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殺し屋と白猫  作者: 凍霜
13/26

2章 第11話

かなり更新が遅れています...

3/20〜は更新が早いと思いますが...

いっそのこと、土曜更新にしちゃおうかな...

 「い、嫌……こ、こないでっ!」


「アタイを見たからには、帰すわけにはいかないね」



湿地近くにいるのは、2人の人であった。


1人は普通の人であったが、もう1人は赤いローブに赤い先の尖がった帽子を身に着けていた。


普通の人は、沼にはまって動けないらしく、その顔は恐怖心に満ちていた。



「このことは誰にも言わないから……だから!」


「どちらにしろ、嫌だね。さて、どうしてあげようか……?」


「湿地の魔女……! 本当に、本当の本当に言わないから! お願い!」



赤いローブをまとった女――湿地の魔女――は、顔色1つ変えず、右足を顔の上に乗せ、グリグリと動かした。普通の人は、沼に顔が沈んでいく。



「生きたいかい?」



湿地の魔女は、足を止め、普通の人に言った。



「当たり前よ。生きたい」


「そう、なら……」



湿地の魔女は、普通の人の横腹に馬乗りになった。


そして、手のひらを普通の人の頬に当て――




「禁じられた魔法。求めるは記憶と肉体変え。ヴェヴェルシー!」




「うあああっ!」




普通の人の体は光り輝き、少しして光らなくなった。


そして、そこにいたのは――






紛れもない(・・・・・)犬と狂って笑い続ける湿地の魔女だったのです。





†          †           †          †          †




「さて、これから、アレインを出てダファ町でも行こう」



只今、昼。今は、雑貨屋で食料を買っている。


シエル達は、私が頼んだ物をすぐに集めてきた。しかし、シバと来たら、役立たずだ。頼んだ物を持ってこないから。それだけ。


今日は、客がいつもより多い。だから、今は双子と私とカノンで並んでいる。



「ダファ町……確か、ここから電車が通っていますよねん!」


「電車、電車〜」


「あのさ、まだ電車に乗るなんて言っていない……まぁ、いいか。ハァ」



思わず、大きなため息が出た。


そんなことを言っている間に、どんどん前の人との差が開いていた。


それにしても、こいつら(ふたご)は、いつになく仲がいい。



「お、電車か〜」



シバ、遅いです。というか、いつの間に話聞いていたんだ……



「あ、シバさん。遅いですよ。もうすぐ、会計ですわ」


「ま、早く並べ」



シバは言われたとおり、私達の横に並んだ。


会計を済ませ、私達は私の提案で警察にでも行くことにした。


――お金がないんだよね――




警察は、警察官以外1人も居なかった。中に入ると誰もいないので、本当に入っていいのか不安になる。


私以外は、初めての警察のはずだ。一般人は、基本的に入れないからだ。



「おおっ、任務受けに来たんですよね? ……ああっ、良かった! 最近、人が来なくて〜っ!」



警官は、入ってくるなり出てきて、私の手を強く握った。



「あ……はい」



思うがままに握らせた。まぁ、強制的に離すのも、信頼を無くしそうだし……



「で、任務はあるの?」


「ええ、ありますよ。ただ……後で後悔しても知らないですけど……」



その言葉を聞いて、嫌な任務だと思い、帰ろうとしたときに、警官がどうにかしてこの任務を受けてもらおうと、こう言った。



「……高額任務……です」



とても聞き取りにくい声であったが、私にはちゃんと聞こえていた。


Uターンして、目を輝かせて尋ねる。



「どんな任務ですかっ?」


「私達は、『ゴスロリ事件』と言っています。週に1度のゴスロリ大会が、ハウィン公爵の家で開かれるんですよ。それで、優勝者が殺される事件がおきているんです……私達が調べたところ、犯人はハウィン公爵、血を吸っているようなのですよ。それで、貴方達にはゴスロリ大会に進入して、殺して欲しいのです」



吸血鬼か……私は、何故そんな事をするのか、疑問に思った。



「動機と優勝金額、任務報酬は?」


「動機は不明。多分、血が吸いたいだけでしょうが……金額は、10万で、報酬が5万ですね」


「高いですねん……」


「受ける価値ありですよっ!」



私は「ゴスロリ大会に進入」に気にかかったが、優勝、そして任務成功さえすれば計15万だ。これは受けるしかないであろう。



「そうだな。それ、受ける」


「では、夜の8時ごろに、ハウィン公爵の家に行ってくださいな。ゴスロリ衣装のほうは、こちらで用意してあります。しばらくお待ちください。さて、どこにしまったかな……」



そういうなり、警官は奥のほうに行ってしまった。


――ちょっと待って、着るの? 進入でも、参加するの? え、こっそり忍んで殺すと思ったのに……!



「あ、私、やっぱこの任務パス。アンタ達だけでしなさ……」


「いまさら取り消しは無効ねん〜」



人生、終わった気がします……



「てか、私がでなくても……シエル、お前出ろ」



絶対に出たくない私は、適当に女の人物を挙げてみた。


言っておこう。シエルは「僕」という一人称だが、女なのだ。いわゆる、僕少女って奴。



「僕? 嫌だよ! 僕はゴスロリ似合わないからねん〜」


「じゃ、私は正体がすぐにばれてゴスロリ大会中止の可能性もあるんだぞ?」



この手を使えば、きっとシエルが受けてくれるはず……!



「エヘヘ、ショナたんを優勝させる方法を考えたのねん。だから、ショナたんが出るのねん〜」


「それに、僕達が出ても優勝はしないという結果。だから、ショナたんが出るの〜」



そういって、2人はニコニコと笑った。



「まぁ、ショナが出るしかねぇだろ!」


「が、頑張れです……」



シバは背中をボンボンと叩き、カノンは苦笑した。


そんなタイミングで、警官が衣装を抱えて戻ってきた。


そうとう急いだらしく、息は荒い。


警官さんは、深呼吸をした後、服を広げた。靴は、下に置かれた。



「ハァ、探し疲れましたよ……あ、これがゴスロリですね〜。……ちなみに、ハウィン公爵はゴスロリを着ている女の子見て嬉しいらしいです……」


「ショナ、ご愁傷様……お前はその体と服を大観衆のに見せるんだよ……」



シバは、軽く目をつぶり両手を合わせた。


服は、黒と白のみでまとめられていた。胸の辺りに、黒いリボンが付いており、スカートの部分は、黒と白が交互に付けられている。



「拒否したいよ……」


「ま、まぁ、お金のためだと思って……」


「慰めてるの? ……もうやだ……ハァ、お父さんからDV受けてたほうがマシ……」


「……なんか、教育上悪い言葉だな……ショナ、頑張れ!」



慰めているのか、よく分からない…… 



「あ、これ、後で返却してくださいね」


「……」



もう、何かを言う気力はなかった。

なかなか次の章になりませんorz

また、この仮小説タイトルは、『評価…こない〜っ><』となっています(ぁ

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