表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/71

[エルク]神意

ソロモンに遷都を完了。


奴隷とされていた民衆の解放と、身分平等の徹底。スラム街の再開発、治安機構の整備。こちらに投降した人の中でも、法を守れない者は断首、旧支配層の断首。


その他は、ミーミル制圧後に行った改革と一緒だ。都市の整備や、農業のテコ入れ、必要に応じてノエルによる湧き水の設置、集合住宅の建築。


嗜好品の流通も行う。


エルク、ノエル、セリアで手分けして書類の処理をしていると、リアがやってきた。


「お兄様、御神から話があるそうです。至急みんなを集めて、魔柱まで」


「御神から?分かった」


急ぎ、幹部メンバーを集め、魔柱の傍に集まる。そこから、魔の神域への招待がかかる。


魔の御神。以前会った時は瀕死の状況であったが、今は目も開いており、その目に聡明さも見える。


「魔王エルクよ。この度の活躍、誠に素晴らしい。私も力をある程度取り戻す事が出来た。深く感謝する」


「御神よ、勿体なきお言葉です」


「まずは、今の其方等の方針、行動であるが、これに関しては全面的に支持する。もし私に必要な事があれば言って欲しい。可能な限り協力しよう」


「有り難うございます」


跪き、深く頭を下げるエルク。他の面子も、エルクの後ろで同じ姿勢をとっている。


「そしてまずは謝らねばならぬ。私の目が曇っていたばかりに、聖神の暴走を許してしまった。そして・・・」


魔神はセリア、パラス、アレクシアを見て、


「其方等には誠に済まぬ事をした。他神の領域から人攫い等・・・想像も出来なかった。死んだ魂を稀に招く事はあるのだが、其方等の場合、その死も聖神による誘導の可能性が高い・・・本来は将来為すべき栄光の可能性・・・それごとこの世界に引っ張ってきたようだ。聖女の座との相性で選んだのであろうな・・・もっとも・・・」


魔神は少し溜息をついた後、


「異世界の知識流入は、もう少しお手柔らかに頼みたかったがな・・・まあ、既にやってしまったことは仕方が無いし、其方等にはこの世界の同じ神としては謝罪すべき立場だ、咎めはせぬ・・・」


頭が痛そうに言う。


「そしてアレクシアよ」


「はい」


アレクシアが顔を上げ、答える。


「聖者、の存在、私も存在は認識したが、からくりは見えぬ。どうも、この世界の資源を使っているわけでもなさそうなのだが・・・恐らく何処かに異常な負荷をかけているはずだ。私の方でも調べるが、其方も何か分かったら連絡を欲しい」


「承知しました」


「エルクよ。其方の国の方、私がまだ意識がはっきりしていた頃に出していた神令、基本的にはそれを継承する物である。新たに人間が魔界に加わる事になったので、そのあたり修正して、再度出そう。私を信仰する者で有れば、ある程度の強制力は持とう。ただ、眷属とする条件として同意が必要、の部分は変更させて貰うぞ。双方が同意し、双方に勝ち目がある条件にて勝負を行い、これにより相手を打ち負かした場合は、相手を眷属とできる、という条件を追加する。これがなければ魔族とは言えぬのでな。無論、人質等をとって同意を強制したりする行為は許されぬ」


「有り難うございます」


「リアよ。私からの連絡は、基本其方に送る。其方は、闇の巫女として名乗り出よ。私の地上での代行者として、我が声を皆に届け、また皆の声を集めよ」


「承知しました」


「私の力がなくなっていたばかりに弱まっていた、闇の柱への恩恵であるが、これを再開した。これで生活は少し楽になるはずだ。・・・アレクシアよ、あの異世界の知識で創り出した化学肥料は控えめにするように」


「・・・承知しました」


「エルクよ。そしてその妻と妹よ。魔の民だけでなく、聖の民の未来も、其方等にかかっておる。本来は私が聖神を監視、制しなければならない立場であったが・・・誠に面目ない。こうなっては仕方がない。聖の民も全て、我が魔の陣営にて引き受ける、これが確かに唯一の策のようだ。頼んだぞ」


「はい」


一同の声が唱和した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