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三代目魔王の挑戦  作者: シバトヨ
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2度目の城攻めに挑戦します。

短くなってすいません。

クサリさん視点です。

どうぞ!

私 クサリ・スクスは、奴隷解放のために動く魔王様と別れて『ガルナ』の領主を討とうと城門を突破するはずだったのですが。

「ど、どう言うことなのですか!?トビー!!」

私は、トビーの信じられない一言で激怒する。

にもかかわらず、冷静な様子で返してくる。

「だから、俺達は、ここで待機だ。『ガルナ』の領主を倒しに行かないと言っているんだ。」

「おいおい、族長。幾らなんでもそれは、ねぇんじゃねえか?あの野郎も死んじまうぞ。」

「そうです!仮にどこかで気絶して、すごく強い状態になったとしても4、5分が経てば、その場で眠ってしまうのですよ!そこを刺されでもしたら!」

そんな私の叫びにトビーは、鼻で笑うだけだった。

「お前らこそ、あの魔王をなめすぎだ。」

突如、真剣な顔になってトビーが言う。

「今の魔王なら『ガルナ』くらい、簡単に落とせるんだよ。むしろ、俺らが足手まといになる危険性もある。だから、ここで奴隷達を保護していた方が、マシなんだよ。」

な、何をいっているのでしょうか?

「そ、そんなこと……。」

「いや、クサリ。魔王は、基礎がなっちゃぁいねえだけで、潜在能力だけで言えば、聖女や狐と変わらねぇんだよ。」

「おいおい。なら俺は、初代魔王を倒した勇者より、遥かに強いって言うのか?」

トビーは、何を聞いていたんだと言わんばかりの溜息をつき、ガジーにもう一度言い直す。

「言っただろ、基礎がなっちゃぁいねえだけだって。まぁ、帰ってきた魔王とは、正直やりたくねぇな。……勝てる気がしねぇ。」

う、嘘……。

「で、でしたら、何でそうおっしゃらないのですか?領主だけを倒せば、奴隷解放など後から出来るでしょうに。」

トビーは、あごに手をやりながら、話さなかった理由を答える。

「奴隷を人質にされたら厄介だって考えと魔王の特訓のためだな。ここから先も同じような事があるだろうからな。なら、少しでも経験しておいた方がいいだろう。」

何の心配もしていないトビー。彼を見ていると私は、過保護なのかと悩んでしまいそうです。

「だけどな、族長。勇者が3人もいるんだぜ。さすがにやばくないか?」

「なに言ってやがる。高々3人だろうが。今の魔王なら、育成機関の主席卒業レベルを100人集めてどっこいどっこいだ。」

そ、それは幾らなんでも過大評価だと思うのですが。まぁ、主を誉められて悪い気は、しないですね。

……心配では、ありますが。

「初めて魔王と組手をした時だがな、魔力調整をろくにしないで放った一撃をよく耐えたと思ったよ、俺は。」

4日ほど前のことを思い出しているのでしょう。

「もし、おめぇがあれを食らってたら、一発KOもあり得たんじゃねぇか?」

トビーは、挑発するような顔をしながらガジーに問う。……ホントに人が悪いですね。

「……そもそも当たらなきゃいいだけだろ?」

「だが、帰ってきた魔王と戦ったら、1発で沈むぞ。」


そんな話を30分くらいでしょうか、話していたら、遠くから複数の人影を確認しました。

「あれは、魔王様ではございませんか?」

私の声にトビーとガジーが、人影のほうを向く。

「やっと帰ってきたか。……思ったよりかかったな。」

魔王様は、30人ほどの奴隷を引き連れて、ゼェゼェ言いながら先頭を歩いています。

「おい!……師匠!!……話が……ちげぇじゃねぇか!!」

息切れをしながらも師匠であるトビーに食いつく魔王様。……まぁ、そうですよね。

私だって怒りたいくらいですから。

「これもお前の修行だよ。『ガルナ』くらいなら簡単に落とせると思ったからな。……むしろ、遅かったな。」

トビーの無神経な一言に、魔王様が、とうとう怒りました。……いやもう、切れ気味でしたか。

「うるせぇよ!どんだけ大変だったと思ってんだよ!!あぁん!!」

……魔王様、まるでヤンキーみたいになっていますよ。

「それよりも、奴隷たち、おっと、元奴隷たちというべきか、を村まで案内するぞ。ガジー!」

「あぁ。わかってるよ、族長。先に連れていくぞ。」

「あぁ。お前は、そのまま村で待機だ。」

「わかった。……それじゃ、行くぞお前ら!」

ガジーを先頭にぞろぞろと後をついていく解放された奴隷たち。

「あれで全部じゃねぇだろ?なのにだいぶかかったな。」

トビーは、くどいくらい時間がかかっていると告げていますが、そんなにはなく落とせるものなのでしょうか?

「仕方ねぇだろ、勇者が、3人も出てきたんだからよ。まぁ、1人ずつだったから何とかなったけどよ。」

さ、3人の勇者を1人でしかも連続戦闘ですか!?……以前までなら考えられないです。

「あとどのくらいの人が、奴隷として中にいるのでしょうか?」

魔王様に尋ねたわけでは、なかったのですが、

「さぁ?流石にわからねぇけど、東門なら開通しているから、探し出して連れ出すのが楽になったぞ。」

「「はぁ?」」

突拍子もないことを魔王様の口から聞き、詳細を聞いてから3人で行動に移すことになりました。

……今度こそ、『ガルナ』への城攻め開始です!

最近、魔王視点での話は、長くなってそれ以外がとても短くなっていることに少し悩んでいます。

原因は、なんとなくわかっているので、何とかしたいと思います。

そんなわけで、次回は、魔王視点です。……長文の予感。

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