久しぶりの身体検査に挑戦!
おはようございます。
いやーアメリカ……よかったっす!
では、短いですが、本編をどうぞ!
俺が魔界に来てからだいたい3ヶ月過ぎてるから、かなり懐かしく感じる。
「お久しぶりです。魔王様」
相変わらずの無表情だけど、機嫌が悪そうだ。雰囲気で分かる。
「あぁ、久しぶり、クサリさん。向こうはどう?」
俺が呼ばれた方の魔王城は、こっちより何かと大変だと思って聞いた。
「最近入ったメイドの教育に苦労しています……」
……クサリさんが頭を抱えてそう言う。
クサリさんほどの人物が、頭を抱えるほど苦労するメイド……関わりたくねぇ。
「それより、シェリー」
「何かしら?」
こっちも相変わらず、母親ゆずりの悪そうな笑みを浮かべてクサリさんの方を向く。
「私は何をすれば?」
「後片付け……手伝ってもらえるかしら?」
「…………面倒ですが、重要ですからね。仕方がありません」
そう言ってからクサリさんとシェリーさんが、城門の方へと歩き始めようとしたのだけど。
「ちょっと待て」
それをガスターが止めた。
「なんですか?粗大ごみ」
……相当嫌われてるんだな、ガスターは。
「……三代目をサーチしてみろ。面白いことになってるぞ」
そう言われて、怪訝そうにガスターを見てから俺の方を見て
「『サーチ』……………………はぁ。」
「いや!ため息はダメでしょ!?」
俺の事なのにすごーく怖くなってきたよ!?
「シェリー」
「これは予想してなかったわよ?」
喧嘩腰のクサリさんを宥めるように言うけど、何?何が起きてるの?俺の体。
「魔王様……本当に何なんですか?あなたは?」
「えっと…………に、人間だと思うんですけど……」
クサリさんは、ため息をついてから口を開いて言う。
「ただでさえ魔力値ゼロの生物が存在しないのに、何故あなたは、記録を更新していくんですか?」
「知らないよ!?こっちが聞きたいくらいだぞ!?今度は、何!?」
すると、リリンさんが笑いながら予想外なことを言ってきた。
「プフッ!ま、魔力値マイナスって……ダメ、本当にダメ!アハハハハハ!!」
ま、マイナス?
その結果に、その場にいた5人は、それぞれが違う反応をしていた。ってか笑いすぎだろ、リリンさん。
「マイナス1ってどうすればなれるんですかね?俺もなってみたいっすわ~」
「もう病気か何かなのでは?」
ガスターとシェリーさんの会話で俺は泣きそうになった。
ちなみに、クサリさんは頭を抱えているだけだった。
それから1時間くらいして城門の修復が完了した。
「ってか、速すぎでしょ!?」
城門って、こんなに簡単に直るものなのか?
「まぁ、クサリさんにかかればこんなものかしらね。分身もしていたし」
「へぇー」
隣にいるシェリーさんが、補足説明をしてくれた。
元々、城門の素材はクサリさんの魔王七つ道具の鎖を元にして作られていたらしい。
元通りになった城門の壁をペタペタ触っていると1つの疑問がわいた。
「あれ?でも、クサリさんが離れたら、魔王七つ道具も無くなりますよね?無くなったら崩れちゃうんじゃ?」
「本当ならそうなんだけど、そこは代表の魔力が補強してるから問題ないかしら」
へぇー。遊び人だと思ってたけど、意外と仕事してるんだな。遊び人だけど。
城門を一通りペタペタ触り終えると俺は本題を出した。
ちなみに、触っていたのに何ら意味はない。
「で、俺の魔力値ってどうなってるんですかね?シェリーさん?」
「さぁ?」
素っ気ない返事で俺の本題は、潰された。




