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黒と白の関係 後編

穏やかな秋晴れのもと、学園祭が始まった。

生徒の家族や他校の高校生、来年この学校を受験する中学生らで校内は賑わっていた。


教室では模擬店やお化け屋敷、謎解きなんかが出来るところもあっていろいろと楽しめそうだ。


体育館の出し物も劇だけじゃなく、ダンスやバンド、漫才などもあり一番盛り上がっていた。

俺達のクラスは午後の部の最後、つまりトリを務める。


主役だけでも責任重大で緊張するっていうのに……




最後のキスシーン。

俺はいったいどうすりゃいいんだ?

なんで黒はこんなこと言うんだろう……

俺のこと好きとか言っときながら、相変わらず理不尽だし自分勝手に振り回して困らせてないか?

あいつは好きな子をいじめる小学生かっ。


「白〜和風喫茶行かね?浴衣着た女子がいるらしいぜ?」

「ゴメン、俺パス。」


とてもみんなと文化祭を楽しむ気分にはなれず、舞台を眺めながら頭の中ではずっと黒のことばかり考えていた。








「いつまでそんなとこで一人で座ってんだ?」



この声は………


「昼メシも食べてないだろ?これ食べとけ。」


黒は俺にカルピスソーダとメロンパンを渡して隣のパイプ椅子にどかっと腰を下ろした。

メロンパンも俺が好きな食べ物である。


久しぶりに黒が普通に話しかけてきた。

なんだろう…このほわほわとした暖かい気持ちは……

さっきまでは傍若無人な黒に苛立っていたのに。


「それ食ったら衣装に着替えに行くぞ。」

もうそんな時間になってたんだ…気付かなかった。

慌てて黒が持ってきてくれたパンにかぶりついた。



「なぁ黒…俺やっぱり……」

「泣き言なら聞かねぇ。」


黒はこちらを見もせずにバッサリと切った。

黒が一度決めたことを曲げるわけがないんだよな。

それに俺の意見なんか聞くはずもない……


「中途半端なのも求めてないから。最後にキスするかしないかだ。わかりやすいだろ?」

「おまえそれさぁ……」


「文句あんのかよ?」



すっげぇ怖い顔でにらみつけられてしまった。

自分でOKのハードルを上げていることに気付いてないのか?


「俺、黒がいなくなるのやだよ?」

「じゃあキスすりゃいいじゃん。」


「俺、男とは付き合えないよ?」

「じゃあしなきゃいいじゃん。」



はぁ…………

もうため息しか出てこない。


「白、いい加減腹をくくれ。」


なんでこいつは俺をこんなに追い込むんだ?















『次は2年3組によるシンデレラです。シンデレラ役は白根 一樹君、なんと男の子が演じます。衣装も大道具も本格的に仕上がっており……』



この紹介文が終われば幕が上がる。



一番最初のシーンはシンデレラが舞台の真ん中で床を拭き掃除しているところから始まる。

さっき舞台袖から観客席を盗み見たのだけど、すごい人数で立ち見の人までいた。

王子様役の黒を見たさに女子が集まってるってのもあるけれど、どうやら女装するシンデレラの俺に興味があるらしい。


雑巾を持つ手が震えてきた……

最後までとちらずに演じきれるのだろうか……



「白、落ち着け。大丈夫だ。」


声が聞こえ、舞台袖で控えている黒の方に目をやった。

黒は俺と目が合うとニッと笑い、大きく深呼吸して見せた。


……黒……




幕が上がり始めた…いよいよ劇が始まる。













「シンデレラ!このほこりは何!?」

「まあ汚い!」

「あなた、お掃除をさぼっているんじゃなくて?」


「そ、そんな。とんでもありません、お姉様。」


苦手だったお上品な女言葉も完璧に言えるようになった。



「あの子ホントに男の子?」

「女の子にしか見えないね。可愛い。」


一番前に座っている観客の会話が微かに聞こえてきた。

女の子みたいとか可愛いとか言わるのはすごくイヤだったのに、今はそれがすごく嬉しかった。




今夜は王子様の妻を選ぶためのダンスパーティーがお城で行われる。

でもシンデレラは家で一人でお留守番……


王子様と踊ることを夢見てダンスの真似ごとをしているシンデレラのもとに魔女が現れる。



舞台の照明が落とされ、早着替えが始まった。

魔女がセリフを言っている80秒の間に、ワンピースからドレス姿へと変身しなければいけない。



「……思ってた以上に暗い。」


手芸部の部長が小さく舌打ちをした。

練習はいつも部室を暗くして行っていた。ドレスが傷むといけないので舞台では一度もしなかった。

今舞台を照らす明かりは舞台の端にいる魔女へのスポットライトと後ろの壁を下から照らすホリゾンライトのみで、想定以上に暗かったのである。


手芸部のみんながもたついているのがわかる……

しかも魔女のセリフが緊張しているのか、早口になっていてもう終わりそうだ。


まだ半分も着替えきれてない…これじゃあとても間に合いそうにない。



観客席から一斉に悲鳴が上がった。


一瞬俺のあられもない姿がさらされたのかと思ったのだが違った。

セリフが終わった魔女と入れ替わるように、王子様役の黒が登場したからである。


えっ……黒って、まだ出番じゃないよな?



