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りなの彼氏  作者: 凪子
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04

私がバイトを始めたのは最近だけど、りなと安井さんはもっとずっと前からの知り合いみたいだった。


りなは売れっ子デリヘル嬢として店を支え、1人でかなりの額を稼いでいたらしい。


「最近、りな見ないんだよね」


1本終わって事務所に戻ると、安井さんが煙草を吸いながら何気なく言った。


菜子なこちゃん聞いてない?」


「私も会ってないですね。ていうか、そもそも学校来てないんですよ」


「いつから?」


「10日くらい前からかな」


呼吸の乱れ一つ許されない、毛ほどの動揺も見せてはならない。


こういう時の安井さんは、すさまじい勘と洞察力を発揮する。


黙って息を詰めていると、部屋中に染みついたメンソールの匂いに頭がくらくらしてきた。

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