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第五十三話 遅過ぎると諦めるのは早いです。


 翌日、少し早めに騎士団寮を出てシルヴィスティアに到着すると早速イシュカと二人、アイスクリーム作りに取り掛かり、せっせと作った先から冷凍庫へと入れ終わった頃にやって来たフィアを待たせて着替えると、既に入場が始まっていた。


 今回は限られた招待客のみの対応。それなりに身分のある人達だ。

 然程問題も起きないだろうしマルビスもいてくれる。

 客対応は任せておけば大丈夫だ。

 私はフィアのやや左後方を、その反対側、右後方を連隊長が歩いてる。

 この扱いってどうなのだろう?

 ほぼ連隊長と同格もしくは次点扱いなのでは?

 これはまた陛下に計られたと見るべきか。

 団長がいればここは団長が立つべき場所、つまりはそれに準ずる位置になるわけで。

 実力はともかく名前だけは知れ渡っているのでそれを利用されたのだろう。

 だが既に学院入学実技試験でも顔は知られている、今更だ。

 これもフィアのためだ、仕方がない。

 後方に控えつつ、御飾りの役目を果たすとしよう。

 そうして周囲の様子に気を配りつつイシュカと一緒にフィアの挨拶が済んだところで指定の屋形舟へと向かう。


 後はフィアの座っている椅子の斜め後ろで来賓の方々の挨拶が順次終わるのを待っていれば良いわけで、諸外国の使者や外交官達が全十二組、この企画に参加の各領地の領主達が四十組、それらが終わるまで黙ったままで立っている。視線こそこちらに向けられるものもあるがこの国の王子を差し置いて私に声を掛けて来るものはいない。

 後がつかえているというのもあってそこそこ短い挨拶と会話で切り上げていく者が殆どだが、中には空気を読まずに長話を振ってくる輩もいた。そんな者達を上手くあしらい、さりげなく追い出す手際は流石王太子、あの陛下の息子だけはある。

 あれから二年、フィアも随分と大人びてきている。

 婚約者は決まっていないようだが縁談も幾つか持ち込まれていると聞いた。

 好きな相手ともなかなか結婚できないのが王太子、責任ある地位に就く者の務め。

 あと三年すれば成人、本格的に政治に関わっていくわけで、いずれあの陛下から王の座を譲られ、それなりの地位のある花嫁を迎え、結婚する。相手の年齢次第でその時期は変わるが、大抵は二、三歳の年の差以内で選ばれるそうだ。そうしてまずは正妻を、場合によっては更に国交の関係で第二、第三妃を迎え入れる必要も出て来るわけで、本当に自分の望む相手と結婚出来ることは滅多にないのが王族、未来の国王だ。

 私には到底無理、真似できない。

 前にそう言った話を団長としたことがあるけれど、王妃候補ともなれば容姿だけでなくその素養も重要視されるのでしっかり調査も入るし、少ないながらもある程度は選択肢も与えられるので全く選べないというわけでもないそうだ。

 下手な王妃を迎えれば国が傾くことを考えればそれも当然か。

 