「今宵私は運命の人を探すダンスパーティを行う。」



アドリブだ……

時間を延ばすために?あいつ、なんて度胸だ。

部長が今のうちにするわよっと部員に声をかけた。



「ここにいる美しい女性達も城へと招待しよう。」


観客席に降りた王子様を別のスポットライトが追う……

黒は小道具で作っていた招待状を、女子高生や小さな女の子にも配って歩いていた。

みんな間近で見る黒の王子様の姿に見惚れていた。



咲希ちゃんが最後の仕上げの口紅を塗る。


「黒君…白君のためならなんでもするね。」

「……うん。」


黒は人見知りする性格だ。

こんなこと…器用にできるやつじゃない……



「運命の人はあなたかもしれない。では城で待っている。」

黒は最後に投げキッスをして魔女と入れ替わるように舞台袖へとはけた。



舞台の照明がつき、ドレス姿に変身したシンデレラが現れる。

黒のおかげで間に合った……


「あのお姉ちゃんキレ〜いっ!」


観客からどよめきが起こり拍手されてしまった。

俺のドレス姿もなかなかの好印象みたいだ。




「シンデレラ、よく聞いて、あなたにかけた魔法は十二時でとけてしまうの。だから時間に間に合うように帰ってくること。約束よ…さあ、楽しんできなさい。」



照明が落とされ、舞台を区切っていた引割幕が開かれお城が描かれた大道具が現れる。





お城での舞踏会の幕開けだ───────






遅れて会場に登場したシンデレラに一瞬にして心を奪われた王子様が、ひざまずいてダンスへと誘う。


はずなのだが……


黒は俺を凝視したまま、ほうけてしまった。



えっと…黒?セリフは?


そういえばこいつ俺のドレス姿見たの初めてだっけ……

まさか見とれてるのか?

さっきのアドリブでの好演技はどこにいったんだよ?

しっかりしてくれよっ黒!



〈シンデレラから誘って!〉


舞台袖にいる監督が画用紙に書いて指示してきた。

シンデレラからって…有りなのか?

でもこれ以上間が伸びるのは変だ。仕方がない。

俺は黒のもとへとゆっくりと歩み寄った。



「王子様。私と、踊っていただけますか?」


黒はようやく我に返ったように、シンデレラが差し出した手をそっと握った。


「……喜んで。」



舞踏会に来ていた客が隅により、ステージには俺と黒だけになった。

黒が俺の右手と背中に手をやり、曲が新たに流れる。



「白ゴメン。セリフがぶっ飛んだ。」

黒が踊りながら小声で謝ってきた。


「情けない王子だな。」

「白が可愛すぎるのがいけない。」

そんなことを舞台上で言うか?照れるだろ。


「マジで押し倒しそうになった。ヤバかった。」

「おまえなぁ……」




12時の鐘が鳴り始めた。

鐘が鳴り終わればシンデレラにかけられた魔法はとけてしまう……

慌てて立ち去るシンデレラはガラスの靴を片方落としてしまった。



「お嬢さん…私はあなたを必ず見つけ出します。」





舞台は残された靴にピッタリと合う女性を探すシーンへと変わり、みんなが合わない中、掃除をしていたシンデレラの番となる。


「あなたがあの時一緒に踊ったお嬢さんだったのですね。」


継母や姉妹がびっくり仰天する中、シンデレラは王子様に促されお城へと向かう……







いよいよラストのプロポーズのシーンだ……




どうしよう……

黒に返事をしなければならない─────









再び舞台を区切っていた引割幕が開かれ、お城のシーンとなる。


舞台上にはドレス姿のシンデレラと王子様しかいない。



「初めて会ったあの日から…私は、あなたしか見えていなかった。」


王子様のセリフが台本とちょっと違う……

まさか、またセリフがぶっ飛んだのか?



「シンデレラ、私と付き合って下さい。」



なに言ってんだ黒?

プロポーズなんだからそこは結婚して下さいだろ?

黒が真剣な瞳で俺を見続けている……


……もしかしてわざとか?

舞台の場を借りてシンデレラへじゃなく、俺に交際を申し込んでやがるのかっ?

何考えてんだ黒っ!!



