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第九十七話 私の葛藤はどこに? 話がどこかオカシイです。


 私は夕食を御馳走になった後、割り当てられた部屋のベランダに椅子を出して涼みながらぼうっと月を眺めていた。


 思っても見なかった方向に話が進み過ぎて思わずパニック状態に陥ってしまった。

 考えなきゃいけないことが多過ぎて最後は我に返ったけど。

 突きつけられた四択はどれを選んでも色々なことで問題がある。

 正直なところ王女との結婚は考えたくない。

 私は国政や権力争いには全く興味がない。

 団長は資質があると言ったがそれは買い被り過ぎというもの。

 私はフィアのように背負うと断言する覚悟はない。

 一国の姫君となれば男にとってはまさに高嶺の花だろうが私は魅力を感じない。

 だが国交に亀裂を入れてまで拒否したいのかと問われると、それは否だ。

 些細な諍いで戦争というものは起こる。

 自分のせいでそんなことになるのは考えたくない。

 第三者から見れば『たかがそんなこと』が国や事情が変われば一大事。

 申し入れを受けたとしても天邪鬼なところがある私は王女達を好きになれる自信はない。ガイほどではないけれどこちらの都合を無視して私は他人から押し付けられることが嫌いだ。おそらく第一印象からして最悪になることは間違いない。一緒に暮らしていけば情も湧くという人もいるけれど、情が湧いても愛せるかどうかは別問題。恋愛と親愛は別物だ。

 男として生まれたけど中身は女、男らしいと言われていたとしても全ての意識が男と同じというわけではない。前世では男にも女にも恋することは無かったが推しは殆ど男、綺麗で色っぽいお姉様タイプに憧れは強かったけど、それが恋かと問われると疑問、憧れと恋は別物だ。私をドキドキさせてくれるような辺境伯夫人のような人は同年代では無理だろうし、あの人はあの辺境伯あってこそだろう。私がこのまま育っていったとしても彼女のような人と一緒になりたいと思うかは謎だ。だからと言ってロイ達にトキメいても結婚したいかと聞かれればわからない。

 好きだけど、恋じゃない。身近なアイドルに感覚は近い。

 そしてそのアイドルと結婚したいかと聞かれると返答に困る。

 ずっと側にいて欲しいと思うけどこれが恋かと問われると疑問なのだ。

 理想と現実は違う、中途半端な気持ちではロイ達にも失礼だ。

 こんな子供と婚約して、その後どう噂されるかわかったものじゃない。

 せめてこれがもう五年ほど先だったら、いや、五年先でも結局私は選べないような気もする。五年経てばイシュカ達の気持ちだって変わらないとも言い切れない。こんな子供に興味も無くなってしまうかもしれないし、三人の内誰か一人を選べと言われても選べない。みんな違う意味で私の一番なのだ。

 これってすごく欲張りだよなあって思う。 

 ずっと側にいてほしいと思っていた人達がずっと側にいたいって言ってくれているのだ。

 それがどういう感情かは別として。

 いくら考えても答えは出ない。

 どのくらいの間、そうしていたのかはわからないけどだいぶ夜も更けて寒くなってきた。ブルッと体を震わせてそろそろ部屋の中に入るべきかと思っていたら、ロイが上掛けを持って来て後ろからそれを掛けてくれた。


「どうかしたのですか? 貴方が物思いに耽るのは珍しいですね」

 マルビスから話を聞いていないのだろうか?

 自分が私の婚約者候補に上がっていることを。

 そういえばロイはここの料理長に料理を教えていたんだっけ。

 直接こちらに戻って来たなら聞いていないのかもしれない。

「私ってそんなに脳天気に見えるかな?」

「いえ、そういう意味ではなく、貴方は思い立ったら即実行されることが多いので、貴方を悩ませているのはどんな難問かと思いまして」

「そうだね。難問と言えば難問かも」

 ある意味すごく贅沢な悩みと言えなくもない。

「私はみんなより随分年下だし、私よりもずっと早く人生の伴侶見つけて、家庭を持ったら今のようには一緒に過ごせないよなって。今朝まで考えていたんだ。みんなの幸せを邪魔する気はないけど、あと何年、ここにいてくれるのかなって。キールは結婚できる年までまだ五年あるからそれまではいてくれるかもしれないけど、イシュカも二年限定、他のみんなも、もうお嫁さんや子供がいてもおかしくない年だからね。一人づつ減っていくのは寂しいだろうなって」

