第五十八話 限りなく黒に近いグレーです。
連隊長とフリード様が王都に向けて出発した後、入れ替わりでガイが戻ってきた。
疲れた顔でいつものハニーフレンチトーストを要求されたので作って出すと、余程お腹が空いていたのか大量に作ったはずがペロリと平らげ、更におかわりを要求された。
そして団長だけではなく、閣下や辺境伯まで四階に居座っているのを見て、何かあったのかと尋ねてきたので大雑把にイシュカが説明すると暫く黙り込んでポツリと呟いた。
「またとんでもねえモンが出てきたモンだな。
それでもしっかり討伐してくるあたりは流石、俺の御主人様。
御主人様が厄介事に巻き込まれること事態はいつものことだ。特に驚きはしないが、ソイツはマズイかもしれねえな」
ジッと黙って聞いていたガイが研究者が二人、しかも例の問題の貴族の関係者だと聞いてそう呟いた。
「何かあったのか?」
団長が眉を寄せて尋ねるとガイはチラリと閣下と辺境伯の方に視線を向け、言葉を濁すように言った。
「まあ、色々とな。御主人様ほどじゃねえけど。
アンディ達からの報告書は読んだか?」
ロイが連隊長に渡していたアレか。
「いや、アインツが難しい顔をしてそのまま俺達に見せずに持って行ったからな」
そう言って団長は首を横に振った。
そういえば珍しく団長に書類を回していなかった。
私も多少のことは聞いているが、詳しい話が私まで回ってくるのは確証を掴んだ時点か私や商会に危険が及ぶと思われた時だ。他所の領地の経営には提携先からの相談か取引でもない限り邪魔されないのであれば基本的に関わるつもりは無い。
それはその領地や他商会の経営方針でウチが口出しすべき案件ではないからだ。かといって放っておいて害が及んでから対処するのでは遅い。だからこその王都、地方の動向を探るための諜報部隊員、必要であれば連隊長や団長、サイラスやリディ経由で国に仕入れた情報を流しているのだ。彼等のターゲットがウチに向いた途端敵認識、必要であれば徹底的に叩く。イシュカやライオネル、シュゼットはある程度把握しているのだが、私に話が来るのは大抵この時点でだ。
「死んだヤツの素性は把握してるだろ?」
ガイの問いに団長が頷く。
「勿論だ。マイエンツ侯爵家の次男とレッドベルク伯爵家の長男だ。
両家ともそれなりに力が強かったが、最近、ビニールハウス栽培などで各地方領主が力を伸ばしてきているんで影が薄くなって影響力が堕ちてきているな」
そう、経済的に苦しいというのではない。
だが他の領地が躍進すれば目立たなくなるというだけ。
人口増加、経済・技術発展、納税額の伸びがなければ目覚ましく発展を遂げている領地に注目が集まり、どうしたって変わり映えのしない安定しているところは影に埋もれてくる。
現在、我がアレキサンドリア領はそれらについては完全独走状態だ。
そりゃあね。
近隣諸国の中でも大国に位置するシルベスタ王国最大手の商会を経営しているんですから当然と言えば当然。国内各領地から才能ある若者達と言えば聞こえは良いが、自分達のところで扱い兼ねていた紙一重の変人奇人達を手放し、私達に送り込んでくれた方々は今頃歯噛みしていることだろう。
彼等は今やウチの大事な戦力であり貴重な人材だ。
平凡、凡人が悪いわけじゃない。
ただ世界を変えるのは頭がおかしいと言われていたりとか、大抵常人の理解の及ばぬことをしでかす人達というだけだ。人と同じことをやっていても大成しないのが現実。
それが良いことであっても、悪いことであっても。
彼等は私達が台頭してくる前に裕福と言われていた領地の御子息だ。マイエンツ領は良質なワインの有名な産地でレッドベルク領は確か真珠や海産物が有名だったはず。どちらも南西に位置する海沿いの領地、隣接している。
仲がよろしいのか、利害関係の一致か、片や侯爵家なので権力に逆らえずなのか。その辺りの都合と事情は知らないけれど怪しげな興行をやっているらしいという話は聞いている。要するに彼等が羽振りの良い理由は、人のやらない常識を逸脱した所謂『悪いこと』をやっているせいなのだろうとあたりをつけていたわけだ。
ただへネイギスの一件以来、殊更に闇に潜ったり、巧妙に隠されたりすることも多いらしくてガードが固いことが多いようで尻尾を掴むのも容易ではないらしい。
しかしながら伯爵家の長男が喰われたとは。
ひょっとしなくても、跡取り息子、ですよね?
