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殺し屋と白猫  作者: 凍霜
12/26

   第10話

双子、双子♪

更新遅くなってすみませんorz

ある日、ショナにある人物がこう言いました。



「今、別の事件で忙しいんだ」



そして、その事件とは――




「いやっ、エルさん、こりゃまた……」


「ああ。どうやらこれから2ヶ月間は意識不明だとさ。どうせ、最強殺し屋に恨みでもあったんだろう」



ショナの家の台所で、エル――ショナの父――が何故倒れているか調べていた。


この世界で、指紋を調べるということは滅多にしない。


生きていれば、話を聞きだせるかららしい。また、死んだとしても超能力や聞き込みをすればいいのだ。



「過去見能力者は? 何故こんな大きな事件のところにいない?」


「ああ、今こちらに向かっているらしい」



1人の警察官は、ため息をついた。



「はぁ、これじゃ調べようがないな。誰に聞いても知らないとか、そんなことがあったの? だしな」


「だな。私達は引き上げよう。沢山の事件があるからな」


「ああ。そうだな」



1人の警察官が、引き上げの合図をすると、ぞろぞろと帰っていった。




†          †          †          †          †




夜――辺りは当たり前に暗く、街灯が目立つ。


この町では、星が見えない。このアレインの町は、冒険者の町ということだけあって、街灯整備、施設整備orが進んでいるのだ。


私は、出窓近くの椅子に座って、夜空を見ていた。



「ショナ?」



夜になっても、まだボォーッとしていた。どっかの誰かさんのせいで水を多く飲みすぎたに違いない。



「……生きてますかぁ? 生きていたら返事〜」



この声は、ソバ……いや、シバであろう。あれほど説教されて、ピンピンしているのが不思議でならない。


夜空を彩る星が見たかった。だが、いくら待っても星は姿を現さない。



「ああ、生きてる」



というか、座って外見ているんだから、生きているに決まっている。


もしも死んでいたら、床にでも倒れているだろうよ。



「んで、何? 何か用事でもあるの?」



一番の疑問だった事を、シバに質問してみた。



「いやぁ、もう寝ないとなぁ、と思いましてですね」



敬語混じりなのは、私を恐れているから? うん、きっとそうだな。


時計を見ると、針は両方とも12を指していた。



「キリがいいな。寝るとするか。……シバは別室な」


「ええっ?」


「あいにく、男と寝る趣味はないな」


「ま、まぁ、男と寝たい奴はいないよな」



別にそんなことどうでもいいように――むしろ、そのほうがいいと言うかのようにシバは答える。


シバは、大きくあくびをして、部屋から出て行った。


私は、ベットの上に寝転がった。


1分もしない内に寝てしまった。私、こんなに疲れていたのかな……




†          †          †          †          †




――次の日の朝は最悪同然だった。カノンがいつの間にか腹の上で寝ていて、それを見かけたシバは隣の隣の家にまで聞こえるくらいで笑って、カノンの毛が抜けていてシーツに毛が付着、宿の方に怒られる。