「無理ですっ!!」




─────────あっ……




しまった……

つい王子様からの告白を断ってしまった。

会場が意外な展開にザワつき出した。



〈そこは喜んでっ。だろ──────!!!〉


監督が画用紙を手に鬼の形相でにらんできた。

ヤバい、どうしよう……





「シンデレラ…不安なのはわかります。いきなり、自分が今まで過ごしてきた世界とは全く別の、想像出来ないような世界に行くのですから……」


黒がまたアドリブを言い出した。



「私だって不安です。」



黒が辛そうな表情を見せた。

あの時と同じ、今にも泣きだしそうな顔……

これは……演技なのか?



「あなたと初めて会った時から、私の心は一瞬で奪われてしまった。最初から私はもう、なにがあろうが決めていたのかもしれない。」




─────俺と黒が初めて会った時……


黒は俺のことを女の子だと思い、そのまま三ヶ月間気付かなかった。

俺を男だと知ったプール開きの日の、黒の落胆した顔は今でもはっきり覚えている。






「これからいろんな困難が待ち受けているかもしれない。でもあなたとなら、ぜんぶ乗り越えていけそうな気がするのです。」



これはきっと黒の本心だ……

黒は舞台上で自分の胸の内を全部俺に伝えようとしている。




「私はあなたと共に歩んでいきたい。ずっとそばにいたい…離れたくない……」



俺だって同じだ。

黒と離れることが何よりも辛い……



「私のことを王子ではなく、一人の人間として見て欲しい。あなたに、今の私はどう映っていますか?」




……黒……


黒は優しい…俺がピンチになった時はなりふり構わず助けてくれる。

それはこれからもきっと変わらない。

普段はイヤなことばっかりしてくるけど、それを許せたのは俺も黒のことが大好きだからだ。




黒が告白してくれた時……


俺は…本心ではすごく──────




───────嬉しかったんだ……








「…シンデレラ……愛してる。」







王子様からの狂おしいほどの愛のこもった告白に、会場中は静まり返っていた。


黒からの俺への思いが、痛いほどに伝わってきて…自然と涙がこぼれていた。





「もし私を受け入れてくれのなら、今ここで、私にキスをしてきて下さい。」





……………うん、キス?




黒はそう言って舞台上で目を閉じてしまった。



ちょっと待て、ちょっと待てよ。

これって、キスしたらOKって返事になるよね?

それは困るっ!!


確かに黒とは離れたくないし大好きだが、付き合うとなると話は別だ。

だって付き合うってのはアレだろ……?

世間一般的な恋人同士がするようなあんなこととかこんなことを、黒がしてくるってことだろ?!


そんなの受け止めきれねぇっ!!




〈シンデレラ!〉

〈王子に〉

〈キスしろ────っ!!〉




監督が画用紙に三枚にも渡ってデカデカとした文字で指示を出してきた。


だからそれは困るんだって!




「お姫様頑張って〜!」

観客席にいる小さな女の子からも声援が送られた。


「王子様が支えてくれるって!」

「情熱的な王子様じゃない!」

「受け入れて上げてー!」


次々と観客席から声が上がる。

目をつぶったままで待つ黒の口角が少しニヤリと上がった。





──────まさかこいつ……………



………ハメやがったなっ!!────







いつしか観客からはキスコールが起こっていた。

監督からも指示が飛びまくる。


〈ぶちゅっとイけ───────!!!〉



なにコレ……

もう絶対しなきゃならない雰囲気じゃん。


誰かウソだと言って欲しい……




俺は諦めにも似た心境でシンデレラを待つ王子様のもとへと近づいた。


こんな強制的な返事は無効だっ。

黒め…劇が終わったら思いっきりぶん殴ってやる!


黒の観客席側の頬に手をやるが、俺の手の大きさじゃ口元をうまい具合に隠せない。

くそっ…寸止めはやっぱ無理か……



みんなが固唾を呑んで俺達のキスシーンを見守っていた。

この異様な盛り上がりの中、下手くそなキスの真似ごとじゃとても納得してくれそうにない。



やるしかないのか?



俺達は男同士だ。

こんなのホンモノのキスじゃない。

ノーカンだ。

そこにある肉にちょっと口が触れるだけの話だ。


黒、背ぇ高いな……

俺は背伸びをして黒の後頭部に手を回し引き寄せた。


キスシーンの練習では俺は目をつむっていた。

こんなに間近で黒の顔を見たのは初めてだ。

こんなに整った顔ってある?

なんで男の俺をわざわざ好きになるんだよ……




「……好きなんだよ……」




あの日泣きながら告白してきた黒の言葉。


思い出さないようにしていたのに……

再び俺の胸に深く突き刺さり、鼓動を早くする。


なんでこのタイミングで甦ってくるかな……


もう少しで黒の唇に触れるところで一気に恥ずかしくなってきた。

これをしたら返事がOKだとか、みんなが見てる前だとかそんなのはもうどうでもよくなっていた。




すごく恥ずかしい……


今から黒にキスをするということ自体が恥ずかしくて堪らなくなってきたのだ。



なんだこの胸の高鳴りは……



俺、なに黒を意識しまくってんの?