侯爵家の方も次男って、マズくないですか?
多分、余程の出来損ないでない限り、爵位継承者ってことだ。
なんか一悶着ありそうな、嫌な予感がする。
連隊長はこちらの注意を無視した結果の招いた惨事、責任は向こうにあるって言ってたがとてもそれで済むとは思えない。
「裏でソイツらがやっていることは聞いているか?」
ガイの口調に閉口する。
やはりその裏とやらが真っ当ではないということか。
そういう輩は自分が悪いことをやっていると思っていないことが多いからタチが悪い。違法なことをやっていると知っていても罪悪感のカケラもない、見つかったとしても『何が悪い』と本気で思っているあたりが怖いところ。ならば正々堂々とやれと言いたいが、納得できないが違法だというので仕方がないので裏でやるというのが彼等の言い訳。そしてそのスリルを楽しんでいたり、国上層部を買収して揉み消すなり間者を潜り込ませるなりして逸早く情報をキャッチして隠し、取り繕う。
そういう類の上級社会の人間は自分達より遥か身分が下の平民をゴミか虫ケラくらいにしか思っていないのが腹が立つ。一体誰のお陰でテメエはメシが食えてんだと説教してやりたいが、貴族らは平民を同じ人間だと本気で考えていないから話が通じないのでイラッとするのだ。
貴族制なんてものは廃止すべきだと何度叫んでやろうかと思ったことか。平民が虫ケラであるならばその虫ケラから税金という名の負担を強いて贅沢することしか脳がないアンタはそれ以下のウジ虫だろうと怒鳴りたいところだがグッと我慢している。言葉が通じないエイリアンに説教を垂れても無駄だとわかっているからだ。
揉めても私に他所の領地の経営に口出しする権利は私に無いし分も悪い。
悪が栄えた試しはないという言葉を聞いたことがあるけれど、要領のいいヤツ、狡賢いヤツ、強運を持っているヤツってのはどこの世界にもいるもんだ。自分のしたことのツケを支払わず、最期までしっかり人生謳歌してのさばる輩はどこの世界にもいる。
運っていうのは平等なんかじゃない。
不平等だからこその運なのだ。
だからこそ運の良いヤツ、強いヤツは最強といってもいい。
まあ仮にそうだとしても私を敵に回したのが運の尽き。
向かってくるなら叩きのめすだけだけど。
私が口をへの字に曲げていると団長はそんな私に苦笑する。
「一応な。多少くらいなら知っている」
巧妙に隠されていれば見つけるのも暴くのも苦労する。
ソイツらに上層部のツテがあれば尚更取り締まる前に逃げられる。
王宮内は暇人が多いらしくてそういった噂は出回るのが早いし、光陰の如くあっという間に知れ渡る。
団長は魔獣討伐部隊所属だ。
貴族を取り締まる立場ではなく、陛下の許可、応援要請なく動けば現行犯でない限り越権行為に当たる。
それは近衛、連隊長達の仕事だ。
今はフィアの貿易センターのところにも地方を管理、取り締まる監査部隊がいるけれど、多分あそこにいる彼等の将来は未来の国王陛下の護衛官か近衛騎士ってところだろうな。若手が多いためどこの派閥にも所属していない人も多いらしいけど。
団長は隠し事があまり上手い方ではない。
