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ろくばんめ、いったん分かれ目
最初、それはざわざわと根を掲げ、いかにも怒っているというようにほの赤くなった。
しかし、すぐそれは収まり、しゅんとしたような雰囲気になる。
「fbkbc…」
雑音もそれにより収まり、あたりに静寂が訪れる。
そこまでがっかりされるというか、そんな反応をされるとは思わなかったので
「えっと……どうしたらいい?」
と、聞いてしまった。
「fbkヴぇbヵえq!?あfsvべl!!」
雑音が一気に喜びに染まるのを感じる。
それは、ぼくのその一言に喜んでいるようだった。
根を打ち鳴らし、せわしなく動くそれを見て、疑問が芽生える。
はたして、これは魔物なのか?そもそも、これは一体何なんだ?
「んflqh;wねbthl……」
それはひとしきり喜んだあと、冠のようなものを根にひっかけて、ぼくに渡してきた。
半透明な輪だ、ためしに受け取って、頭に乗せてみると……
特に変わったことはなかった。
「fsんふぁvbf、bふぇkrふぇgq」
また何か喋るそれ。
それと同時に、いつの間にか元の帰り道に戻っていた。