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りなの彼氏  作者: 凪子
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06

しばらくして、抑揚よくようのない、やけに間延びした声が言った。


「打ち子は人足りてるからね」


「じゃあスカウトは。1人入るごとに歩合でいくらかもらえるんですよね。りなから聞いてます」


「いや、りなも本業はプレーヤーだからね。だから顔見せなくなって心配してんだけど。

スカウトねえ……」


値踏みするような視線が色あせた畳の上をまつろう。


もどかしくていらいらしていると、安井さんは煙草を灰皿にもみ消して言った。


「じゃ、こうしよう。りなを引っ張ってきて、もう1回こっちに出勤させてよ。そしたら菜子ちゃんにスカウトの仕事任せてあげる」


「分かりました」


「即答だねえ。自信あるんだ?」


茶化すような、それでいて見透かすような怖い目が言う。


「一応、友達なんで」


と私が言うと、安井さんは「頑張ってね」と猫なで声で微笑んだ。












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