 そう、考えていたのだ。

 なのにこの急展開。

 ずっと側にいてくれたらなとは思ってた。

 私が変わらない限り側にいてくれるとも言っていた。

 でもそれは主と側近としての関係だと考えていたのだ。

 以前、もし私が成人した時にみんなが独身だったら立候補するかもと言ったことは覚えてる。でも、それは確定していない未来の『もしかして』そうなるかもと考えただけ。

 

「誰がいなくなったとしても私だけは最後までお側に居ますよ?」


 俯いた私に思いもかけない言葉が降ってくる。

 驚いて見上げた私の目の前に膝を付き、視線を合わせて微笑んだ。

「約束したでしょう? 貴方のものになりたいと、地獄の底までお供致しますと。私が本当にお側にいたいと思ったのは貴方だけです。これまでも、そしてこれからもです」

 父様から私のところに来た時も確かにロイはそういってくれていた。

「私は貴方に夢中なのですよ。貴方のいないところで生きていたいと思いません。私が欲しいのは誰よりも貴方のお側にいる権利だけです」

 こんな時のそんな言葉、ズルイよ、ロイ。

 縋りつきたくなっちゃうよ。

「ロイ、それじゃプロポーズだっていつも言ってる。私が本気にしたらどうするの?」

「構いません。私は貴方のお側にいられるだけで幸せなんです。

 私は何度でも言いますよ、貴方が本気だと知ってくれるまで。

 私を最後までどうか貴方のお側に置いて下さい。それが叶うなら私はそれだけでもいい。私は情に溺れた両親の凄惨な死に際を見たせいか、恋したことがありません。なのでこれが恋かどうかも私自身わからない。

 ただ私は貴方の一番近くに居られるこの場所を誰にも譲りたくない。私は貴方と親子ほども歳が違う。身分だって違う。貴方がまだまだ子供だということもわかっています。

 でも理屈ではないんです、この感情は。だから多くは望みません。私は必ずお役に立って見せます。貴方のお側で、貴方をずっと見守っていられたらそれだけでいい。

 それくらいなら私の身分や立場でも許されるでしょう?」


 ずっと一緒にいる約束。

 そうだ、私はロイとそう約束した。

 何度も、何度も、最後まで私の側にいてくれると。


「私は貴方をお慕いしているのですよ、ハルト様。十年先も、五十年先も同じことを言える自信が私にはあります。私は貴方が信じてくれるまで何年先までも言い続けますよ」

 何年先までもと言われるまでもない。

 だって、ロイは私が今まで弱音を吐いた時も見捨てなかった。

 大丈夫だと、無理しなくても良いのだと抱きしめてくれた。

 私はロイにとって特別なんだと教えてくれていた。

 私が折れそうになった時もずっと側にいてくれたんだ。

 思わず涙が溢れそうになって、ロイに抱きついてしまいそうになった時、背後で聞こえた扉の開く音に吃驚して肩を竦め、おそるおそる、後ろを振り向いた。

 いや、その、別にやましいことをしようとしたわけじゃないよ?

 でもあまりにも、その、タイミングが・・・。


「ロイ、貴方まで抜け駆けですか? 許せませんね」


 なんでそこにマルビスとイシュカまでいるのっ!

 抜け駆けって、抜け駆けって、私は別にっ・・・

「私の部屋は隣ですよ。貴方の告白も丸聞こえでした」

 あっ、そうかっ、ベランダ、ベランダにいたんだった。

 ってことは今の全部聞かれてたってこと?

 私はカーッと顔に血が昇っていくのがわかった。

 恥ずかしい、恥ずかしいっ、恥ずかしいよっ!

 マルビスはそんな私を見て小さく笑うとゆっくり近づきながら口を開いた。

「ハルト様に夢中なのは貴方だけじゃありませんからね。私にも最後まで付き合わせて下さい。貴方はよくプロポーズのようだと言いますが、それで合っているんですよ、ハルト様。貴方のいる場所が私の生きる場所なんですから。

 貴方がここにいても、どこにいても。世界の果てまでお供します」

 そしてロイと同じように私の前に膝をついた。

「私は役に立つ男ですよ? 甲斐性もありますし、旅にも慣れていますから逃避行の際には私がいると便利です。非常にお得だと思いますよ」

 すかさず自分のアピールポイントを言ってくるあたりがマルビスらしい。

 私は思わず笑ってしまう。

 そんな私の右手を取ると、その手を両手で包み込まれた。

「私は貴方に救われたんです。仕事だけでなく、心も。

 運命だと、そう思いました。

 私は気が長いですからね、貴方が成人するまでの間くらい、たいしたことありません。それまでに貴方を振り向かせて、口説き落としてみせますよ。お側にいられるなら私は側室でも愛人でも構いませんし、貴方を独り占め出来るとは思っていませんので遠慮される必要も、遠慮するつもりはありませんから」

 そう続けたマルビスに私は首を傾げた。

 それってどういう意味?

