コアラな彼女②パンツを被った罪
「あなたをパンツを被った罪で逮捕します。」
正座させられ、彼をじっと見つめる。
「そんな顔してもダメ。」
唇をツンケツンケさせながら胡亜がいじける。
「コアラちゃん。」
妻の名前が胡亜、そしてよく寝ることから陸に付けられたあだ名はコアラだ。
15分前。20:00。
結婚3年目。
二人が住む2LDKのアパートのお風呂場。
仕事から帰って夕飯を済ませた後。
脱衣所で陸のパンツを被っていた妻の月城胡亜、あだ名コアラ(26)は満足げに鼻を鳴らした。
「ふふん♪」
するとそこへ旦那の月城陸、
あだ名りーくん(23)がドアを軽くノックして入ってきた。
コンコン。
「あ、そうだ、コアラちゃん。ズボンのポケットにレシートが入ってなかっ・・・。」
振り返る妻とドン引きする旦那。
「きゃー!えっち!」
「それはこっちのセリフだよ!」
15分後。
「なんでパンツ被ったの。」
「被ったらどんな気持ちになるかなって。テヘペロ。」
ソファに正座させられたまま、舌をぺろっと出してみせるが、パンツを被った後では可愛いさのカケラもない。
「テヘペロじゃないよ。もう被っちゃダメだからね。」
「そんなぁ・・・。」
「そんなぁじゃない。パンツ伸びちゃうでしょ。」
「ぶーぶー。」
「全然反省してないね。コアラちゃん、まさかとは思うけど匂い嗅いだ?」
「ギクンチョ・・・か、嗅ぎました。」
「はぁー・・・。」
陸はため息を吐くと胡亜をお姫様抱っこする。
「え?ちょ、りーくん!?何する気!?
やだやだゴミ箱に私をポイだなんて!」
「こーら、暴れないの。」
しかし、運ばれてきたのは陸の寝室のベッドだった。
ベッドに押し倒され、胡亜は目をぱちくりする。
「するの?この流れで?」
「うん。」
「りーくんって変だよね。」
「コアラちゃんにだけは言われたくない。」
ちょっと変わった二人の生活。
その数年後、二人はオーストラリアへ移住することとなる。




