表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代目魔王の挑戦  作者: シバトヨ
84/179

初めての昆虫採取に挑戦!

 昆虫ってよりは、魔物だけどな。いや、見た目は昆虫だけど。


 巨大な蜂『バビー』にシックハックしながらも、襲いかかってきた5匹をなんとか捕獲。

 街の方にも、被害が及ばずで、万々歳の状態だ。

 そして俺達は、1度魔王城へと帰還することになった。……ただ、気になることが1つ。

「オル。あの蜂ってどうしたんだ?」

 およそ1メートル弱の巨大な蜂だ。しかも5匹。

 両手で持ってやっとってくらい大変な蜂の姿が、見当たらないことに疑問を抱いた。

「うん? アレならコレの中だよ?」

 そう言って、魔王七つ道具の1つ。ボウリングくらいの水晶玉を見せてくる。

 マミー属のマリンさんが放った『サンダーボルト』を吸い込んだときに見た以来だ。

「それって、何でも吸い込めるのか?」

 俺が聞くと首を横に降る。

「何でもは無理かなぁ? オルが吸い込みたい物しか無理」

「へぇー」

 なんか、便利というかワガママな水晶だなぁ。

「お、おかげで、俺がバテそうだ……さっさと向かうぞ」

 オルが無意識に魔力を吸い取っているんだろう。

 ドンの声に覇気が失いつつある。こんなドンは、見たことがない。

 ドンが気絶する前に、急いで魔王城へと向かった。


 魔王城では、『バビー』対策本部がたてられていた。いや、文字通り、白い生地に黒いインクで『バビー対策本部』と書かれたテントが張られていた。

 刑事ドラマかと思った。

「A班は至急、サタブリッジへ急行しなさい! そのまま、橋を閉鎖よ!!」

『橋が封鎖できません!!』

 踊っていた。……魔物退治だよなぁ?

 緊迫した雰囲気はある。あるんだけど……どこか遊んでいる空気も……。

「くぅぅうう! 前に観たドラマの再現って、気持ちいいわよねぇ!」

 完全に遊んでいた。こんなんでいいのだろうか。

「あら? 魔王ちゃんにオルちゃんじゃない? 特訓はどうしたのよ?」

 魔界最強の遊び人こと、リリンさんが現れた。

「『バビー』が街に現れたから、こっちに来たんだよ」

 オルは、水晶を掲げて、

「『アウト』!」

 短い呪文を口にした。

 すると、水晶から5匹の巨大な蜂が地面に現れる。

 俺が気絶させて、オルが保管していた奴らだ。

「へぇー結構大きいのね」

 興味本意でペチペチ触るリリンさん。

「う~ん……蜂だから、蜜とか集めないのかしら?」

「いや、さすがに無理じゃないか?」

 こんな蜂がチマチマ蜜を集めると思わねぇし。

「ううん。それがそうでもないんだよ、ダーリン」

 水をもらって一息ついていたドーラが、駆け寄って言う。

 おいおい、水、こぼしてるぞ。

「ドーラ、『バビー』専用の樹木から蜜を持って帰ってるところを見たことあるよ」

「『バビー』専用って……」

 どんな木だよ。相当デカイのか?

 そもそも、コイツらって肉食じゃねぇの?


 納得できないながらも、掃討作戦に参加することになった俺達4人。というか、2人と2体? 竜ってどう数えりゃいいんだ?

「でも、オルは戦えねぇだろ? どうするんだ?」

 オルが戦うためには、魔王七つ道具を取り出す必要がある。

 そんでもって、使用中は魔力をドンドン消費していく。

 俺から吸い取っている場合は問題ない。無尽蔵に、文字通り、使いたい放題だから、ちょっとやそっとじゃどうともならん!

 だが、俺以外ってなると話が違う。

 オルが魔力を吸い取るから、相当な魔力の持ち主じゃないと、下手したら死ぬ。

「魔王様、手、貸して」

「お、おう」

 言われた通りに左手を出す。

 ぶっきらぼうに出された手を両手でこちょこちょするオル。ちょっとくすぐったい。

「……出来た! これで離れてても大丈夫!!」

「これ、なに?」

 手の平と甲になんかの模様が描かれていた。

「魔王様が、大陸に行っていたときに教えてもらったの! なんでも、離れていても魔力の供給が出来るようになるんだって!!」

 ……なぜか嬉しそうだ。

 俺にはよく分からないけど、これでオルも戦えるようになったということだ。

「なら、もうそろそろ出よう。あの蜂どもが街の上空を飛んでたんだ。被害が出ねぇようにしねぇと」

「うん! 行こう!!」

 竜と化しているドーラ達の背中に乗り、蜂退治へと大空を舞った。

最近、書き方が雑になっている気がします。

夏の暑さにバテないように、気を引き閉めて取りかかりたいと思います! ……夏休みいいなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