言っても知らないからな」と言ってパーティーを抜けた俺は、魔眼の力を使い最強冒険者を目指します~  作者: 夢見叶
第二章 事件と決着

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/68

二十九、古龍討伐

 俺が一歩前に出ると同時に空より黒い何かが降りてくる。少しずつ大きくなってくるそれは、少しずつ形がはっきりと見えるようになる。背には大きな翼を持つモンスター、龍であり、その中でも最も強いとされる古龍であった。ゆっくりと下へと降りてくる古龍、それを見て殆どの冒険者が恐怖している。


「任せたぞ!」


「はい、行ってきます」


 ギルドマスターから一言貰い、それに返事する。


「マイルさん、絶対に無事に帰って来てください」


「分かってる。これが終わったら、ダンジョン攻略調査に行こう」


「はいです」


 アリスと言葉を交わした後、俺は古龍へと向かって行った。まだ地面へと降りていない古龍は、ゆっくりと周囲を見渡すようなそぶりを見せる。俺はそんな古龍に対して、


「ウォーターボール!」


 水魔法で攻撃をして俺の方へと視線を向けさせる。


「グァ~~~~~~~~~!」


 俺に対して威嚇のつもりか叫んでくる。だが、俺にはそんなの効かないが、その瞬間、一気に地面に降りてきた。目の前にいる古龍は、全身を真っ黒なウロコに包まれていてかなり防御力が高いように思う。それに、かなりデカイ、全長は二十から三十メートルくらいはあるように思う。デカイ手に尻尾、かなり攻撃力が高そうで一撃で受けたらひとたまりもないように見える。


「さてさてどうするか?」


 俺が考えていると、古龍が間髪入れずに右足で攻撃を加えてくる。それに対して俺は、低下の魔眼の能力を発動、相手の能力を十分の一まで落として、攻撃を回避。先ほどまで俺がいた場所が少し凹んでいた。


「能力も下げた所で攻撃力はまだ高いと、さてまずは鑑定をして見るか」


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 古龍ブラック 龍種 LV750


 スキル:咆哮 熟練度6 魔法完全防御 危険察知 熟練度4 飛翔 熟練度9 


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 レベルが高い。素の状態では絶対に勝てないだろう。それにスキルも、数自体は少ないが、全体的に熟練度が高い。その中でも、魔法防御のスキルの熟練度をマックスにしたら習得できる魔法完全防御はかなり厄介で、先程の俺の魔法が効いていなかった理由にも納得できた。


 俺は、小手調べと真正面から剣で攻撃を仕掛けていく。古龍も危険察知に能力があるため俺の攻撃にすぐに気づき、対抗しようと左手で攻撃をしてくる。だが、その動きは遅く、目で十分に追える。それに、相手の動きを鑑定して次の動きを予想する能力を使い、無駄な動きなしに攻撃を回避して古龍の懐へと潜り込む。


 それと同時に剣には武器強化と属性付与(エンチャント)で火属性を付与し攻撃力を底上げする。


 外皮と比べてウロコにも覆われていな腹へと剣で攻撃、防御力もかなり落としていることもあり軽く剣が通る。古龍の持つ膨大な体力から考えると、そこまで大きなダメージでもないだろうが、それでもこの一撃はかなりデカイと思っている。


 俺はこの場で連続攻撃を仕掛けようと思っていたが、古龍はそれを嫌って空へと逃げる。飛翔のスキルを翼を持つ者なら誰でも持つ能力。熟練度が高ければ高い程その移動速度がかなりあがる。俺は、そのまま逃げていくのかとも考えたが、古龍がそんなことをするわけがない。


 その証拠に、俺目掛けて大きく口を開き、龍種のみが使う攻撃を仕掛けて来ようとしている。龍種固有スキル、咆哮。口より放たれるその一撃は、街をも吹き飛ばすと言われている。そんな攻撃を地面に撃たせるわけにもいかない。それは先ほど古龍よりコピーした飛翔のスキルを使い空へと上がる。


 そのことには古龍も少し驚いていたが、すぐに俺目掛けて咆哮を放つ準備を整える。


 俺は口めがけていくつか魔法を放つが、あまり効いている印象はない。そして、俺の狙いが成功する前に咆哮が放たれた。物凄い魔力が込められている攻撃を何とか回避。


「当たってたら一撃だったか」


 胸をなでおろす。


 そして、咆哮を放つために出来た隙をつき、俺は古龍の目に剣を突き刺す。それによる激痛と視界を潰されたことで、古龍は地面へと降りていく。俺もそれに合わせて地面に降りるが、そのタイミングを見計らって、何とか見える片目で俺の一を特定して尻尾での攻撃を仕掛けてくる。


 それに対して俺は、回避する出なく、剣でその尻尾へと攻撃を加えていき斬り飛ばす。龍種の咆哮以外でもう一つ厄介な尻尾での攻撃がこれでもう来なくなるだけでかなり楽である。かなり範囲を補える攻撃、それだけで脅威である。


「さて、そろそろ終わらすか。あまり時間も掛けたくないしな」


 俺は、ギルドマスターから借りている剣が壊れないことを願いながら、武器強化のスキルを重ね掛けしてより攻撃力を上げる。そして属性付与(エンチャント)で雷属性を付与し、剣に火と雷を纏わせる。これにより、剣はかなり強化される。


 俺は、最後の一撃真正面より斬りかかっていく。それに対するように古龍は咆哮を放つ準備、俺の剣が当たるギリギリの所で放とうと考えているのだろうがそれでは遅い。


「縮地」


 縮地のスキルで一気に距離を詰めて古龍の背後を取り一撃与える。俺の剣は古龍のウロコを切り裂きダメージを与えた。その時、剣に付与していた雷が古龍の体の中へと入り、内側から古龍の体全体にダメージを与えて息の根をたった。


 これにより、俺と古龍との戦闘が終了した。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークすると更新通知が受け取れるようになります!


ブクマ、評価は作者の励みになります!


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