『物理的、進展計画について』
『物理的、進展計画について』
㈠
物理的な、人間の進展は、人生をも変容させる様だ。脳髄で思考しているだけでは、人生は進展しまい。つまり、動く、という言葉に集約されそうだが、何か、閉鎖的な世界だけに、留まっていては、小説すら、執筆の範囲を狭めてしまうだろう。
㈡
別段、物理的に、進展する必要性は、人生に必須ではない。しかし、何処まで、幾ら、歩いたかといった、歩数だけでも、人生における、生きた意味が存在するのである。つまり、進展計画であって、その、抽象的な感覚性から、物理的な感覚性まで、人間は進化を遂げるのである。
㈢
物理的、進展計画は、想像した創造物でもあって、つまり、生きた証だと言える訳である。何かの状態から、また、別の何かの状態へと、進展する時、一歩踏み出した我々は、奇跡の降臨を待たずして、自分の人生の進展を俯瞰すれば、進展計画は、成功したのだと、言えるのであろう。