 なんかおかしくない?

「何を妙な顔で驚いているんです? この国では重婚も同性婚も認められているんですから問題はないでしょう? 貴方には百人の側室すら囲う甲斐性があるのですから」

 そうだっ、そうだったっ!

 冗談で確かにそんなことを考えたこともあったけど、百人って何っ⁉︎

 そんな数いらないよっ!

 目を剥いた私にマルビスがクスクスと笑う。

「貴方は自分だけを愛してくれる人がいいと言っていましたが、大丈夫ですよ。私は貴方に一途ですから。ですが貴方に一途であることを望むつもりはありませんのでお気遣いなく。貴方は誰を好きになって頂いても構いません。私はそれでも諦めるつもりがないだけですから」

 最早呆然である。

 何故こんな事態になっている?

「私がお嫌いですか?」

 そうマルビスに問われて私は思い切り首を横に振った。

 嫌いなんかじゃない、嫌いになんてなれない。

 マルビスは一番最初に私を選んでくれた人、特別なのだ。

 ホッと息を吐いたマルビスを見つめた。

「安心しました。嫌がられたらどうしようかと思ってました。ガイは本心を見せないのでわかりませんが、多分テスラも同じですよ」

 へっ?

 なんでここでガイやテスラの話まで出てくるの?

「ハルト様、貴方は誰かがいなくなることを心配されていましたが、心配する方向が間違ってますよ?」

 楽しそうにマルビスはそう付け加える。

「貴方は私達から逃げられない。

 特に私は諦めが悪いですから。私は貴方を逃すつもりはありません、どんな手段を使っても追いかけて行きますよ。覚悟して下さい。

 貴方は私達にとってたった一人の誰にも代わりのできない存在です。恋とか、愛とかそんな言葉で言い表せない大事な人なんです」

 それって、ストーカー宣言?

 つまりマルビスが言いたいのは逃げられないから覚悟しろってこと?

 あっけに取られた私にロイが言う。

「そうですね、貴方がもう少し育って、子供と呼べないような年頃になったらこの感情もそういうものに変わっていくのかもしれません。貴方はとても男らしく頼もしいところがある反面、どこか不安定で、寂しがり屋の甘えたがりで。そんな貴方を抱きしめて支えてさしあげたいって思うんです」

 私が程よく育つまでお待ちしてますってことなのか、それは。

「まるで子供らしさを感じない普段の貴方もとても素敵ですが、そういう弱さを見せられると私が守って差し上げたいって思ってしまうんです。貴方は多くの者に慕われています。だから私は貴方を独り占めできるとも思っていません。ですがこの感情は独占欲というのが一番近いのも確かでしょうね。貴方のその御身を護るのが私の仕事です。この自分の場所を誰にも渡したくない。この場所を護る手段が婚約することで守られるなら私は貴方の婚約者になりたい、そう思ったんです。

 ロイの言うように貴方がこのまま美しく育って、年頃になれば私もきっと貴方に惑わされることになるんでしょうね。今ですら惹かれて止まないのですから」

 イシュカまでそんなことを言い出した。

 でも、

「私は綺麗に育たないかもしれないよ?」

 確かに父様似だからそんなにみっともなくはならないかもしれないけど。

 そう言った私にイシュカは何を言っているのだと言う顔をした。

「私が言っているのは外見の話ではありませんよ。貴方はよく言っているじゃないですか、『男は中身が大事』だと。私もそう思います。私もこれが恋と呼べるものなのかはまだわかりません。貴方はまだ幼過ぎますしね。ですがもし、そう確信できたのなら私は改めて貴方にプロポーズしたいと思います。その時それを受けて頂けるよう、私は精進して行きたいと思っています。ですからそれまでは婚約者として側において頂けたらと」

 それって、私が年頃になるまで待っててくれるってこと?

 私がみんなを独り占めしていいってこと?

 イヤイヤイヤ、そんなに都合の話はないでしょう。

 キープされてるってことかな、いや、キープしてるってことなのか?