 私は好きでもない相手と結婚するくらいなら一生独身の方がマシだ。

 とはいえ、このままいけば五人の婿持ちになることは間違いない。

 みんなの気が変わらなければの話ではあるけれど。

 婿でなくても側にいてくれるならそれでもいいと思いつつ、誰かに取られたくないとも思う私はかなりの業突く張りの我が儘だ。

 そんなことを考えつつも一通りの挨拶が済むと休憩が入った。

 とっくに昼は回っていて腹の虫が催促の悲鳴を鳴らして笑われた。

 私は一応成長期の食べ盛り、御愛嬌というものだ。

 しかしつくづく来賓の前で鳴らなくて良かった。


「ご苦労様。ありがとう、ハルト」

 一人一人に対してその国や地方の話題を取り入れつつの会話。

 私にはできない。

「やっぱりすごいよ、フィアは。私には到底無理」

「そうかなあ、そんなことないと思うけど。こういうのは慣れもあるし」

 基本的に興味のないことは記憶力も悪くなりがちな私には厳しい。

「私は感情隠すの下手だし、腹芸もできない。無理だよ、無理」

「何も私みたいなタイプと同じになる必要はないんだから」

 そりゃあそうかもしれないけど。

 少しだけ考えてみたところで私は首を横に振った。

「そうだとしても、そもそもやる気のない私に治められる国民の方が気の毒。私には向かないよ」

 この厄介事に好かれる体質にも問題あるし。

 クスクスと私を見てフィアが笑う。

「向く向かないは別として、ハルトは確かに国王より商人の方が向いてるのは間違いないだろうね」

「国王よりは多分ね。それもみんなが助けてくれるからこそだけど」

 この期待値の高さは遺憾ともし難い。

 何にでも限界はある。

 それに今ある商品が広まって、登録期間が過ぎれば模倣品も増え、デザイン性の高いものも増えてくることだろう。そうなるとセンスのない私では限界もある。

 今後はそういったデザイナーや職人も多く雇う必要になってくるだろう。

 最近だんだんと前世の記憶も薄くなってきている気もするし。

 それが運命なのか、単に昔の記憶として淘汰されているだけなのか微妙なとこではあるけれど。

 下地をつくれば後はセンスのある人におまかせだ。

 その内デザイナーズブランドとか、ファッションショーなんてのも出てくるかもしれないなあ。

 ああ、そういう企画や催し物面白いかもしれない。

 劇場の柿落としに新作の発表会みたいな?

 いや、流石に時間が 無さすぎる。

 ここは口を噤んでおこう。もっと落ち着いてからの話だ。

 ニコニコと妄想に耽っている私をイシュカが苦笑して見ている。

 多分また始まったとでも思われているのだろう。

 私がこうして呑気に考え事をしていられるのもイシュカ達が側にいてくれるからこそ、感謝しなければバチがあたる。

「私は所詮凡人、二十歳過ぎればタダの人だよ」

 今は注目されていてもやがては人々の記憶から消えていく。

 流行りというものはそういうものだ。

「いや、それは絶対ないと思うよ?」

「そうかな?」

 私の言葉を否定したフィアに首を傾げる。

 だって今まで私がしてきたことも、それ以上の事件が起こればやがて忘れ去られていくだろう。

 記憶や歴史というものは塗り替えられる。

 人の興味というものは何か事が起これば移り変わっていくものだ。

 テレビのワイドショーの話題と一緒。時が過ぎれば記憶の隅に追いやられていく。

「まあ地位にも名声には興味もないし、歴史に名の残すような立派な人物になりたいわけでもないしね。どうでもいいよ。

 私はイシュカ達が側にいてくれるならそれで充分」

 最初から自分にとって何者にも代え難い大事な人を手に入れたくて始めたこと。

 予定などあって無きが如し、ズレても問題ない。

 私は既にそれを手にしている。

 後は出来れば誰かに恋してみたいってことくらい。

 それが叶っても、叶わなくても。

 恋はしようと思ってするものじゃない、堕ちるものだといっていた。

 誰かに恋焦がれる自分の姿が今は想像できないけど私の周りにはイイ男が山ほどいる。もしかしたらこの先、誰かに恋する未来もあるかもしれないし。

 その時、自分が恋愛対象としてみてもらえるかどうかは別だけど。


「自覚ないのも程々にね、ハルト」


 そう言ってフィアが微笑む。

 どういう意味だと思いつつ、色気より食い気の私は運ばれてきた各領地の名物料理に興味を奪われてすっかりフィアの言葉は抜け落ちた。



 腹ごなしが済んだところでフィアが一通り屋台村の見学に行くというので私は緩んだ頬を軽く叩いて引き締めるとその後ろに続く。

 屋形舟を降りたところで船着場から入口方向に向かってまずは常時営業店から見学だ。

 王太子殿下御一行の御登場ということで人混みはそれに合わせて割れていく。

 テナントとして入っているのは申し込みがあった諸外国、各領地ほぼ二店舗づつである。『食』がメインということで雑貨、工芸品などだけの営業は認められていないので各地の郷土料理の横にもう一店舗を借りることでそれらの宣伝も兼ねて営業しているのだ。どちらが推しなのかは力の入れ具合でわかるが、大抵のところはメインは食以外のようだ。