本来陛下の縁戚であれば近衛連隊長に就くべきなのだろうが、だからこその討伐部隊の団長をやっているのだと以前、言っていたのを聞いた覚えがある。
自分には近衛は向いていないと。
それもあって余計なことは聞いてないんだろうけど。
「おおよその内容は知っているか?」
確認の意味を込めてガイが団長に尋ねる。
「まあそうだな、国に無許可の奴隷を所有している可能性があるってことくらいか」
「その奴隷の使い道については?」
「いや、聞いていないが。一般的なのは農作業や土木作業、見目良い女なら娼館かハーレムに囲った上で枕接待の強制だろう? 違うのか?」
違わない。
ただそれは最底辺では無いというだけ。
彼等にとって奴隷というのは『人』ではなく『道具』か『家畜』なのだ。
使い潰して当然の存在。気まぐれにどう扱おうと良心の呵責も感じない。それどころか触れることすら汚らわしいと思っているのだろう。
ただ最初に産まれ落ちた家の差で選択肢に差が出るのは事実で。
底辺から這い上がるのは厳しいのが現実で。
奴隷に堕ちれば明日を夢見ることさえ難しい、生き残ることすら難しい日々が待っている。それはきっと、実際にそんな目に遭わなければ理解出来ない現実だ。
ガイは顔を顰めて言い難そうに唇を噛み締めて呟く。
「まあ一部はその通りなんだが」
多分、ガイがこんな顔をするということは、相当に酷い事態なのだろう。
「一部、ということは多くは違うと?」
問い返した閣下にガイは口を噤む。
連隊長が三人に内容を告げることなく戻って行ったということは、つまりそれが表沙汰になることで数多の問題が発生するか、伝わることで揉み消される可能性、その他諸々の諸事情を鑑みたからだろう。
少し俯いて考え込んだ後、ガイは顔を上げて閣下と辺境伯を見た。
「もし、身内、もしくは子飼いのヤツらがロクでもないことに加担しているか、違法な場所に出入りしていたらどうする?」
その問いに間髪入れずに返したのは辺境伯だ。
「そんな者、ワシ自ら引っ捕らえて陛下の御前に跪かせてやるわっ」
「私もだ。仮に侯爵の地位から降格になったとしてもな。
それが様々な特権を持つ侯爵の位を頂く者の務め。
堕ちた名は我が身を張って功績を上げ、取り戻すだけだ」
閣下も即座に答えた。
高潔な魂を持って陛下に忠誠を誓っているということか。
その言葉に偽りはないのだろうけれど。
疑うわけではないが人は追い詰められると意見や態度を翻す者もいる。ガイが告げるのを躊躇っているのはそれをよく知っているからだろう。嘘や偽りはその人を守る鎧にもなる。
黙ったままのガイに辺境伯が尋ねた。
「其方はワシらの関係者が何某かの悪事に関わっている可能性があると言いたいのか?」
ガイの様子に訝しげな顔をする閣下と辺境伯。
躊躇いつつもガイが口を開く。
「平たく言やあそういうことだ。
周囲で急に金遣いが荒くなったヤツか、借金や給料の前借りを申し入れしてきたヤツはいないか?」
直接な答えではなく、回りくどい言い方。
確証は無いってことなのかな。
ガイの質問に二人は考え込む。
「いる、な。何人か」
「ワシも心当たりがある」
二人がポツリと答えた。
ってことは、その可能性大ってことなのか?
