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殺し屋と白猫  作者: 凍霜
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   第8話

呪文の声がして、私は飛び起きた。


起きた後は、大抵ボケッとしてる。


暖かな寝袋から離れるのはちときつい。


テントから這い出し、立ち上がる。首を回し、手足を回せば準備運動は完了。



「おはよう」



それに気づいたらしく、シバやカノンはこちらを向いた。



「おそよう」



へ? おそよう? 今は何時?



「あ、今は9時ね〜」


「え、もうそんな時間?」


「うんうん。さ、いこう。あ、飯はそこのパンね」



そこ、という声で、シバは小さな携帯用机を指差した。


そこにあったのは、パン1個。


……ありえない。1個って……



「あんた達は、何食べた?」





「ふぇ? バナナ2個だよ? ……はっ、しまった!」





慌てて口を押さえるシバ。



「あ、殺されたい?」






――この後、シバの悲鳴と苦笑するカノンであった。







説教3時間の後、私は動けないシバを残して、カノンと村に向かい歩いた。



「おい、金を渡しな」



首の後ろらへんに、何か金属が当たった。


こりゃ、ろくなことじゃないよな……



「何? ここは俺の縄張り。通りたかったら金を、って奴か?」


「よくしってんな」


「渡さないからな」


「おい、お前ら! でてこい!」



すると、私を囲むようにぞろぞろと人が出てきた。


20人はいるであろう。


そして、こいつらの行動は……



「私、戦えないわ。どうしましょう」


「近くにいろ」



カノンは、私の足にぴったりと身を寄せた。


肌に当たる毛の感触が心地良い。


刀を2本抜き、身構える。



「かかって来い!」



相手の武器はナイフ、お頭と思われる人物は剣か……


1人目の攻撃をかわすと、相手のナイフが空中を切った。すかさず背中を切る。


2人目〜10人目はそれで良かったが、11人目からは違った。


毛に癒されつつ、私は刀をよりいっそう力をこめる。



「ショナァ……」



前方に、シバと思われる人物がいた。


こいつ、よく歩けたな。



「おぉ、シバ。なんだ、後は始末してくれんの?」


「はっ……盗賊か……いい、ぞ。俺も、力、見せ、ない、とな。ハァハァ」



とぎれとぎれ、シバは話した。


なんだか、悪い気持ちがした。


盗賊たちは、シバの方を見てから、目で合図しあった。シバに向かって、盗賊たちが攻撃を仕掛ける。




「中級魔法。我が求めるのは……太陽の灼熱。追跡火炎放射!」




握られた杖を太陽に向けた後、盗賊たちに向けた。


すると、杖から炎が噴出す。


盗賊たちは、背中を向け逃げたが、炎は盗賊が左へ逃げようと、右へ逃げようと、どこまでもしつこく付きまとう。


盗賊が走り疲れて、だらだらとした走りになったところを、炎が盗賊を焼き尽くす。



「ハァハァ、ショナ、俺凄いだ……」


「全然。アンタ、魔力消費しすぎだしね。さぁ、休みなしで行くぞ」



――この後、疲れて動けないシバが置いて行かれたのは言うまでもない。

ゲームと小説の両立(何

最後まで?読んでくださりありがとうございますw

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