初めての初代魔王に挑戦!
「『炎の鎧』!」
全身を炎に包んだ俺は、早速目の前にいた兵士を殴り飛ばす。
「な、何事だ!?」「新手です! 隊長!!」
統率がとれている証拠なのか。すぐに態勢を建て直し、俺に対して武器を向けてくる。
「加勢するぞっ!」
魔獣にしか見えない初代魔王へと一言だけ告げて、俺はさらに兵士達に拳を繰り出していく。
この時代の兵士はそんなに強くない。……俺が成長しているんだろうか?
「どっちにしろ! このまま片付けてやる!!」
「『三点突き』!」
気合いを入れ直したところで放たれた槍。しかし、
「遅いっ!」
俺は上半身を後ろに反らしては、喉元へと伸びてきた槍を回避。続けざまに右脚で兵士の手元を蹴り上げる。
その勢いを利用して、左脚も地面を強く蹴って空中に放り投げる。兵士達へと向かってのドロップキックだ。
「よっと」
技が綺麗に決まったところで、俺は『炎の鎧』から『水の羽衣』へと切り替える。
素手で相手になるだろうが、弓や銃を持ってるのが意外と多いからだ。こっちも遠距離の武器を使う方が効率的だ。
「『アクアショット』!」
人差し指ほどの太さを誇る水の弾を放ち、兵士を無力化していく。
そんな俺の後ろでは、肉を引き裂く音と悲鳴や怒号が交差していた。……正直、振り向きたくない。
「で……本当にコイツが初代魔王なのか?」
戦闘が一区切り着いたところで、俺はヒソヒソとトーテムポールに尋ねる。
どう考えても日本人どころか、人ではない。少なくとも、魔力を燃料にして走る車とかを産み出した人物には見えん。
『……貴様は何者だ?』
「あ、喋れるんだな」
『…………少し待ってろ』
驚いた俺にそう言うと、魔獣は体から白い湯気を吐き始める。
空に上がっていく湯気とは対照的に、魔獣の方はどんどん萎んでいく。風船から空気が抜けているみたいだ。
やがて、くたくたの状態まで萎んだ魔獣。その中から、おっさんが出てきた。
「すまんな。これが俺の能力なんだ」
「あ、いや、別にいいけど……」
これが、初代魔王とのファーストコンタクトだった。
かなり久しぶりなのに量が少なくてすみませんm(__)m
次話更新も、かなりの間が開きそうです……




