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奇術師の涙  作者: 片霧 孤帖
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初めてのボス戦…?

俺らはボスモンスターである王冠かぶってる巨大な白ウサギにに戦闘を挑んだ、挑んだんだが……。


「ほーらホラ、ウーサギさんこちらにオイデー。」


姉貴が2メーターはありそうな巨大兎相手にはっちゃけています……。姉貴の移動方法が三次元すぎてわけがわからん。あの人、周りの木に糸絡ませてそれを足場に移動してんだぜ。ありえねー……


「姉貴っ、ダメージ与えるのはいいけど危なっかしいのはやめろっ。心臓に悪いっ。それにそんなに攻撃すると……」

「ピュギィィィィィィィィィィィィィッ」

「ほらキレた!」

「大丈夫だって、楽しくなってキタからサァァァァァァ」

「姉貴っ頼むから人間やめないでくれっ!」

「タノシーナァ?キヒヒヒィ」

「あっ姉貴っーーーーー!!!!!!!」


姉貴が人間やめてしまった……

アハハハ、あれオレノアネジャナイヨー。知らないヒトダヨー。

毒液まき散らしながら森兎王をダルマにしようとしてるひとなんて俺シラナイ。


「ピッ、ピュギィィィィィィィィィィィィィッ!!」


あっ、攻撃かわされつづけたウサギが存在感出してる。

何かにキレたウサギは逃げ回る姉貴を諦めたのか俺のほうに走ってきた。てか、ウサギ早っ。自動車より早くない⁉


「まぁ、関係ないけど。【守備結界】」


俺がスキルを使うと俺の前に1メートル四方の半透明で厚さ約3センチの壁が現れた。

実はこれガラス質なくせに結構頑丈だったりする。


「ピュッ!」


ウサギは壁にぶつかるとその場で止まった。うん、結界強い。

てかよく見たらこのウサギの王冠みたいなのって角じゃん。

この角ドロップしないかな?


「角から刃物って作れるっけ?まぁ後で姉貴に聞いとこ。とりあえずはこいつ倒すか、【拘束結界】」


スキルを発動すると円形の透明な壁がウサギを覆う。

この壁は内側からの攻撃は通さないくせに外側からの攻撃は通してくれる便利な壁なんだが……


「姉貴―!動きが止まってる間に早く倒してねー。これ案外すぐ壊れるから」

「リョウかーい【円結び】」


姉貴がスキルを使うと姉貴の頭上に円形の糸が20本ほど現れ、その全てがウサギの体に結びついた。


「カーラーノー?【縁切り】っ!」


結びついた糸がすべて同時に縮小した。同時にウサギは光の粒になって消えた。

……うん、こうゆう時ってゲームでよかったと思う。だって、リアルでこれやったらただのスプラッタだし。

結んである糸が増えるほどダメージが上がる【縁切り】の発動のための【円結び】で操れる糸が20を超えるって……これだからリアルチートはっ。

まぁ、そんなこんなで俺らの初めてのボス戦は勝利を収めることが出来た。


「終わったーーーーー!!!!!!!」

「フフフ。楽しかったー」


キングを倒したことでこの辺の魔力濃度が下がったためか少しずつ生物の気配がするようになった。


「早く帰ろー。ギルドに報告したらー今回ゲットした素材で防具作って?」

「今回は姉貴のポーションがあったから何とかなったけど、次はそうもいかないだろうしな…」

「あ、私の服のイメージはピエロとゴスロリを足して二で割った感じでよろ!」

「まためんどくさいこと言う…」

「私のドッロプアイテム全部売っちゃうぞ?」

「やめて!絶対レアアイテム入ってる気がするからやめて!」

「内臓系のアイテムと交換ならあげないことも無いぞ?」

「【兎王の肝】ならあるけど…。これ、説明読むだけだと使い道がわからん。」


【兎王の肝】

鮮度 良

『フォレストラビットキングの肝滋養強壮に効果が高い』


「薬にするの?」

「いや、肝臓は錬金するー」

「何になるのこれ…」

「ひ・み・つ」


寒気がするんだけど……嫌な予感しかしねー……

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