こんなの女の子にも感じたことない。




これじゃあ……


これじゃあまるで────────








なかなかキスが出来ないでいる俺に、黒が目を開けてアッカンベーをしてきた。


「……黒?」


なんで今、俺を挑発するようなことをするんだ?

わけがわからない。



黒は両手で俺の頭を抑え、そのまま顔を寄せてキスをした。



これはっ…………!

アッカンベーじゃないっ!!






べろチュウじゃね─────かっ!!!!!






深すぎるそのキスから逃れようと黒の胸を強く押したのだが微動打にしない。

やめてやめてやめてっ!有り得ないからっ!!

シンデレラにべろチュウする王子様なんていないからっ!!



想像していたのとは全く違ったその激しいキスシーンに、みんなはアレっ?と思いつつも黙ったまま凝視するしかなかった。






「幕っ!!幕下ろして──────っ!!」



監督の悲鳴のような指示が静まり返った体育館に響いた。


黒はそんなことなどお構い無しに幕が下りてくる間も、俺のことを離してくれなかった。








「……っざけんなよ黒っ!!」

俺はようやく力を緩めた黒から離れて叫んだ。


「なに?足りなかった?」

「お釣りがくるわっ!!」

こいつマジで信じられんっ!


「言っとくが今のは無効だからな!黒からだしっ俺からだとしてもあんな脅迫めいたキス有り得ないから!」

「はなから白からのキスなんて期待してなかったわ。そんな度胸も決断力もねぇだろ?」


………はい?

じゃあなんで黒はこんなこと言い出したんだ?

いったいなにが目的なんだ?




「お疲れ様。白君と黒君てやっぱり付き合ってたんだね。キスシーン、ドキドキしちゃった。」

「ちょ……咲希ちゃん?」

咲希ちゃんがとんでもない勘違いをしている。



「良かったよ〜二人とも超お似合いっ。」

「愛し合ってるって感じがすごく伝わってきたわ。」

「クラスのみんな、応援してるからねっ!」



えっと……

ちょっと待って…えっ?

みんなもれなく勘違いしてない?

俺と黒がデキてるって思っちゃってる?



隣にいた黒が俺の肩を掴んで引き寄せた。

「これで堂々と白とイチャつける。」


「……まさか黒の目的って……?」

「そっ。公認の仲になること。」



………マジか?!




「黒…俺に選択権は?」

「あると思う?」


「俺にも意見てもんが……」

「白の意見なんて俺が聞くと思う?」


黒は俺のことをギューって抱きしめながら言った。

「やっと白が俺のもんになった。」

俺のもんてなんだよ?

いつから俺はものになったんだ?




考えてみればそうだよな……


黒は俺の意見などまるで聞かない。

1回断られたくらいでしおらしく学校を辞めるだなんて、そもそもおかしな話だったんだ。

なんで気付かなかったんだ……

完全に騙された……


告白された日から散々悩みまくっていた俺のくだりは一体なんだったんだよ?


また黒に派手に振り回されただけか……





「みんな一列に並んで!カーテンコールするよっ!」


監督がステージ中央に集まっていたみんなを真っ直ぐに並ばし始めた。


「カーテンコール?」

今日見た舞台の出し物をしてたクラスでそんなことをしていたのは一組もなかった。


「拍手が鳴り止まないのよ。観客の期待に応えなきゃ。」


拍手?

そう言えば幕が降りてからもずっと続いている。



「最後のキスシーンは度肝抜かれたけど、あれはあれでウケたみたい。実際、二人の演技はとても感動的だったから。」


怒ってばっかりだった監督が初めて褒めてくれた。




「二人の結婚式には呼んでね。」


「いや、監督っそれは……」

「白、もう幕が上がってきてるから笑えよ。」



黒に言われ前を向くと、観客席からは体育館が割れそうなくらいの声援と惜しみない拍手が送られていた。




「感動した!また二人の演技見せてねっ!」

「男同志でも君らなら納得だ───っ!」

「黒白はこの学校のベストカップルだぞ──っ!」




もうダメだ……

完全に外堀が埋まってる状態だ。



黒はありがとーっと言って嬉しそうに手を振っていた。





なんだかんだで、俺はこれもあっさり許しちゃうんだろうな。



そして黒はこれからも俺にすげぇ理不尽な態度を取ってどんだけってくらい振り回して、煮えくり返るくらい腹の立つことをしてくるんだろう……




んで、俺は結局それもあっさりと許してしまうのだ。








…………はぁ。














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