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コント【履歴書】

作者: 複志真 那終夜

「ゲラゲラコンテスト2」応募作品

コント【履歴書】

コント【履歴書】


・店長

・店員

(※「ボケ・ツッコミ」がない為、「店長・店員」表記になります)


○飲食店の休憩

 椅子に座って机に置かれた紙をジッと見つめているエプロンを掛けた店長。

 そこへ後から入ってくるエプロンを掛けた店員。


店員「あ、店長。面接終わったんですか?


店長「おう」


 椅子に座って机の上の履歴書に目をやる店員


店員「あ、それ履歴書ですか?」


店長「うん。今終わったところなんだよ」


店員「へぇー、採用ですか?」


店長「うーん、どうだろうな」


店員「問題ありそうなんですか? 人見知りが強いとか? まぁそれだと接客業にはちょっとキツいとは思いますけど……」


店長「いや、コミュニケーションとかは問題なさそうなんだよな。明るくハキハキ話すし、話す時はきちんと目を見るし、接客に関しては心配ないかな」


店員「ん? じゃあ、年齢の問題とかですか? それか外人さんで日本語喋れないとか?」


店長「いや、年齢は大丈夫そうかな……日本語も話せるし……」


店員「うーん? どんな人なんですか?」


店長「エイリアン」


店員「ふぇっ!?」


店長「………」


店員「エ、エイリアンって言いました?」


店長「言ったね。聞き間違いでもなければ言い間違いでもないよ。なんならもう一回言おうか? コホン、エイリアン」


店員「……聞こえてます。てか、冗談ですよね?」


店長「それはコッチのセリフだよ。冗談であってほしいよ」


店員「そんな……いや、エイリアンなんているわけないじゃないですか。あれですよね? エイリアンかと見間違えるくらいのブスってことですよね?」


店長「いや、いくらなんでもそんな酷いあだ名で呼ばないよ。その時はストレートにエイリアン級のブスってちゃんと言うよ」


店員「いや、言っちゃダメですよ!? 店長がそれ言っちゃダメですよ!?」


店長「あ、あぁ。そっかそっか」


店員「でも、あだ名じゃないとしたらマジのエイリアンってことですか? 本当にいるんですか?」


店長「いないと思ってたね。そんなのフィクションの中のもんだろって。ついさっきまでは」


店員「でも、いた……?」


店長「いたね。はっきりといたね。いない派だったんだけどね。幽霊とかも信じない派だし。でも、もう今日からいる派になるよ。幽霊も信じる派になるね」


店員「いやまぁ、直接見ちゃったならそうなるでしょうけど……。てか、すぐわかったんですか? もう見た目から明らかにエイリアンって感じなんですか?」


店長「見た目から明らかにエイリアンだったね。エイリアンの絵描いてみって言ったら、ほとんどの人間が書くであろうくらいにモロのエイリアンだったよ」


店員「マジすか……本当にいたんすね……人間の勝手な創作じゃなかったんですね……あ、その写真見せてもらっていいですか?」


 店員が机の上の履歴書を指す。


店長「おう、ちょっとだけならいいよ」


 履歴書を見つめる店員。


店員「……エイリアンすね」


店長「だろ?」


店員「ちゃんと証明写真撮ってる……よくあの撮影機に入れましたね……。えっと、名前は……三宅浩二……普通だ……。24歳、資格は普通運転免許……エイリアンなこと以外、全部普通だ……てか、見た目以外エイリアン要素ゼロじゃないですか」


店長「そうなんだよなぁ。エイリアンがダメっていう規則もないし……ちゃんと手足もあるし……いや、むしろありすぎるくらいだし……」


店員「え、そんな手足あるんですか」


店長「なんか十何本かあったね。多分、ウチで配膳したら一回で全卓に配膳出来るんじゃないかな」


店員「即戦力じゃないっすか……。え、結局どうすんですか? 採用するんですか?」


店長「うーん、どうしよっかなぁ」


 履歴書を手に取ってじっと見つめる


店長「……あれ? 車通勤じゃん。ウチ、従業員用のスペースないから駄目だよ。不採用」


店員「そこ!?」


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