1.おはよう
執筆練習中です。
水の中を息継ぎもせず漂うとこんな感じなのだろう。
そんなことをふと考えていて疑問が浮かんできた。自分は今何をしているのだろう?
記憶を辿ってみても自分がどうしてこの様な状況になっているのかわからず、
自身が何者だったのかが思い出せない。
ただ、悲しかったことと、後悔していた感情だけが宙吊りになって、僕のこころの中に残っていた。
「・・・・暗い」
一切の光を感じさせない暗闇を目の前に僕は呟いた。
「・・・」
さらに、静寂が支配するかのように自身の発した言葉以外は聴こえる気配がない。
道のない道をただ歩いてみた、いつかはどこかにたどり着くと信じて。
そして、
「朝ですよぉ~、起きろぉ~」
ふと、誰かの声が聞こえ、その声の方へ歩き出した。
やたらと大きな女の子の声が聞こえてくる。思い瞼をゆっくり開けてみると、
そこには透き通るような銀髪の女の子が立っていた。
「あ、やっと起きた」
女の子は僕が起きたのに気づくと踵を返し、僕から離れようとする。
彼女が視界に入った瞬間、僕は悲しみがこみ上げてくる。
・・・僕?なんだろう違和感がある。
俺は・・・そう俺だ。なぜ、僕なんて言葉で自分を表現していたのか疑問になるくらいだった。
そして、
「おはよう、七海」
俺は妹の七海に言った。