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何も考えていなかった旭が丘さん
羆になった旭が丘さんは鏡に映る勇ましい姿の自分に惚れていた。すると、
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
旭「あ!授業が始まる時間だ!」
そういってなりかけの体を一心に駆使ながら、自分のクラスへと急ぎ目に向かった。
周りはかなりざわついていたが、羆になった旭が丘さんはそれらを気にせずに突っ切った。
そして、自分のクラスの所に着き、戸の前で自分の変わった姿を見て付けた。
その瞬間、突然辺り一面が無音の状態になった。
教室にいた生徒らは驚くところが、その姿を見て絶望に満ちたような顔をしたまま固まっていた。
しかし、教卓にいた南野兄平先生は下唇を噛みながらも冷静に窓を開けて助けを呼んだ。




