魔法使いの弟子
何となく書いてみた。
「ひどい有様だな」
ある一人の男が荒れた村で歩いていた。この村先程魔物の大群で滅びてしまったのだ。私自身、魔物の群れを感知してこの村にやってすぐ討伐したのだが、ドラゴンの群れ等、魔物一匹が災害級の強さだった為、これ程の被害になってしまったのだ。何とか十何人かは逃がしたがそれが自身の精一杯だった。
何が、最強の魔術師だ。そんな事を考えていると、
村の壊れた歩道に鳴き声が聞こえた。近づいて見てみると、赤ん坊が泣いていた。そしてすぐ隣には炭になった遺体が二人分横たわっていた。魔力の痕跡から恐らく自らの命を魔力に変えて守ったのだろう・・・。
「・・・哀れな・・・」
恐らくこの炭になった遺体は両親なのだろう。・・・そうなるとこの赤ん坊は、肉親を失った事になる。それどころか、この村の惨事引き取れる、村の人すらいない可能性がある。
案の定生き残っていた人達に聞いてみたが、どこも引き取れる余裕が無いと言われた。酷いとは思わない、今まで生きてきた村が焼かれたのだ。自らの身を守るので精一杯なのだろう。
「・・・赤ん坊一人位は養えるだろう・・・」
私は、生き残った人達を王都に送り、赤ん坊一人を育てる事にした。
名は村人に聞いた所クリムと言うらしい。立派な魔法使いになってほしい。
・・・それから5年、赤ん坊の頃から俺が鍛えていたクリムだが、衝撃的な事が解った。この子魔力が一般人より少なく、魔力の上限の伸びも悪いことが判明した。
俺の鍛え方をやっていれば、普通ならもっと伸びてもいいはずだが、全然伸びない・・・。
これが努力をしないでこの結果なら、まあ、俺も厳しくしなければいけないと思うのだが、彼は俺が言った事を精一杯やろうとしてこの結果である。
才能と言う限界を感じた・・・。
それから更に5年が経った・・・俺が鍛えていたクリムだが、何と少ない魔力で、何と俺と模擬戦出来る様になった。もちろん俺はかなり手加減した上でだが、それでもものすごい進歩だ。
こう言っては何だが俺は昔王都勤めだった時があり、その時世界最強と呼ばれていた。王都一では無い世界だ。
だから、普通なら手加減していても、模擬戦すらならないはずが、俺以上の魔法の使い方をして俺とやり合っている・・・。
俺は人間の神秘を感じていた。それから、更に5年後・・・。
とにかく、文章の書き方を覚えよう。