「その中で死体で発見された、もしくは消息を絶ったり行方不明になったヤツは?」
無言がその答え、か。
ガイは二人の顔色に悟る。
「・・・いるってことか」
イシュカが口を挟まないということはある程度の情報はやっぱりしているってことなのかな。苦々しい顔をして拳を震わせているのを見れば聞かなくても解る。相当に酷いことをしているのだろう。
ガイが言葉を選ぶように慎重に口を開く。
「御主人様の功績を妬んで、ここ数年、王都周辺の上級貴族が徒党を組み始めたって情報は?」
「幾つかの派閥が一緒になっているという話くらいなら耳にしているが」
「ああ。ワシもだ。以前からそういうものがあることはあったが」
六年前、へネイギスが魔物化して討伐されて以来、宮廷内の人事は大分変わったと聞いていたのだけれど。
「派閥? そんなもの、まだあるんですか?」
随分と暇人が多いことだ。
だから余計なことを考えるのか?
疑問を口に出した私に辺境伯が小さく息を吐く。
「其方は舞踏会やパーティには殆ど出席せんからな。
ワシもミレーヌから聞いただけで然程詳しくはないが、大きくわけて三つあるというくらいか」
「それは私も知っている。ミゲル様が王位継承権を放棄なされて以降、ここ数年で台頭してきた派閥だろう。王位継承者争いも無くなったからな。フィガロスティア殿下以外の次期国王の座は戦でも起こらない限り揺るがない。
今はハルトに好意的なアレク派、敵愾心を燃やしている通称非アレク派である表向きは保守派、どちらにも属さない中立派だろう?
私達はそのアレク派代表と言われているがな」
アレク派って、つまりアレキサンドリアの略だよね。
つまり私が派閥を分けてるってこと?
なんでそんな話になってんのっ!
オマケに閣下と辺境伯がその代表ってどういうことっ!
混乱気味の私を一人置いてガイと閣下と辺境伯の話は進んでいく。
「その非アレク派閥に属する、特に力のある上位三貴族で組まれている組織についての情報は?」
「徒党を組んで何か裏でハルトを潰そうとコソコソとやっているのは知っているが、そもそもハルトを出し抜けると思うのが間違いだ。彼奴らはハルト達とハルウェルト商会を甘く見過ぎだ。
余計な関わりを持てばああいう輩は強引に引きずり込もうとするからな。一応情報としては気にかけているが下手に関わらない方が良い。興味があると思われては面倒だ」
甘く見過ぎって、そりゃあ出し抜かせるつもりがないからこその諜報部だけど、へネイギス事件後六年経った今でも私は魔王様として君臨しているのは間違いなさそうではあるのだけれど、それはいいとしても既にそれは魔王を超えているのではっ⁉︎
「ああいうヤツらは姑息な手段で脅しをかけて来よるからワシは好かん。男なら卑怯な手は使わず正々堂々と勝負して勝つのが筋だ。
それに地位も名誉も手にすることより持ち続けることの方が数倍難しいものだ。傲り、怠れば後は落ちるだけよな」
辺境伯の意見もごもっともで、辺境伯らしいといえばらしいのだが、そういう相手に男の浪漫を語っても鼻で笑われるだけですって。そもそもロマンを持っていればそんなことをするはずもない。金と欲に塗れてドップリ浸かっているからこその悪徳なんですからっ!
交わされる会話に心の中でツッコミを入れつつ私はオロオロ、キョロキョロと視線を彷徨わせる。
私に政治的な話をされても困るんですよっ!
一応領主の身ではあるけれど、そっち方面はシュゼットやマルビス達にオンブに抱っこ。恥ずかしながらミレーヌ様に頼っている辺境伯に似たようなもので治安維持と商品開発による売上貢献という言い訳のもとにお手伝いして頂いているというよりも九割方をお任せしてしまっているのも事実で。
相談されれば勿論、しっかり自分の考えを述べさせては頂きますよ?
