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第22話
……半年ぶり
「残るはアンタらだが……」
双子もクレアもシバも、動物に変えられ、あるいは殺された。
残ったのは、私と白猫のみ。
白猫は役に立たないので、私がどうにかしなければならない。
相手が強すぎる。
「そこの猫は覚えがあるぞ。確か、昔ヴェヴェルシーで猫になったんだ」
白猫カノンは神経を尖らせたようだ。悪びれる様子もないこの魔女に警戒しているのだろう。
「湿地の魔女……いやアリス。お前を捕まえる!」
「アンタに出来るのか?」
湿地の魔女、アリスは鼻でせせら笑った。
かなりむかつく奴だ。
「出来る」
決意を新たにして。
「絶対にやってみせる」
「ショナさん……」
白猫が何故か感動している。
魔女は余裕たっぷりに口角を釣り上げた。
そして二周年!