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擬音語(オノマトペ)

カチャッ

作者: amago.T/

カチャッ


「あ……。」


 オートロックの扉の鍵が閉まる音がした。

 何かがその音に、引っかかった。


「ここのホテル、オートだったんだ。」


 久しぶりの休日。

 少し遠出して、初めてのホテルに泊まることにした。

 夕方、夕食を下の階にあるレストランでとろうと思い、部屋を出たのだが。


あ・・・・・・


 何かが頭の片隅に、引っかかっている。

 部屋がオートロックということを忘れ、財布の入った小さな鞄くらいしか手には持っていない。

 他の荷物はもちろん食事には必要ないから部屋の中だ。

 そこは問題ない。

 ない……のだが。


あ・・・・・・!!!


 鞄の中を探るも、ない。

 ポケットの中を探るも、ない。

 手にはもちろん、持っていない。

 部屋のカードキーは、無くさないようにと部屋の入り口脇にあるテーブルの上においた。


やっちゃった。


スペアなんてここにはあるはずもない。


「フロント行こう……。」


申し訳なさと恥ずかしさで係の人に何度も頭を下げて部屋を開けてもらい、そのまま夕食をとらずにベッドに倒れ込んだ。

移動の疲れも相まって、すぐに現実逃避に成功した。


久しぶりの休日、最悪な気分で、一日目を終えることとなってしまった。


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