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第5話 巫女と魔法使い

「……ん? ……もう朝か……」


俺は窓から差し込む朝日で目が覚めた。


ゆっくりと体を起こし、伸びをする。


「水姫は……河原かな?」


俺は布団を片付けて、家の裏口から外に出た。
















外に出て深呼吸をし、山の綺麗な空気を体内に取り込みながら歩いた。


「はぁ……目が覚めたな。あ、水姫だ」


そして河原に着くと水姫は魚を焼いて、飯盒でご飯を炊いていた。


「おはようございますです。主」


「あぁ、おはよう」


お互いに挨拶を交わして、俺は椅子(丸太)の上に座った。


「はい、主。イワナの塩焼きと白米です」


水姫は魚と木の器に盛ったご飯を渡してくれた。


「お、ありがとう。……いただきます」


「召し上がれです」


俺と水姫は朝食を食べ始めた。














「う〜ん……どうしようかな……」


「どうかされたのでございますですか?」


「いや、ただ今日の予定を決めてないから悩んでいただけだ」


そう。予定が全くないのだ。


里に行くわけにも行かず、他に行く場所も無いし……


「なら、博麗神社に行くのはどうでしょう?」


「博麗神社? どんな場所なんだ?」


「人里の向こうの山の上にある神社で、そこには妖怪退治のプロがいるみたいです」


俺はここでちょっとした疑問がうまれた。


「……ってか水姫? なんで場所とか名称がわかるんだ?」


「……秘密でございます」


笑顔で言われた。


でも気になる。


しかし俺は詮索するのをやめた。


理由は簡単。


世の中には不可侵領域(プライバシー)があるからだ。


踏み込んではいけないところに踏み込んでしまえば、必ずと言っていい程に争いが起こる。


俺はそういう光景を何度も見た気がするから、詮索をあまりしない。


まぁ詮索をあまりしないおかげで争いに巻き込まれにくいんだけど……。


そんなわけで俺は無駄な詮索をしないのだ。


「よし、今日は色々な場所を回ってみよう」


「かしこまっちゃいました。主」


予定決定。


俺は朝食を食べて、支度した。











今、神社へと向かう階段を登っている。


しかしその階段が結構長い。


「はぁ……はぁ……」


俺は息を切らしながら階段を登っていて、


「主。もう少しですから頑張って下さいませ」


水姫は余裕そうに階段を素早く登っていた。


俺は一回止まり、呟いた。


「空でも飛べたら良いなぁ……」


そしたら水姫が提案してきた。


「念で自分を浮かせば良いんじゃないですか?」


「……あ、その手があった」


なんで気づかなかったんだ?俺……。


そんな自分が悲しい……。


「よし、やってみるとするか」


俺は自分が空を飛ぶ事を念じた。


するとゆっくりと綺麗に浮いた。


「おぉ、うまくいったな」


「早く登りきりましょう。主」


「おう。わかった」


俺と水姫は博麗神社目指して、少しながら加速しつつ登った。















「よっ……と。到着か?」


俺は境内に降りて周りを見た。


「そのようでございますですな」


水姫も境内に降り立つ。


境内は綺麗に清掃されていて、中々良い印象を持てた。


(中々平穏そうな場所だな……)


と思ったのはつかの間、


ズガガガガガァァァァァァ!!


左から巨大なレーザーが飛んできたのだ!!


「ん? 何の音だ……ってうおぉぉ!?」


「おっとっと、一旦下がりますです」


俺は慌てながら、水姫は落ち着いて下がった。


その直後、俺達のいた場所にはクレーターのような跡が残っていた。


「危ねぇ……いったい何なんだよ……」


「主。あちらの方で何か騒がしいのです。行ってみましょう」


水姫が神社の横を指さした。


そこを見ると何か戦っているような光が見えた。


「あぁ、行ってみよう」


何が起きているかが気になったのでこっそりと覗きに行った。


「こら!! 魔理沙!! 神社を壊さないでよね!!」


「いやぁ、悪い悪い。少し手が滑っちまったぜ」


俺と水姫が覗くと、黒と白の服をきた魔法使いらしき姿をした少女と、腋を露出した紅白巫女がいた。


「全く……狙うならしっかりと狙って撃ちなさいよね……」


「ははは。良くある事だ。気にしない、気にしない」


二人の少女は楽しそうな会話をしている。


しかし俺は考えていた。


あの魔理沙と呼ばれる魔法使い少女の事である。


(あんな少女がさっきのレーザーを放てるのか? いや、しかし……)


そんな時、水姫が話しかけてきた。


「あの方々はいったい何をしちゃっているのでしょうか?」


「さぁ? 俺に聞くなよ……」


俺達は静かに会話していたのだが……


「そこにいる妖怪二人組!! 出てきなさい!」


「いや、霊夢。多分片方は魔法使いじゃないか? かなり膨大な魔力を感じるぜ?」


何故かわからないがばれた。


「どうしまするのか? 主。出ますか?」


「……仕方あるまい。潔く姿を現すとしよう」


俺と水姫は恐る恐る二人の前に姿を現した。


「人の話を盗み聞きするなんて良い度胸してるわね……」


「そうだぜ。それなりの覚悟があるんだよな?」


何か武器を構えて覚悟があるか聞かれてる。


「いや、覚悟も何も無い」


「その通りでござんす」


俺と水姫はとりあえず正直に答え、武器を取り出した。


「でもやる気はあるようね」


「まぁ実力を見せて貰うとするぜ!!」


「水姫、前に出てくれ。援護する」


「かしこまっちゃいました」


こうして二人の少女との戦いが始まった。


しかしこの戦いは俺が予想も出来ないような戦いだった。


「いざ尋常に勝負!!」


俺と水姫は武器を構えて、魔法使い少女を狙った。


「先手必勝だぜ!! 恋符『マスタースパーク』!!」


魔理沙と呼ばれる少女は紙のような物を構えた後、箱のような物を構えた。


するとその何かから極太レーザーが放たれた。


「危なっ!?」


「はぁっ!!」


俺と水姫はそのレーザーを避けた。


「ったく……あの武装は危険だな……」


「どうします? 主。対策方法とかありませんと……」


「ほら!相談する暇なんて無いわよ?霊符『夢想封印』!!」


今度は霊夢と呼ばれる少女が紙を構えて、巨大な弾を数発撃ってきた。


しかもその弾には強い追尾機能がある。


俺は身構えたが、また頭痛がした。


しかし今回の頭痛はいつもと違った。


「痛っ……何か頭の中に情報が入ってきた……」


「え? と、とりあえず避けましょうよ?主!」


「仕方ない……水姫!!」


「はい!!」


俺と水姫は避けずに相手に突っ込んだ。


その俺達を追うように弾が追ってくる。


「なんだろうな……戦いが頭の中で構築されてる……。水姫、そこで加速だ」


「はい。加速しちゃいます!!」


水姫は残像が出来るぐらいの速さで突っ込んだ。


この残像は特殊な質量を持ち、追尾機能を持つ攻撃は本体に追尾せずに質量を持った残像を追尾してしまう。


まぁわかりやすく言うならF91のM.E.P.E.だ。


「夢想封印が当たらない!?」


「お〜、中々の速さだな。しかしスピードなら負けないぜ!!」


「おっと、俺を忘れて貰っては困るな。……加速!!」


ちなみに俺の加速はただの加速だ。


俺は高速移動で魔法少女に突っ込んだ。




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