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冒険者パーティーを追放~「戻って来いと言っても知らないからな」と言ってパーティーを抜けた俺は、魔眼の力を使い最強冒険者を目指します~  作者: 夢見叶
第二章 事件と決着

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二十八、新たなる脅威

 周囲を探る鑑定に最悪の反応がある。Aランクのモンスターをも凌駕するSランクのモンスター。一体現れれば、国一つが滅ぶとも言われている。


「アリス逃げろ」


「え? 何を言っているのですかマイルさん。もう、戦いは終わりましたよ」


「まだなんだ。戦いは終わっていない。それどころか、これからが本番だ」


 そうとしか思えない。俺達全員が疲弊したところを狙って大物を投入、少しでもこのモンスターが倒される可能性を摘みに来ている。自然現象では説明がつかない。明らかに人為的な何かを感じる。


「ギルドマスター、魔力回復用のポーションと体力回復用のポーションは余っていますか!」


 俺の慌てた声を聞きギルドマスターは、


「魔力回復用のポーションはあるが体力回復用のポーションはないな。だが今さら必要ないだろう」


「そうですよマイルさん。皆さんを心配させてどうするんですか! マイルさんらしくないですよ」


 確かにこの状況でこんなことを言って信じてくれる者はいないだろうな。


「この空の上、そこに最悪のモンスターがいる。たぶんSランクのモンスターだ」


 その言葉にギルドマスターもそうだがルドラにアリス、それに周りにいた冒険者全員の顔が青くなる。


「それは本当なのか!」


「はい、どうしてかと聞かれると説明できませんが、確実にいます。これは俺の予想ですが、そのモンスターは古龍、世界最強のモンスターだと思います」


 龍種の中でも最強クラス、Sランク指定を受けているが、その力は他のSランクのモンスターを凌駕している。一部の研究者達は、Sランクの上としてSS(ダブルエス)と位置付けている者達もいる。防御力に攻撃力、持っている魔力その全てが規格外とされている。


「古龍が何故こんな所にいるんだ!」


「分かりません。ですが、後数分で降りてきます」


 だから早く、誰かポーションを、と俺は思う。


「分かった。対処できるのは俺とルドラくらいか」


 ギルドマスターの声に覇気がない。正直、自分達でも時間稼ぎしかできないことを理解しているのだ。


「俺が戦います」


「マイル、お前がか。古龍がどれほど強いのか知っているのか」


「はい、様々な文献を読んだ上の情報としてですが」


 古龍は数百年前に二度この世界に現れている。その二回が両方共に人間の国で、様々な街や村が壊滅的な被害を受けてしまったと言う。実際に倒せた人間はおらず、古龍が勝手に帰っていただけだとか。


「そうだろな。今この国に生きる者で古龍を見た者などいるはずがないからな。だが、古龍の強さを知っていて何故戦うと言える」


 その質問に俺は答えることが出来ない。それは女神様のとの約束もあるが、多くの人にこの力を知られたくないからと言うのが本当に理由だ。


「詳しくは言えませんが、今古龍を倒せる可能性があるとしたら俺だけだからです。ですが、今の俺の体力と魔力ではまともに戦闘出来るとは思いませんので、ポーションを持っていれば欲しいのです」


 俺自身最近ポーションを買っていなかった。それは、ランクの低い依頼に行っていたこと、出来る限りスキルを使って回復をしたりしたかったことなど様々な理由があるが、自身の成長のためという理由でだ。今回のモンスターの襲撃もEランクやDランク、いてもCランクまでのモンスターだと思っていたが、まさかBランクやAランクばかりだとは思わなかった。


 もしこれが分かっていたらしっかりと準備していた。いや違うな。俺が少し奢っていたのかもしれない。低ランクの依頼だから大丈夫だとな。


「ケイルの事を言えないじゃないか」


「何か言ったか?」


「いえ何も、それよりも誰かポーションを持っていませんか?」


 一緒に前線で戦っていた冒険者の一人が、


「俺のを使ってくれ」


 体力回復用のポーションを出してくれた。


「いいのか?」


「ああ、俺達じゃ古龍の相手にならないからな」


「ありがとう。大切に使わせてもらうよ」


 俺はポーションをギルドマスターと冒険者の男性から受け取り飲み干した。それにより先ほどのような脱力感も消える。


「行けそうか?」


 ギルドマスター言葉に俺は、


「剣を貸してもらえませんか。もうこの剣では」


 俺は今自分の持っている剣を見せる。先ほどのオーガキングとの戦いでかなりボロボロになっている。


「かなりガタがきているな。良いぜこれを使いな」


 ギルドマスターから剣を受け取る。


「ありがとうございます」


 一言俺を言って俺は、自分のステータスを確認する。


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 マイル=マイヤー 15歳 人族 LV110


 スキル:火魔法 熟練度5 風魔法 熟練度4 水魔法 熟練度5 土魔法 熟練度5 

     回復魔法 熟練度3 (トラップ)魔法 熟練度3 光属性魔法 熟練度1

     剣術 熟練度9 弓術 熟練度4 短剣術 熟練度2 刀術 熟練度1 魔力隠蔽 熟練度2 

     気配隠蔽 熟練度2 影縫い 熟練度2

     身体強化 熟練度8 魔力操作 熟練度7 武器強化 熟練度6                   属性付与(エンチャント) 熟練度6 

     物理耐性 熟練度4 魔法耐性 熟練度2 毒耐性 熟練度2 熱耐性 熟練度2

     麻痺耐性 熟練度3 睡眠耐性 熟練度3 

     自動回復 熟練度5 偽装 熟練度3 消費魔力軽減 熟練度8 武器破壊 熟練度2

     威圧 熟練度3 縮地 熟練度4 見切り 熟練度1 照準 熟練度2 

     長寿 成長加速 無詠唱 異空間倉庫 限界突破


 右目:鑑定の魔眼 左目:低下の魔眼


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 先ほどのモンスターとの戦闘でレベルもかなり上がっている。流石はBランクやAランクのモンスターだけはある。しかも人間の上限を超えてレベルアップ出来ている。これもレアスキル限界突破のおかげか。


 レベルは種族ごとに限界値が決められている。人間であれば九十九でエルフなら千から千五百程、それ以外にも竜人族なら二千などと決められている。だが、限界突破のスキルはそのレベルの上限を超えてレベルアップをすることが出来るスキルなのである。


 これならアリスのステータスもかなり期待できるだろう。無事に戻ることができたら確認しよう。それと、今までに出会ったことがない冒険者もかなりいたために戦闘前に軽く鑑定を使っていた。そこで目ぼしいスキルをコピーしていくつか新しいスキルを手に入れておいた。


 レベル的にも左目の魔眼の能力を使えばなんとか相手出来るだろうくらいには。

 最後までお読みいただきありがとうございます。


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「今後どうなるのっ……!」


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