魔王様を無視することに挑戦します。
かなり、短いですが、久々のクサリさん視点です。
どうぞ!
私 クサリ・スクスは、今現在、凄く悩んでおります。
獣人族の村で魔王様をパワーアップさせようと思い連れてきたまでは、良かったのですが、
「本当に今のような態度を続けてよろしいのでしょうか?」
族長の家のリビングで魔王様の師匠となった族長のトビーに私の悩みを打ち明けました。
……そもそも、この方が、今のような、魔王様を無視するように言ってきたのですが。
「心苦しいのは、分からんでもないが、いつまでも一緒に行動できる訳じゃねぇからな。心配だろうが、任せとけ。」
「……本当に大丈夫なのでしょうか?不安でしょうがないのですけど。」
「大丈夫だ。安心しろっても無駄なんだろうが。」
ガジーとの一戦から今までに感じたことのない空気のようなもの、オーラとでも言いましょうか、を感じてしまい、どうにも嫌な予感が拭えないでいるのです。
……この事も伝えた方がよろしいのでしょうか。
「……他にも心配事がありそうだな。」
悩んでいた私の顔をよく見ていらっしゃりますね。
やはり、伝えておきますか。
「魔王様に関することですが、どうにも嫌な予感が、するのです。」
「そうか。まぁ、そっちは、俺に任せとけとしか言えないがな。」
「くれぐれもお気をつけて。」
あぁと短い返事をしてトビーと私は、リビングから寝室へとそれぞれ別れました。
……私は、どっちに気を付けてと言ったのでしょうか?