 売上の面から考えればわからなくもないが、今日のような客層ならこの先の取引や買付も期待できるだろうけど明日からの一般開放からの客層は『食』が優先される。僅かな外商、貿易関係者への宣伝も兼ねているなら構わないけど高価な物は庶民では手が届かない。

 屋台の値段設定も結構、というか、かなりお高め。

 これは考え方を変えないと早々に半分くらいは一ヶ月ほどで店を畳むところも出てくるだろう。

 儲けたい気持ちはわからなくもないが明らかに商売の仕方が下手くそだ。

 料理以外を売り込みたいならそちらに赤字を出してでも客寄せして商品を見てもらうべきだし、料理を売って稼ぎたいなら目新しさや味で、そうでないなら出来るだけ低価格、薄利多売を狙うべきだ。

 今回は各地の郷土料理、名産を一ヶ所に集めるのが狙いであり、ウリだ。

 各領地には国から募集をかけてもらった上で多数の応募から絞り込んでもらったわけだがこれはマズイ。

 金持ちメインの今日なら問題もなかろうが明らかに価格帯がウチと開きすぎている。

 ひょっとして庶民の金銭感覚を考慮してない?

 それとも、まさか、庶民に売る気がない?

 いや流石にそれは・・・


「フィア、今回の応募の選考基準ってどうなってるか知ってる?」

 私は頭を過った嫌な予感を否定したくて問いかける。

「公平を期すため抽選したって父上は仰っていたよ?」

「それって間違いなく公平?」

 フィアの答えにわく疑問と疑念。

 今日のプレオープンは陛下達の宣伝効果もあって注目度も高い。

 自領の商品、特産品を売り込み、宣伝を他国他領に宣伝する絶好のチャンス。

 上手くいけば数日、場合によっては今日一日で出店料を上回る利益、効果を出せる可能性がある。そうなると明らかに平民を客層と捉えていない、見下している彼らは果たしてこの先、営業するだろうか?

