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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ある騎士

作者: ねこ殿様

苑原秋桜子(そのはらあきらこ)は騎士である。


彼女の世界において、騎士とはその魂に飽和するまでの慈愛を溶かし込み、高潔で、毅然とした存在である。


善良で、美しい。

それ故に無知的で、寒々しく響く建て前。


秋桜子は初めから気づいていた。

気づいてなお、いや、それが虚像であったからこそ、そうありたいと望んでいる。


重い瞼を開くとき、夢から現実へ切り替わるその瞬間に、粗雑な天幕が破れ落ちるかの如く世界は戦場へと変わる。


だから秋桜子は甲冑を被り、血管に騎士の血を流すのだ。


心まで服従しないように。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


騎士とはときに、武力をもってして敵を破る。


剣を向ける相手が必ずしも悪とは限らない。

だがその事実も、騎士にとっては問題にすらなり得ない屁理屈である。


誰かがそんな戦いの意義を疑うと、別の誰かが説明した。

『正義は我らに有り』と。

質問者は得心がいったとばかりに頷いて去っていく。


一部始終を見ていた騎士は呆れるが、都合がいいので黙っておく。


目的達成の手段、ただそれだけの意味しかなかった行為が、正義の存在に固執したことで必要以上に理解されたのだから。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


午前2時半、六畳一間の隅の方で秋桜子は目を覚ます。

布団から這い出して支度をし、急いで朝刊配達の仕事へと向かう。


帰ってきて少し眠るのが6時過ぎ。

そこから家事を済ませて、7時半には教科書だけの鞄を背負って自転車に跨っている。


正直に言ってしまえば、学校はあまり過ごしやすい場所ではない。

どこから聞いたのか、周囲は彼女が貧しいことを認知している。

だから目に見えて関わりを避けたがる。


当然、秋桜子の周りから人は居なくなる。


アルバイトを終え、がらんどうの部屋に一人。

食べるものも食べず、隅の布団で縮こまる。


確かに、他人より不幸だと思う。

不満がないと言えば嘘になる。

それでも腐ってはいけない。

人並みに足りないからこそ、人並み以上に気高くあれ。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


時折、感性が敏感になる。

そんなときは何気ない仕草でイヤホンをつっこんで、焦点を合わせないようにして視界をぼやけさせる。


普段なら、遠くから聞こえる私への陰口や、不意に重なった視線の冷たさをやり過ごせるが、このときばかりは違う。

実体のない攻撃性を妄想し、勝手に惨めな気持ちで溢れかえってしまいそうになる。


事実以上に、相手の害意を邪推してはいけない。


変に感情を揺らして人々に害を及ぼしてはいけない。


私が傷つくだけならば、それで望まれた平和の形は成立する。


この傷を悲しみに変換しない限り被害者は生まれない。


悲しんで、悲しんでいる事実に喜ぶことは許されない。


もちろん、落涙は他ならぬ私が許さない。


湧き出した衝動とセンチメンタルは、産声を上げる前に斬り伏せられた。


表情を崩すな。

揺らいでいないポーズを止めるな。

痩せ我慢でもなんでもして、気高くあれ。


誰がどう思おうと、秋桜子は可哀想な娘ではないのだ。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


ある日秋桜子は犬を見つけた。

黒毛のラブラドールレトリバーである。

皮膚が弛み眼球が白く濁っているのを見て、老犬だとわかった。


捨てられた不憫なヤツか、飼い主からはぐれた不運なヤツなのかはわからない。


見つけた以上知らんぷりで立ち去る訳にもいかず、かと言って自分が何をしたいのかも見つからないまま立ち尽くしていた。

ようやく犬の方からじゃれついてきて、秋桜子は拘束術式から抜け出すことが出来た。


恐る恐る頭頂部を撫でる。

犬はされるがままに身を預け、どこかうっとりとしているように見えた。


なぜ触れようと思ったのか。


この犬にどれだけ同情しようと、出来ることなど何もないというのに。

変えられる力がないくせに、何かをしてやろうと気を起こす。


力は薬になる。

未来を変える流れを作る。


しかし無力は澱みに近い。

水はいずれ腐って、黒く濁る。

植物の成長に寄与こそすれど、それによって育つのは苔くらいのものだ。


砂糖に似ていると思った。


人を惹きつけるソフトドラッグ、その構造とだぶるような、そうでもないような。


どちらが惹かれている?


