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如月空軍

太平洋にポツンと存在する人工島『琥珀島』

如月軍の空軍基地が置かれているこの島で、彩刃達の適性検査が行われていた。

「ふむふむなるほど、流石、戦闘の天才と呼ばれるだけあって、白兵戦も射撃も好記録だな、紅叉は。」

「まぁ、こんなもんだな。」

「対して紫電は…」

「…なんだよ、そもそも僕は運動がにがてなんだよ。

というか如月化学に入ると思ってたんだが、軍の方なのかよ。」

「如月化学に入ると自動的に軍にも入るんだぞ。

あとお前の評価だが、射撃の腕は悪くないんだが…白兵戦が、ちょっと…まぁいいや、取り敢えず基礎テストは終わりだ、次からはいろいろ体験させて自分に合ったところを探してもらおうか。」



「まずは空軍だ、航空機にどれだけ適性があるかをテストしよう。じゃ、取り敢えずこれを見て乗ってみたい機体を選んでくれ。」

如月が渡してきた資料にはさまざまな機体が書かれていた、特に主力と言われる2機の機体のことは事細かに書いてあった。

まずはステルス戦闘機の『陽炎二六型』(数字の意味は帝国海軍と同じ)圧倒的なステルス性能を有し、機動性も高い、如月化学の主力エンジンである『翡翠5型』1機を搭載しているが、機体が重いので最高速度はマッハ1.2と普通。

ステルス性と飛行性能に重きを置きすぎたせいで火力がイマイチだが、如月製兵器としては安価な部類に入るので最も数が多い。

次に戦闘攻撃機の『流星三三型』陸上部隊の近接支援のために開発された重武装攻撃機で、最大でミサイル四発または、500kg精密誘導爆弾8発と45mm機関砲を機首に3門翼端にそれぞれ2門ずつの計7門を備える圧倒的超火力が特徴。

その代わりステルス性は最悪で、速度も『翡翠5型』を2機搭載しているにもかかわらずプロペラ機並みなので制空権下で無ければ速攻で落とされてしまう。

なお、防弾性能は高いためロケット弾やミサイルが当たらない限りはほぼ落ちない。

スピードが遅いため低速性能が高く、短距離離陸もできるため、そのまま艦載運用もできる。

「戦闘機ねえ。」

「ん?どうかしたのか紫電?」

「いや、戦闘機というか軍用機ってすごいGがかかるだろ?訓練もしてないのに乗れるかなって。」

「そこは心配すんな。如月製耐Gスーツを着れば30Gくらいまでなら誰でも耐えれるようになっている。」

「改めてすごい技術力だなぁ。まぁ助かるけど。」

「操縦も一部機体を除けばシミュレーターとほぼ同じ感覚で扱えるぞ。」

「そりゃいいな、この手のゲームは好きだから操作方法とかはある程度わかるぞ。」

「なぁ鍾馗。」

「ん?どうした紅叉。」

「俺これ乗ってみたい。クソかっこいいじゃん。」

「あぁ…これに目付けちゃったか。

それは超可変翼戦闘機『閃電』だ。」

「超可変翼戦闘機?」

「可変翼機は知ってるか?」

「あぁ、たしか、翼が動いて後退翼になるやつだろ?」

「そうだ、だがこいつは後退翼のほかに前にも可変して前進翼にもなれるんだ。

しかも後退翼モードにすれば陽炎ほどではないが、ステルス性も高められる。」

「スゲェなそれじゃあこの機体が最強じゃない?」

「いや、可変翼だから翼に武装がつけられないし、

特殊なエンジン積んでるから信頼性と燃費も悪い。それに何より…費用対効果が完全に終わってる。

具体的にいえばこいつを一気作ったらB2が3機くらいまたは陽炎が60機くらい作れる。」

「国家予算3倍!?」

「だから試験機のこの一機しか作ってないし最近はあんまり飛ばしてもない…でもまぁこのまま放置しとくよりは飛ばしたほうがいいか。わかった、離陸準備を整えさせておく、シミュレーターで練習したら飛ばしてみろ。」

「いいの?」

「あぁ、どうせこのまま放置してもいずれ解体だしな。今さら壊れるくらい別にいいよ。」

「国家予算3倍だぞ?」

「もう作らないから問題ない。」

「ええ…」

「じゃあ僕はこれにしようかな。」

「それは、強行偵察機『刹那一三型』だな。

敵の制空権下で高速偵察を行うために開発した偵察機だ。

多数のミサイルと機関砲による高火力と圧倒的な機動性と速度が特徴の機体だ、ただしこれを実現するために防弾性はゴミに等しいレベルまで落ちてるんだが。

というかせっかくイチオシとして書いてた『陽炎』も『流星』も興味ないんだな。」

そんなこんなでシミュレーターでの訓練を終えた彩刃と風崎は実際に戦闘機を飛ばしてみることになった。



キィィィィィィン

甲高いエンジン音を轟かせながら琥珀島基地上空を飛行する複数の機影、その中心には彩葉の操る閃電と風崎の操る刹那、そして如月と鍾馗の乗る陽炎複座型があった。

『はじめての飛行はどうだ?』

『シミュレーターの時も思ったけど結構簡単に飛ばせるんだな。』

『そりゃそうだろ。誰でも簡単に飛ばせるように飛行管制装置を積んでるんだから。』

『俺のはシミュレーターよりむずいんだけど。』

『そりゃそうだろ。個性てんこ盛りの機体なんだから。でもその機体を普通に飛ばせるだけでも充分すごいな。』

『あっ鍾馗、目標空域に着いたよ。』

『そうか、わかった。んじゃぁそろそろ模擬空戦といこうか。陽炎00号〜09号までは散開し、空戦の準備にかかれ、0A号〜0D号は周辺空域の封鎖を行え。

きっかり3分後に模擬空戦を行う。始め!』

如月の号令と共に編隊飛行をしていた機は一斉に散開、彩刃と風崎も空戦準備をしたが、

『ちょっと待って僕の偵察機なんですけど!?

これで空戦しろと!?』

『空戦できる性能があるから仕方ないな。なに、某惑星ではよくあることだ。』

『違うって、ここ現実だって。』

『まぁ基本的に有視界外戦闘だから、レーダー見ながら頑張って。』

『ああそっかレーダー…って相手ステルス機じゃねえか、レーダーなんにも映ってねぇ。』

そんなやり取りをしつつも3分が経過し、模擬空戦が始まった。

作者の趣味がてんこ盛り、求められなくても詳細な設定は書いていくつもりです。

読んでいただきありがとうございます。

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