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殺し屋と白猫  作者: 凍霜
21/26

   第18話

今回も短い。800字程度です。

 日の光が飛び込んできた。


 気がついたら朝になっていた。どうやら、結構な時間寝ていたらしい。


 起きない体を無理やり起こすと、皆の姿が見えなかった。どこにいったのか……。


 ドアがガチャリと開いて、誰かが入ってきた。


 比較的ラフな格好をしていたのは……。



 昨日踊っていたクレアだった。



 私は驚いた。何故ここにいるのか、と。まさか、ここを突き止めて来たのか? 昨日のことで話しがあるとか? いろいろな考えがグルグルと回った。悪い考えばっかりだ。



「あのっ、昨日はお世話になりました。ありがとうございました。少々グロかったですが……。あ、そうでした。父から、食堂に来るようにとの伝言です。食事の時間です。シバさん達も、食べておられますよ」



 以外だった。……父?


『ああ、そうだ。隣の部屋には絶対に行くなよ。あそこは“俺の娘”のプライベートルームだから、入るなよ! あ、できれば祭りでも行ってくれねぇか? おもれぇもんが見れるぞ! そんじゃぁな、ガハハッ!』


 …………。

 俺の娘=クレア


 ……ありえん。あの親父さんからどうやったらこんな綺麗な女性が――。


 

「あ、ああ。分かった。今行く」


「失礼します。お待ちしています」



 そう行ってクレアは出て行ってしまった。もう少し話したかったのにな……。


 しばらくして、私も行くことにした。昨日の夜は、何も食べていない。


 ギュルルル、とお腹が鳴った。


 


†          †          †          †          †




 食堂に行くと、シバがパンを食べているのが一番先に目に入った。シバは私に気づくと、パンを頬張ったまま、母音でおはよう、と言った。続けて、食堂に集っていた人がおはようと言ってきた。私は、作り笑いをしておはようと返した。

 

 おじさんに指定された席につき、とりあえず先にパンを食べようとした。


 ……しかし、無かった。


 隣の席にいたシバを見た。ブンブン首を振っている。


 目の前の席のシエロを見た。何のことか分からなさそうだったが、私が空の皿を指差すと、分かったように頷いて、それから首を振った。白猫や、双子の片割れにも尋ねたが、誰も首を振っていた。


 頬張っていたパン、そしてすべてを最初から分かって首を振ったような仕草――――。


 

「やっぱ、お前かー!」


「わっ、すまないー!」



 グシャリ、と頬を殴ったとは思えない音がした。

久々の更新。

あっ、そうでした! 新年あけましておめでとうございます!(遅

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