 不安に駆られて私はフィアに尋ねる。

「フィアはおかしいと思わないの?」

 私の問いかけの意味がわかっていないようだ。

 フィアやその護衛、付き添いの側近達は気付いていない。

 それもそうか。

 彼らはこの金額をなんの苦もなく支払える側の人間だ。

 フィアに至っては自分で買い物をしたことがあるかどうかも怪しい。

 ミゲルは友達に平民が多く、ウチの商業施設に頻繁に出入りしているからこその金銭感覚の理解、通常王子が自分で買い物するということ自体、かなり稀なことだろう。

 私の顔色が悪くなっているのを見てさりげなく護衛に付いていた連隊長がフィアと私を群衆の目から隠してくれる。それを確認してから私は口を開いた。

「完全に金持ち向けだよ、価格帯が。

 明日以降もこの値段なら結構な数の店で閑古鳥が鳴くよ。この事業は失敗する」

 娯楽施設というものは賑わってこそ成功する。

 人の並ばないテナント、閉められた店が目立てば印象だって良くない。


 今まで順調だったから油断した。

 この世界はまだ貴族の存在が圧倒的な権力と実権を握る。

 平民、庶民の都合、経済状況など彼らは考慮しないのだ。

 私の言葉が意味することに気付いたのかフィアの顔に動揺が見えた。

 ここは国が後押し、積極的にバックアップした施設、失敗は許されない。

 国の沽券に関わるからだ。

「フィアは平民の一ヶ月の給料平均がどのくらいか知ってる?」

 私の質問にフィアは無言だ。

 それも仕方ないのだろうけど、非常にマズイ。

「金貨五枚だよ。こんな高い店じゃ庶民には手が届かない。

 たった一度の食事に金貨一枚も払ったら、その月の食事代が賄えない。

 生活に即困っちゃうよっ」

 今までの事業はウチが主導で動き、庶民が中心で動いていたからこそこういう問題も起きなかった。だけど富裕層が絡んでくる時点でこのような事態が起きることもあり得るのだと予想しておくべきだった。

 国とウチがタッグを組んで失敗する。

 それは私が大コケするのを待っている貴族には格好のエサにもなるだろう。

 いや、私の沽券などあってなきが如し、どうでも良いがフィアが開園の挨拶をしたとなれば今後のフィアの評判にも下手をすれば影響が出るかもしれない。

 側近の一人が何がおかしいとばかりに私に問いかける。

「美味しいものに高い金を払うのは普通です。

 いい食材を使えばその分価格が上がるのは当然だと思いますが?」

 ここが貴族相手ならそれでも問題ない。だが、

「それは金持ちの理屈。

 美味しいものならお金に糸目を付けないのは生活にゆとりのある富裕層だけ。メインターゲットの客層に買ってもらえないなら意味がないよ。

 ここを貴族や金持ち限定の施設にしたいならここまでの規模は必要ない。

 王都に一軒大きな店を建ててレストラン経営にすべきだ。

 ウチのなんて平均で銅貨五枚、一番高いのでも銀貨二枚だよっ」

 私が小さな声で喚くとことの重大さをやっと理解したらしい側近達が慌てる。

 どうする、どうする、どうするっ⁉︎

 何か手を打たなければ明らかにマズイ。

 必死に頭をフル回転させている私の肩を軽くイシュカに叩かれて振り返ると、そこには私が外回りしているのに気がついたらしいマルビスが全速力で駆け寄ってくる姿が見えた。

 

 来たっ、こういう時、最も頼りになる男が来てくれたっ!

 私は希望の光を見出してマルビスに向かって大きく手を振った。

 それに気がついたマルビスが私のもとにやってくると護衛、側近達はこの集団の中にマルビスをすぐさま取り込んだ。


「マルビス、他の店は回った?」

 私が確認すると頷いて額に浮かんだ汗をハンカチで拭いながらマルビスが口を開く。

「ええ。マズイですね」

「やっぱりマルビスもそう思う?」

 私の問いかけにもう一度マルビスが大きく頷いた。

「一通り回ってみたのですが、ウチと同じような価格帯のところは全体の三割もありません。価格を安く設定しているのは主に他国の商人が運営している期間限定のところですね。

 一応それとなく確認させたのですけど明日以降もメニュー、値段設定は殆ど変わらないようです。他店が潰れるのは構いませんが、コレではこのシルヴィスティア自体が失敗にもなりえますよ。ガッシュ達も流石に他店の商品の価格帯まではチェックしていなかったようで、すみません」

