表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
穢人  作者: デラパゴス
1/10

0章 始まりの始まり

この世界には、『穢れ』が存在する。

『穢れ』とは何か。

それは不浄なるモノ。

誰の心にも住み付き、誰もがなりうるモノ。

『穢れ』に取り憑かれた者は決して人に戻れない。

では『穢れ』に取り憑かれた者はどうするのか。

人では決して祓うことは出来ない。『穢れ』は伝播するため、近付くことさえ許されない。

しかし、いつの世も『悪』がいるように『正義』もいる。『取り憑く者』がいれば『祓う者』もいる。

突如現れ、『穢れ』と闘い、祓った者達。

彼ら彼女らはいつしかこう呼ばれるようになった。

穢多えた族』

と。

人を殺すこと、動物を殺すことを良しとしないこの世界では、命を断つことは『穢れ』を持つとされている。故に人助けのためとはいえ『何か』を断つことを穢れとされ、皮肉にも『穢れ』を『多く』持つ者と呼ばれるようになった。

穢多族の容姿は人間と大して変わらない。

しかし、その身体の一部には紋様が刻まれている。それは穢多族である証。穢れを祓うことによって霧散される穢れの粒子が、その紋様に集まる。それと同時に紋様も広がる。

紋様の大きさは、その穢多がどれだけ『穢れ』を祓ってきたかの証明。

その『穢れ』はいずれその身を貪り、命を喰らう。

だが『穢多族』はたった一つの悲願のために穢れを祓う。

例え、命を落とそうとも。


これは、穢多族の男と人間の女の子の物語である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