無表情を保ったままに撫で続ける。

体温を側に感じたのは何回目だっけ。


犬は笑っている。

口角が上がっているから、笑っているように見える。

けれど私は笑っていいかわからない。

孤独になった老犬を前にして、その現実を忘れるなんて不自然で、どうしても笑えない。


私が笑わなくたっていいのか。

自分の喜ばせ方を知らなくても、自分の世界から抜け出せなくても、誰かの役には立てる。


砂糖は私を救わないけれど、砂糖によって救われる人がいることを、私は知っている。


嬉しそうだから撫でてやる。

同情の理由付けはそのくらいでいいのかもしれない。


あれが最善手だったかはわからない。

アパートには住ませられないし、餌だって買えない。

けれど、ポスターを作って貼った。


この犬の飼い主を探しています。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


内ポケットに硬い物を感じ、取り出してみるとカッターナイフだった。

覚えもないのに、いつの間にか物騒なものが制服に潜んでいた。


恐ろしくなってペン立てに放り込む。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


秋桜子は皆が幸せになって欲しいと思っている。


人というものは何かを語るとき、対象の解像度が下がれば下がるほど善良なセリフを吐きやすくなる。

対象が限定されれば、仮面は剥がれる。


秋桜子はその傾向に当てはまらない人間だった。

どれだけ個人の性根を知っていても、手に届く幸福を掴み取って欲しいと願っている。


そんな自分を常に疑っている。


やはり綺麗事なのだろうか。


綺麗事というのは、発言者にとって心地良いものだという。

良い人らしさがその人を肯定するからだ。


だったら、人々の笑顔を望むとき、こんなにも胸が痛むのは。


わからない。


だから疑い続ける。


自分の矛盾を探し続ける。


見つけて、殺す。


宛もなく自分を這いずり回って、殺し続けている。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


意外にも、秋桜子は受動的なグループ活動には積極的である。

黙ったまま時間の過ぎるのを待つ、それがもの凄く弱い姿勢に思えて仕方がないからだ。


ただ、やはりズレは発生する。

普段とのギャップが異質さを作り出し、藻掻けば藻掻くほど周囲との隔たりは加速度的に広がってしまう。


秋桜子は対策を知らない。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


秋桜子にも害意は湧く。


害意を心に閉じ込めておくのは容易である。

不可視の剣をさらけ出しているのと何の違いもないのだから。

斬られても、もちろん相手は気づかない。


極稀に、誤って誰かを斬りつけることがある。

そんなときは、害意を他人に向けた分のそれ以上、秋桜子は自分を呪う。


そうすれば浄化されると。


そうすればゼロに戻ると。


清さとはそういうものだと、時々錯覚してしまう。


誤りに気づいて、また呪う。


秋桜子は連鎖術式にとりこまれている。


彼女の世界において、呪術は既に確立され、技術体系は一般化されている。


みんなが呪いをぶつけ合っている。


負の面にのみ突出した共感能力が、彼女の目に血の海を映す。

だからこそ自制を試みる。


もう誰も傷つけたくないと本気で喘ぎながら、それでも剣を手放せないでいる。


気づいて、また自分を呪う。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


またカッターが入っていた。

以前のペン立てに姿がないということは、つまりそういうことなのだろう。


ポケットにしまったときのことを本当に覚えていないのが恐ろしい。


なんのためにと考える。

携帯式のハサミを持ち運んでいるから、恐らく通常の用途ではないだろう。

何に向けようとしていた。

物ではない。

自分か、あるいは。


気になって手首を確認した。

痩せ気味で白い。

それ以外に何の特徴も、変化も見つからなかった。


嫌になる。


リストカットの類が秋桜子には納得出来ない。

この世界に生きていると、生きていて良いと、自分を説得したい。

ここまではわかる。


ではなぜ、その手段として手首への斬撃が用いられるのか?


刺激的な痛みによってのみ自己を証明出来るなんて、まるで世界は胡蝶の夢だと言うようなものじゃないか。


いや。


私よりよっぽど酷い状態にあるからこそ、そこに救いを求めるのだろうか。


想像力の限界だ。

下の者でも、その底までを見ることは出来ない。


けれど、やはりそれは救いなのだろうか。


そう思う心を斬り捨てる。

自らの欠陥を、あたかも真理と偽って正当化するような行為は許されない。


たとえ私が理解できなくとも、誰かが講釈を垂れようとも、彼らが救われるならその一点にこそ価値は集約する。

個人の世界において、外世界からのコンタクトは認識されない。

永劫の冬を持ったスノードームと重なる。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


騎士は人を傷つける言葉をたくさん知っている。

いつか来る戦いに備えて、いくつもの剣をこしらえているのだ。


剣はただ斬るというだけではなく、もっと幅広い役割を持っている。


鞭のようにしなって、雷の如き一撃を見舞う物。


短く作ることで、相手の隙間にねじ込むことに特化した物。


敵の一撃を粉砕によって無力化し、反撃を加える物。


独特なうねりによって裂傷を化膿させ、癒えない傷を与える物。


その全てが、誰に向けるかも考えられずに作製されていたのか?


