表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三代目魔王の挑戦  作者: シバトヨ
120/179

初めての完全敗北に挑戦!

「なぁ、どういうことか、説明してくれねぇかな? クロノワール?」

 俺の隣にいるスレンダーな女性――クロノワールへと説明を求める。

「………………」

 しかし、いつもは俺の言うことを進んで聞いてくれる(むしろ、進み過ぎて言ってないことまで実行しようとするけど)クロノワールは、この時ばかりは黙っていた。


 俺の聞きたいことは2つ……3つだな。

 一つ目は、家ごと爆破された俺は、そのあとどうなったのかだ。

 こうして、クロノワールと話し……は、少ししか出来てねぇけど、姿は見えている。天国や地獄じゃないはずだ。つまり、死んでいない。

 腕とか足が千切れるような感覚があったけど、それでも生きているわけだ。そう考えると、俺の生命力が人間離れしていると実感させられる。魔力も使いたい放題だし。


 二つ目は、一つ目に関連するけど、ここはどこって単純なものだ。

 これについても、クロノワールは黙秘権を行使している。ほんの少しだけの会話で、

「これ以上口を開きますと、ペロッと話してしまう可能性があるので口を押えておきます」

 その発言を最後に、クロノワールは顔を青くしながらも口を両手で押さえている。

「……もしかして、呼吸できなくて気絶してたりしてな」

 ははは。そんな訳……

 気になった俺は、クロノワールの肩を軽く揺さぶってみる。

「……マジかよ」

 忠義第一なクロノワールは、俺の想像通りに気絶してた。肩を揺らしただけで、バタンと倒れてしまった。通りで顔が青いわけだ。

 気絶したクロノワールを横たわらせて、俺は一番気になっていることについて頭を捻り出した。

 三つ目の質問であり、一番の疑問だ。


 俺の体。今どうなってるの?


 というのも、クロノワールの姿が見えているってのは、正確な表現じゃない。

 この前の視察の時やデートの時なんかと違って、クロノワールが実体化? して、見えているわけじゃない。

 俺の頭の中に『俺』がいる。だから、同じ頭の中にいるクロノワールが見えているってわけだ。分かり辛いかもしれねぇけど、これが一番しっくりくる表現だな。うん。

 クロノワールに体を貸しているときと同じ感覚だから、俺が頭の中にいるのは間違いない。

 俺の体を唯一使えるクロノワールは横にいるから、誰かが俺の体を使っている……と思う。


 そして、こんな簡単な疑問も解決できない原因は、俺の体を見ることが出来ないからだ。

 クロノワールと入れ替わっているときは、クロノワールの目を通して物を見たりすることが出来た。だから、出来るはずなんだが……。

 今、俺の体を使っている誰かは、瞼を閉じたまま行動しているんだろうか。

「はぁ……」

 誰か、俺の質問に答えてくれねぇかなぁ……。

 サブタイトルがおかしい?

 気にしない、気にしない(一休さん風)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