だから、イライラしている訳で――



「あのさ……ゴメン」


「私、1人で寂しくて……ごめんなさいっ……」


「シバ、理由を述べろ」


「可笑しかった……から」



今は、少し遅めの朝ご飯中だった。私は、謝れ、だなんて言っていないが、シバたちは謝っている。


シバは怖がっているのか、から、のところで声が小さくなった。



「シバ、その前に何故私の部屋に入ってきたのかな?」



私は笑っているのだが、その顔は怒り寸前の顔であろう。



「そっ、それは……」



シバは、うつむいて黙ってしまった。



「それは? ……続き、どうぞ」


「ショナさん、そこまでしなくても……」



カノンが、この後でも予測したのだろう。私をなだめる。


理由聞くまでは無視としておいた。



「いやぁ……あはは、起きるのが遅くてさ……起こそうと思ったら……」


「ま、まぁ、それなら仕方ないか。私が悪いんだね、ゴメン」



深々と頭を下げる。




「キャッ、ホントのホントにいた〜っ!」


「お久しぶりですのん!」



どこからか、声が聞こえてきた。頭を回して探していると、誰かが抱きついてきた。



「シバ……じゃないよね」



「暖かいですの〜!」


「シエロゥ、ショナたんが迷惑しているですの! ……アッ、僕も抱きつく〜! ああ、暖かいねん……」


「でしょっ、シエル。もう、抱きついたからには離しませんの〜……幸せぇ……」



後ろを振り向くと、2人の青い髪の子が抱きついていた……



「ああ、もうっ! こっちは幸せじゃない……! とにかく離れろっ!」



シバは笑い、カノンは笑いをこらえている。しかし、カノンはこらえきれず吹き出してしまった。



「離れませんの〜。ショナたんが死ぬまでこのままですの〜」


「シエル、ショナたんが迷惑してますよぅ」



1人はそう言うなり、私から離れる。もう1人は離さない。


私は椅子からおりて、広い所までいくと、クルクルと回った。少しずつ速度を上げる。



「振〜り〜落〜と〜さ〜れ〜ま〜す〜の〜!」



体はもう地面から水平となっていた。


手が、少しずつ離れていくのが分かった。



「白猫、アイツら誰だ?」


「わ、わたしは知らないわよ」



遂に、手が離れた。それと同時に、私は止まる。目がクラクラして、倒れそうになった。足がふらつく。



「しょ、初級魔法、求めるは押し上げる風! 吹き上げ!」



離れていた1人の子が、両手を真っ直ぐ前に伸ばして、それから上に上げる動作をした。


飛んでいった子は、風により壁にも床にもぶつからず、地面へと降りた。



「酷いですのっ! 危うく怪我するところでしたぁっ!」



プゥッと頬を1人が膨らませた。



「抱き続けたシエルが悪いですの〜!」


「ごめんなさいです……」


「……いいけどさ」



2人はそろって頭を下げた。



「あ、ショナたん、お礼を果たすために来ましたの〜!」


「エヘヘ、僕達が12歳になったら、一緒に連れて行ってくれるんでしょう? 僕らの町を助けてくれたお礼に、僕達が付いていくお礼〜。というか、もう戻る場所がないんですよ〜。ショナたん、勿論連れて行って下さいますよね?」



――そういえば、こいつらが5歳のとき、この町に100人もの人を殺した殺人鬼がいた。それで、その殺人鬼の次のターゲットはこいつら――シエルとシエロ――であった。剣を持って、その殺人鬼は殺そうとした。丁度、私と父はこの町にいた。それを見かけた父は、私を蹴ってその殺人鬼の前まで行かせ、「さぁ、戦え」といった。

私は父の言う通りに刀を2本持ち、戦った。相手は強い。なんの能力も持ってはいないのに。

血が、沢山出た。こんな経験は初めてだった。父のほうを見ると、「新しい経験だな」といい笑った。

意識も無いかもしれないのに、私は2人の為に戦って、とうとう勝った。

後で、2人と話すと、親がいないことで、施設に預けられているということだった。

「あのね、ショナたん、僕達が施設を出られる12歳になったらね、連れて行って欲しいなぁ! 約束だよっ! ゆーびきりげんまん!」

私は、何もいえないまま指きりげんまんしたんだっけ――



「約束、まだ覚えていたんだな」


「当たり前です〜! この町に来たのは、僕達との約束を果たすため……? あれ、お父たんは居ないのですか?」


「たまたま寄っただけだ。お前のせいで約束思い出しちまった……お父さんは……思い出させないでくれ」



私は、思い出したくなくて、うつ伏せた。



「い、いやな思い出があるんですね……ごめんなさいです……」


「僕もです……」


「ありありだ。……で、付いてくるのか?」


「ふぇ?」



2人は不思議そうな顔をした。



「付いてくるかと聞いているんだ。今は、白猫の願いで湿地の魔女倒しに向かう。また、付いてくるなら、馬鹿と猫付だがな」



私は、起き上がった。



「あ、うん! 僕、行くよ! 約束だもん!」


「僕も、シエルと同じく〜」


「んじゃ、決まりだな」

へへ、とうとう双子出せましたよ〜。

今回は長くなりました〜。

約大文字3250文字です〜

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