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第4話

ダリルの部屋の扉が凄まじい勢いで開かれる。

その様子に執事とダリルはビクっとなり扉を見る。

そこにはおてんば娘セシリアが居た。


「お父様!ハンナが居なくなったってどういう事ですの!!」


今にも飛び掛かって来そうな勢いでダリルに詰め寄る。もはや魔獣。ちっちゃな魔獣だった。


ダリルはふぅと一息吐いて、諭すように話す


「セシリア、いくら今回の騒動はセシリアが悪くてもハンナがした事は絶対にしてはいけない事だったんだよ?」


なんで?セシリアは理由がわからなかった。

更にダリルは続ける


「暴力は振るってはいけないんだ。ましてや、彼女は男爵家。公爵家の令嬢、、、セシリアに暴力を振るってしまっ」


「私が聞きたいのはハンナの居場所なの!何処なの、ねぇお父様!ハンナは何処なのよぉぉ!」


セシリアはまた泣き始めた。ダリルは椅子から立ち上がりセシリアを抱き上げた。わんわん泣きながらダリルに抱き着いた。


しばらくするとセシリアはまた泣き疲れたのか寝てしまった。

そんな娘の姿を見てダリルは執事にハンナを迎えに行くよう指示を出した。


翌朝、セシリアはベッドで上半身だけ起こして窓の外をボーっと眺めていた。

扉をノックする音が聞こえた。返事はしなかった。する気も起きなかった。すると、扉が開いて人が入って来た。誰?と声を掛けた。ただ視線は窓の外を向いたまま。


「お嬢様」


聞き慣れた声にハッとして扉を向く。ハンナだ

顔を見ると泣きそうな顔でハンナに駆け寄って抱き着いた。


「ごめんなさい!ごめんなさい!」


ハンナも抱き返してくれた。

そしてハンナはただいまと言ってくれた。

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