少し違う。


作製者たる騎士は誰に向いても構わないと思っていた。

もちろん自身に向けられることも、意識の外で了解していた。


焼けた鉄棒に鎚を振るう。

火花が散って、形が見えてくる。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


秋桜子は常に、騎士の掌の上に立つ。


騎士もまた、騎士の掌の上に立つ。


その騎士もまた。


足元が崩れ落ちたなら、一体どの騎士の掌で、秋桜子は赤く飛沫を上げるのだろう。


もしくはどこまでも落ちていくのか。


ごん、なのか、べちゃ、なのか知らないけれど。


果たして、秋桜子は立ち上がれるのだろうか?



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士である。


苑原秋桜子は泣いていた。


乳幼児期以来、初めての涙だった。


その日、秋桜子はいつかの犬と再会した。


嬉しくなかった。

子供たちに取り囲まれて、エアーガンを向けられていたのだから。


本能的に走り寄って抱き寄せると、流石の彼らも気不味そうに去っていった。

誰が放ったか、去り際にポンと間の抜けた音がして一発もらったけれど、心に障壁を張っていたお陰でダメージはなかった。


不思議にも、犬は笑っていた。

あれから肉が減って毛も薄くなっていたけれど、それでも笑っていた。


その表情にどこか救われる思いがして、秋桜子は以前のように手を伸ばす。


次の瞬間潰れそうになる程の自己嫌悪が身体を駆け巡り、電撃で意識が吹っ飛ぶ。


気づいたときには部屋にいた。


電気も点けていない。


暗くて寒い。


まだあの傷は癒えていない。


私はあの瞬間、老犬と自分を重ねていた。


悲劇を経て、それでも笑う姿を見て、嬉しく思った。


それは他者の痛みを自身の快楽へ変換する行為と、何ら遜色ないではないか。


不幸を望む姿勢と何が違うと言うのだ。


何も── 違わないのか。


耐えていたのに、どこかが切れていた。


既にありったけの呪詛を浴びた。

後悔すら自分本位な気がして、たまらなく嫌になって、何度も呪いに浸かり直した。

それでも足りないから、秋桜子は呪いを四次元化することにした。

世界で初の試みだったにも関わらず、彼女はいとも容易くやってのけた。

これで無限に呪われ続けることが出来る。


そうじゃない。

こんなことでは何も生まれない。

望んでだっていないじゃないか。


また勘違いをしている。


騎士の像は歪んでいる。


以前から知っていて、知っていても対処出来ないでいる。



❇❇❇



苑原秋桜子は眠ってしまった。


無理もない、自分を傷つけ続ければ体力を消耗する。


だが、騎士は眠るわけにはいかなかった。

今、秋桜子の中には二人の騎士が共存している。

一人の身体に二人が存在出来るのは、二人の力が均衡状態にあるからだ。

精神が摩耗して、50対50の状態が出来上がったからこそ、今の現実が有り得ている。


秋桜子が目を覚ましたとき、肉体の主導権を握るのはこの均衡に打ち勝った方である。



❇❇❇



何を語ればいいのかもわからずに、二人の騎士は対峙している。


お互いに甲冑で防御をかためて、手に一振りの剣を握る。


黒い甲冑に身を包んだ騎士は、ステレオタイプな悪役を演じる自分に満足していた。

最初からそういうヤツなんだから、このくらいが飾っていなくて丁度いい。


白い甲冑の騎士は毅然としていた。

しかし、外から見えない所で泣いている。

悲しくて涙するのではない。

自らの力を及ぼせない世界を救うために泣いてやるのだ。

苑原秋桜子の救い方を知っていて、それでいて、全ての人は手の届く救いを得るべきだと思っているから、目的達成のために涙を使うのだ。


あまりにも冷酷で、冷めているから意味を成す涙だった。


語るべきことなど何もないと気づいたのはどちらだったか、先に黒い騎士が動く。

すらりと伸びた両刃剣を力任せに振り下ろした。

太刀筋は悪くない。

技術に力を掛け合わせ、全体を完成させてもいる。

相手を傷つける動きとして素晴らしいと思った。


だが。


振り下ろされたその横腹を受ける剣で打ち、勢いを殺さず防具の上から斬りつけた。

金属の悲鳴は、装甲を滑るように破っていく剣に同期している。


