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「超イケメンらしいよ。読モなんだって」
「何歳?」
「5個上かな。大学生って言ってた」
と言っていたかと思うと、沙希のスマホがけたたましい音で鳴り響いた。
「もしもし?はーい、すぐ行きます」
立ち上がりながら肩に引っかけた鞄は軽くて、鏡と化粧品以外何も入ってない。
私たちの頭の中よりましだけど。
「仕事入ったから行ってくるね」
「お疲れー」
ひらひらと手を振ると、沙希は池袋駅東口付近に向かって歩き出す。
安くてまあまあ綺麗で、駅から近いラブホテル。
そこが私たちの仕事場。