それは単に好き勝手言ってるだけだろうと言われてしまうと返す言葉も無いけど。
事実、その通りですから。
「何か違法なことでもやっているのか?」
怪訝そうに尋ねた閣下にガイは首を捻る。
「奴隷自体はな。ただ厄介なのは奴隷紋は死ぬと消えるってとこさ」
アレは魔術によって縛られている契約。
だからこそ身体をめぐる魔力が消えれば浮かんだ紋も消える。
奴隷の身分から解放されるには契約している主人に解除してもらうか、死ぬかだ。因みに心臓上の左胸に浮かび上がるため、切り落とすのは無理だ。肌を剥いだくらいでは消えないし、肉ごとこそぎ落としても再生した肌に浮かび上がるので逃れられない。だが逆に言えば殺してしまえば奴隷として働かせていた証拠は残らない。ならば殺人罪に問えるだろうと思うかもしれないが死体は焼却が基本の世の中では状況証拠と証言次第でいくらでも改竄出来る世の中で立証は難しいのが現実だ。
雇い主の、しかも貴族に反抗してそれを口に出せば明日からの仕事が無くなるか、始末されるか。大多数の平民の命は貴族と比べると風が吹けば飛ぶような軽さだ。嘘の証言を命令するまでもなくその貴族に有利な証言をしてくれるだろう。
これが貴族の罪を立証し辛い原因の一つ。
「サイラスに確認してみねえとわからねえが、表向きは合法。裏でやってるのはおそらく書類上なら合法ギリギリライン、限りなく黒に近いグレー。
だがコレが合法だって判断されるなら悪趣味で胸糞悪いことこの上ない」
ある程度裏社会を知っているガイがそう言うってことは相当にエゲツないんだろうなあと察することはできる。それはここにいる全員が察したのか一様に眉を顰め、その先の言葉を待つ。
「ヤツらが経営しているのは闘技場だ。その勝敗の賭場も併設されてが届出もされ、その売上の税金も支払われている。帳簿上は問題ない」
つまりそれ以外が問題なのか。
闘技場と聞いた瞬間察した。
人は時として残虐になる。
それは戦時下での敵対国に対してや侵略国に対してだ。
圧倒的優位な立場に立つことで言い訳を用意して己を正当化する。
人の尊厳を踏みつけ、嘲笑い、蹂躙する。
「ならば何が問題なのだ? 闘技場の経営も賭博場の併設もこの国では違法ではないぞ」
それが真っ当な運営方法であれば、ではある。
閣下の疑問ももっともだ。
それにガイは頷く。
「そうだ。違法ではない。ウチの施設内の競技場でも上限が定められているとはいえ経営しているしな。だからこそ厄介なんだよ」
一般的な闘技場は剣士や冒険者の腕試し。
倒れた時点、もしくは負けを認めたと同時に勝敗が決するもの。
だけど・・・
「賭けられているのは闘技者の命だ。
生死を賭けた、じゃない。一方的な残虐と殺戮の上に成り立つショー、見世物だ」
闘技場と聞いて真っ先に思い浮かんだのは古代ローマ帝国のコロッセオ。
剣闘士などが力比べなどで戦ったり、猛獣や奴隷、戦争捕虜を戦わせたり、『殺し合い』を娯楽として提供し、処刑場としても利用されていたという話があった。
それが真実かどうかなんて知らない。
だけど人は他人事であれば、血湧き肉躍る戦いで拳を振り上げ、応援し、這いずって逃げる姿を見て無様と嘲笑し、悲鳴を上げる生贄が猛獣に喰われる様を惨めで哀れだと鑑賞し、優越感に浸る。
そんな人間が一定数存在するのだ。
人の命を弄ぶ、そんな輩が。
人が傷付き、苦しむ様を見て心を痛める人間ばかりなら戦争なんて起こらない。
権力者という者は時に庶民の安全と平和と生活を顧みない。
いつだって犠牲になるのは立場の弱い者なのだ。
騙された方が悪い?
嫌なら逃げれば良い?
それは力あるものの言い分だ。
大きな力の前ではその波に、
呑まれるしかないのが現実なのだ。