シュミレーションを幾重にも重ねてきた白い騎士にとって、その通りの動きをする相手はもはや脅威ですらなかった。

ダメージを最大化しようとすれば必然的に取れる動きも収束してくる。

最善の行動は最善であるからこそ、別の面では脆い。


単純な事実に行き当たれないのは暴力に盲目的だからだと、騎士は軽蔑した。


とどめとばかりにこじ開けた装甲の隙間を刺突してやる。

呆気ないと思った瞬間、背後から隠しきれない害意を感じた騎士は、首筋を狙ったであろう攻撃を衝撃分散によって無効化し、返す一撃で攻撃者を葬った。


攻撃者は黒い騎士だった。


なぜコイツがと思ったときには、既に両者は刃を交えている。

なぜだ。

息の根を止めたと確信しても、黒い騎士は別の形に受肉するのか。


現に今鋼が弾けている、あるのはそれだけだよ。

疑問には飛散する火花が応えた。


ならば話は早い。

命尽きるまで撃滅し続けるだけだ。


剣を振り続ける。


果もなく殺し続ける。


戦いの中で、何十、いや何百体目かの黒い騎士と鍔迫り合いにもつれ込んだ。

まともに斬り合うケースは久々だった。

これまでの殆どを一撃で沈黙させてきたのだから。

相手が次にどう動くか探り合う、一瞬の間でそれは起こった。

黒い騎士が呟いたのだ。


「結局は、お前も私と変わらないじゃないか」


鼓膜が震えた瞬間に、心の芯を引き寄せられた。

苑原秋桜子と共有している部分がヤツの言葉に惹かれてしまっている。


確かに、相手の一部分にも苑原秋桜子が存在する。

その点でコイツと私は同じだと言えるだろう。

しかし、そんな簡単な意味でこの言葉は発されていない。

私を根幹から崩すため、私にだけ伝わるように選ばれている。


否応なしに目の前の脅威を再確認させられた。

コイツは、私と同じように苑原秋桜子を救うリーサル・ウェポンを隠しているのだと。


身体が思うように動かない。

恐ろしいのか? こんなヤツが。


攻撃が振られたのが見える。

でも反応できない。

苑原秋桜子が立ち止まっている。

防御でも回避でも良いから、とにかく動いてくれ。



❇❇❇



地面に転がされた白い装甲はもはや意味を成していない。

阻む物のない騎士の背中に短剣を突き立てると、肉の抵抗感と共に僅かに血液が零れた。

おびただしい刺し傷のせいで、もう血液が残っていないんだろう。


左肩甲骨の部分に画線法で、刺突した数を刻む。

これで25回目と、少女の白い肌に四本並んだ浅い傷を、右上からなぞるように斬撃を重ねる。


黒い騎士は半ば飽きていた。

相手はとうに死んでいて、つまり今はただ死体を弄んでいるだけなのだから。


死に腐ったヤツに興味はない。


しかし、このニヒリズムが苑原秋桜子を救うのだ。


作業は止めない。

26回目。


しかし、死に際のヤツは傑作だった。

棒立ちで頭を割られて、あれがそんなに効いたのかよ。

馬鹿みたいに虚勢張ってるからちょっとの衝撃にも弱いのか?


死体への問いかけがそれこそ馬鹿らしくなって止める。


27回目。

刺したは良いものの、刀身が肋骨に挟まって抜けない。

背中を蹴りつけて強引に引き抜く。

血脂で切れ味が鈍化しているから、死体の髪に擦り付けるようにして拭う。


28回目。

無傷な場所が見当たらないので、仕方なく重ねて突き刺す。

最初から考えて刺せばよかったと少し後悔する。


引き抜こうと力を込めたそのとき、黒い騎士は奇妙な水音を聞いた。

ガスが生み出した気泡が水面で弾けるような音。


ゴボ、ゴボ、ゴボ。


音源を探し当てた騎士は、有り得ないと目を剥いた。


嘘だろう。

死体が咳をしてるじゃないか。

手元を探り剣を握り直しているじゃないか。


白い騎士は、致死的な傷を抱えたまま立ち上がった。


おいおい、不死身かよ。

こっちが蘇るならあっちも同じってか。


確かにヤツは強い。

それも圧倒的に。

それでも、相手の傷はそのままだ。

何回立ち上がっても、繰り返せばいつか殺せる筈。


再び鋼が鳴る。

いつまでも響き続ける。



❇❇❇



苑原秋桜子は騎士だった。

次に目が覚めたとき、彼女は世界に対する回答を手にしている。

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