表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代目魔王の挑戦  作者: シバトヨ
149/179

再び、反乱に挑戦!

「あくまでも、抵抗されるのですね?」

 シェリーさんが、俺へと問い掛ける。

「なんの説明も無いのに、無抵抗でいられるかよ……それに」

 なによりもーー

「オルの……あの状態のオルを見て、素直についていけるかよっ!!」


 ガスターに連れられてたオルの表情は、まさに人形のようだった。顔色とかはいつも通りだったが……眼に光が無いって感じだった。


「……そうですか。残念です」

 シェリーさんを先頭に、後ろに居るメイドさん達も、各々の武器を構えーー

「「「「『アンリミテッド』!」」」」

 武器の形態を変える。

 それに応えるように、俺は距離を詰める。

「悪いが、先手必勝だ! 『剛打(ごうだ)』!!」

 大きな盾を鎧のように着込んだシェリーさん。彼女の腹部へと、右拳を叩き込む。

 ドラを叩いたような轟音が響くが、シェリーさんは、1歩も後ろへと下がらない。

「『シールドハンマー』!」

 そんな俺に容赦なく、頭から叩き付けるように巨大な盾を降り下ろしてくる。

「『轟小砲(ごうこほう)』!!」

 拳を当てたまま、必殺の一撃を叩き込む。……不発のようだけどな。

 たけど、理論上最強の一撃を警戒してか、シェリーさんは技を中断して、後ろへと下がる。

「『サンダーボルト』」

 代わりにレムちゃんが、飛び回っている水晶から魔法を放ってくる。本来の『サンダーボルト』よりも、幾分か強力そうだ。

「『水の羽衣(はごろも)』! 『水の盾』!!」

 体中に水を(まと)って、左手を正面へかざす。かざされた左手からは、直径50センチほどの透明な盾を形成する。

 レムちゃんが放った魔法は、この盾によって完璧に防がれた。普通の盾だったら、間違いなく感電していただろう。

 『水の羽衣』は、魔力の流れを良くしてくれるからな。

「『アクアパレット』!」

 空いている右手を拳銃のようにして、レムちゃん達へと発砲する。

 戦闘経験を積んできたおかげか。今では厚さ2センチの鉄板も貫通させるほどの威力になった。

「『フリーズ』」

 背丈よりも大きい杖を構えたメイドさんが、俺の放った水鉄砲へと氷の弾をぶつけて相殺する。

 さすがに、4人も居ると手強いな……。

「アハハッ!」

「っ!? あぁ!?」

 後ろから声が聞こえた。その直後に、死神が持っていそうな真っ黒の巨大な鎌で、俺の背中を切り刻んでくる。

「『炎の鎧』!」

 比較的、斬撃、打撃に強い『炎の鎧』を発動し、鎌のメイドさんを視界でとらえる。


 後ろを見ようと、完全に振り返ったのが間違いだった。


「『シールドハンマー・二式』!!」


 がら空きの背中から、内蔵を吐き出しそうになるほどの衝撃を加えられ、俺はそのまま気を失った。

魔王が強いのか弱いのか、全く分からない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