初めての体調不良に挑戦……
お久しぶりです。
中々更新できずにすいませんでした。
新作の準備だとか、就職の準備だとか、友達と遊んだりとかで忙しくて執筆が進んでおりませんでした。
それでは、短いですが、本編の方をどうぞ!
棚部亮の魔力ちがマイナスになった!って全然嬉しくねぇし、むしろ俺自信が悩むレベルなんですけど。
っと悩んでばかりもいられないので、クサリさんとオルに付き添ってもらい、森の中での身体検査が始まった。
「魔王様は、大丈夫なの?」
本気で心配してくれるオル。いやぁーリリンさんとは違うわぁー心が癒されそう。
「そうですね。頭以外は、健康そのものです」
………………しばらく会わないうちに結構毒舌になってますね、クサリさん。
「まぁ、戯れ言はこのくらいにして、早速始めますか」
「あぁ。修行の成果を見せてやるぜ!」
魔王城の修復に忙しいはずなんだが、俺のステータスに異常があるため、そっちの検証を進めることになった。
っで、検証の方法なんだが、クサリさん相手に戦うってことになった。
ちなみに、オルは途中参加だ。
「『炎の鎧』!」
俺は、ここ最近使ってない『炎の鎧』を発動。
うん。問題なく………………いや、
「クサリさん……」
「どうかしましたか?」
「ちょっと、タイム!」
俺は慌てて、近くの川へと飛び込んだ。
「ど、どうかされたのですか?いきなり中断されましたが……」
俺は、悲しげな顔をしていたんだろう。クサリさんとオルが心配そうに眺めてくる。
自分でも鏡を見なくても分かるくらい絶望していた。
だって……
「魔法が……うまく使えねぇ…………」
「へぇ?」
「今まで安定していた魔力が……ブレにぶれまくってる……」
「で、ですが、さっき発動していましたよ?『炎の鎧』」
たぶん、うまくいっただけだ。
魔力を込めようとしたら、詰まった感じがしたり、自分が思っていた以上に込められたりと凄い不安定になった。
っとそこで俺は、嫌な予感がした。
「お、オル!」
「な、何?魔王様?」
「盾だ!盾を出してくれ!!」
俺が必死に頼むから、オルは引きぎみに俺のたのみを聞いてくれた。
だが、
「ま、魔王様……もっと魔力を頂戴」
「えっ……」
俺にオンブされているオルが、今の俺にとって残酷なことを告げてきた。
今までは何もしなくても、オルが勝手に魔力を吸い上げて魔王七つ道具を使っていたのだが……魔力が不安定な今の俺では、吸い上げて貰うことすら叶わないらしい……。
「……オル。もう……いいよ……」
「魔王様……」
俺は心の底から焦っていた。
魔力が使えない魔王。っというより、今まで使いたい放題だった魔力で、ここまで戦ってきたんだ。
その魔力が今では不安定で使えないなんて……。
「クサリさん……オル…………ちょっと、独りにさせてくれ……」
「えっ……でも……」
「……分かりました。それではオル様、行きますよ」
クサリさんは、すごく心配そうなオルを引き連れて、魔王城の方へと歩いていった。
「はぁ……」
俺は地面に座り込んで、もしもを考えていた。
----もしも、このまま魔力が不安定で使い物にならないとしたら……。
「マズイ……」
非常にマズイ。最悪、この世界で魔王城から追い出される可能性もある。
そして、途方にくれた俺は、その辺の盗賊とかに襲われて……この世からドロップアウト…………。
「マズイ……マジでマズイ。何とかしねぇと」
けど……どうやって?何をしたらいいんだ?
俺は、クサリさんが夕飯のため呼びに来るまで、頭を抱え込んだままだった。