 もう完全に理解不能状態だ。

「それでどう致します? 私だけを選んで頂けるのならそれも最高ですが、私達まとめて全員引き受けて頂いても構いませんよ?」

 マルビスにそう問われて咄嗟に答える。

「流石にそれは欲張り過ぎじゃ・・・」

「私達がそれで良いと言っているのですから問題ありません。それに全員がその席に座るメリットというものもありますからね」

 問題大有りのような気もするのだが、何? そのメリットって。

 私が首を傾げるとマルビスは得意気に語り出した。

「誰か一人であれば自分や親族がその席に座るためにその一人を排除すれば良いと考える者も出てくるでしょう。ですが複数いれば一人排除したところでまだ二人残っているわけです。もし貴方は私達の内誰かが狙われ、暗殺されたとしたらどうしますか?」

 そんなこと許すつもりはないけれど、そんなの決まってる。

「調べて徹底的に叩き潰す」

 二度とそんな気も起こらないように。

 私が拳を握って速攻返すとマルビスが笑った。

「でしょう? つまり一人婚約者を消したところでまだ二人残っているわけですから手を引くわけにはいかない。そうなるとまた残る二人に接触、暗殺しなければならないわけです。そうなればそれだけ貴方に正体を掴ませる危険が増すわけです。となれば相手は私達に尚更手が出しにくくなる。一人消してもまだ二人、これは私達を狙う上でこれは相当にリスクが高いですからね」

 なるほど、そういう利点もあるわけか。

 思わずふむっと考え込んでしまった。

「しかも他にもメリットもあります。貴方がよく口にする、その『男は中身』を強調して、私達がお役に立っていることを口外して頂くことによって三人が婚約者の席に座ったとなれば側にいてお役に立てば自分もその席につけるかもしれない、娘や息子を婚約者として入り込ませることができるかもしれないと考えるでしょう。

 貴方は言葉通りに外見を重視致しません。今でこそそれなりの姿になりましたが私は出会った頃はポッチャリ系、テスラは無精髭の胡散臭いヨレた白衣姿、キールは薄汚れたボサボサ頭でしたからね。そうなれば多少外見が見劣りしても優秀な人材がウチに送り込まれてくる可能性があります。そういう方はスカウトしようにも貴族の間ではみっともないと内に仕舞い込みされがちで表に出てこない。貴族は外見の美しさも重要視されますからね。そしてそういった方には学力、経営や運営において有能な方や、特筆すべき才能を持った方も多いので活躍の場を与えればウチの事業拡大にも大いに貢献して下さることでしょう」


 外見重要視で、醜ければ虐げられる?

 そんなこと許されていいわけないだろうっ、人間外見だけが全てじゃない。

 それで優秀な人材が出て来れないなんてそんな馬鹿な話があるものか。

 いらないというならその才能、喜んで私が頂こうじゃないの。

 そして存分にその能力を発揮してもらおうじゃないの。


「黙って座っていても向こうから勝手にハルト様を支えるための優秀な人材を送り込んでくれるわけですか」

 ロイはふふふっと笑って言う。

「家庭内で外見のせいで虐げられていた者なら表舞台で活躍できる場というのはたまらない魅力でしょう。しかもそういった者なら特に懐柔もしやすいハズです。ハルト様は生粋の人タラシですから」

「そうしてまた信奉者を増やしていくわけです。面白いでしょう?」


 ちょっと待ってっ!

 イシュカ、マルビス、今、変な事言わなかった?


「ではそういうことで。旦那様や団長に私は説明してきます。

 早速明日は婚約者らしく宝石店にでも行きましょうか。私達は貴方の瞳の色の宝石を身に着けていますけど貴方にも私達の瞳の色の物を身につけて頂く必要がありますから。

 そうですね、指輪が無難ですかね。指は両手で十本ありますし、一本の指に二つでも良いですから。ついでに他の側近の色も購入しておきましょう。今回は三つだけでも良いでしょうが、そうすれば婚約していなくても向こうが勝手に想像、解釈、誤解してくれるでしょうから」

 

 あれっ?

 さっきまでの甘い雰囲気はどこに?

 しかもなんか話がズレてない?

 明らかにズレてるよね?

 その上、私の意志に関係なくサクサクと話が進んでるよね?

 おかしいよね? 

 これって絶対どこかおかしいよね?

 私は優秀な者を送り込ませるためのエサですかっ?

 でもって、私の婚約者はもっと増えていく可能性があるってこと?

 オマケにその状況、楽しんでるよね、間違いなくっ!

 

 私の意見は聞かないままマルビスはさっさと父様達へ報告に行き、部屋には上機嫌のロイとイシュカの二人が残された。

 私の朝の覚悟と葛藤はなんだったのか。


 今後のことを考えると私は別の意味で不安になった。



 

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