 今までは自分達の経営する場所での事業だったから商業関係者ばかりでこういう問題は起きなかったのだ。そこまで気が回らなくても仕方がない、責めるようなことじゃない。

 ある意味、貴族というものをナメていたのにも私にも責任がある。

 これは商売、利益度外視でここまで露骨な態度を取るとは思わなかった。

 この位置から見えるテナントを見渡してもう一度念のために確認する。


「今回の出店した店ってやっぱりお金があるとこばっかりなの?」

「ええ、財政的には豊かなところが殆どですね」

 聞くまでも無かったか、やっぱり。

「そりゃあ駄目だ。お金に困ってないところじゃ金貨一枚は端金(はしたがね)だもん。庶民の懐事情なんてわかるわけないよ」

 彼等からすればここのテナント料でさえ懐を痛めるようなものでは無いのだろう。

 店を運営して稼ぐ気もないのだ。

 そもそも庶民の懐事情を察することができるくらいならこの値段設定はありえない。

「でしょうね。かなり食材も良い物を使っているようですし、国も関わっているとあってロクに市場調査もせずに自領の宣伝とメンツを優先させたということでしょうね。

 多分平民に物を売ろうなどという考えがハナからないんですよ」

 だから上位貴族というものは嫌いなのだ。

 そりゃあちゃんとした、立派な人達もいるけれど、権力振り翳して自分達の都合と常識で動いている人達に庶民の生活は理解できない。

 いい素材なのだから高くて当たり前と言った彼の言葉が現実だ。

 でも、

「お客さんが入らなきゃ、そのメンツだって潰れるよ」

「そうなると思います。まあ二、三日は今日の来園が許されなかった方もお見えになりますし、多分チケットにプレミアもついていますので比較的お金にゆとりのある客層も多いでしょうから多少はなんとかなるかもしれませんが、問題はそれ以降です。

 数軒程度なら最悪王都の有名屋台店を引っ張ってくるという手も取れますが」

「それじゃあここのコンセプトから外れてくるよ」

 ここは他領の郷土料理を手頃な価格で味わえるというのがウリなのだ。

 身近で食べられるものが並んだところで意味はない。

 せめて王都で食べられない、珍しい料理でなければ駄目だ。

「庶民の相手の商売に『高い』イメージを付けたら客入りは間違いなく悪くなるよ。そしたらどんな企画を打ったところで大多数の平民は足を運んでくれなくなる。それを取り戻すには時間がかかる。売れなければ早々に店を閉めて営業しない所も出てくるかもしれないし。

 ここのテナント契約の約定はどうなってるか知ってる?」

「場所によりテナント料は多少の差はありますが、期間限定店は別ですが契約の期間は二ヶ月単位になっています。店の営業については普通の店舗と大差ありません」

 しまった、そこにも気を配るべきだった。

「そうなるとやっぱり今日の営業が終わればサッサと閉めて領地に帰るって状況も・・・」

「充分ありえます。今日は諸外国、他領の領主が多数参加しているのでそちらの方々への宣伝、交流目的というなら既に目的は達成されているわけですから売れない店を空けておく理由もありません」

「うっわあ、最悪。どうしよっ」

 田舎町の寂れたシャッター街の如く閉められた店ばかりでは雰囲気も悪い。

 私が髪を掻きむしるとことの重大さを理解したフィアが一度屋形舟に戻ることを提案した。

「とりあえず不正があったかどうかは後で調べる。

 まずは明日からの営業をどうするかってことだよね」

「最低でも店は開けててもらいませんと」

 マルビスの言葉にフィアが頷く。

 早々に船に戻っていく御一行様に多少の違和感を感じさせたとしても今は明日からの問題をなんとかしなければ。

 おそらく明日から動くのではもう間に合わない、遅過ぎる。

 今日の営業時間中になんとかしなければ。

 必死に考えを頭の中で巡らせながら打開策を考える。


 何か、何か方法があるはずだ。

 プライドの高い貴族に店を開けさせる方法が。

 諦めちゃいけない。諦めたらそこで全てが終わる。

 私のウリはしぶといほどの諦めの悪さと度胸と根性だ。

 大丈夫、私には頼もしい仲間が付いている。

 キッカケさえ掴めれば後はみんなが助けてくれる。

 私の足りないところを補ってくれる。

 みんなの努力の結晶を無駄になんてしない。

 まだ何にも終わっちゃいない、失敗なんてさせてたまるかっ!

 諦めるのは早すぎる。

 そんなのは手を尽くした後でいい。


 足元がお留守になって早速転びそうになったのをイシュカに支えて助けてもらい、前を歩くフィアにぶつかりそうになったところをマルビスにさりげなくフォローしてもらいつつ、船に戻ってた。



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