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異世界に





あの後少し顔を赤くしたアリスさんがすみませんと言って外に出て暇になった。

『どうされますか?お食事の時間までお眠りになられますか?』

「することもないしブレインがどういった事が出来るか教えてくれ」

『わかりました。私が出来ることは、斎藤様の体調管理や、ある程度の怪我の処置、目視での眼球強化サーモ(熱探知装置)、NV(暗視装置)、有毒ガスを目視できるようにし、魔力を視認出来るようにしたり、データのダウンロード&アップロード、人口衛星とリンクし、宇宙からの監視も可能です、その他にも...』







『電話機能や、無線機能、アプリを使用したゲームや写真機能、Twit○erやフェイスブックを使用したり、音楽再生機能が有ります。』

「zzz....」

『この会話は直接脳内に記録されています。注意事項や、その世界の言語、インストール開始します』














『お早うございます斎藤様』

「おはよう...寝ても最近寝た気がしないのは何かやってるか?ずっとブレインの声が頭のなかでリフレインしている...」

『大丈夫です、心拍数、脳波共に良好です』

「いや、精神面がだな?」

サインが書けないと伝えあれから2日立った。

今日には俺の手足が届くはずだが。

コンコンとノックをされアリスが入ってくる。

「お早うございます斎藤様」

「おはようございます....」

許した気には慣れないが少し割り切っている。

「先程両手足が届いたので装着するのでしばらくお待ち下さい」

すると部屋に白衣の作業着をきた人が6名程入ってきた。

顔は分からず女性かどうかも分からない。

「では動かないでください」

鏡越しに作業員が両手両足を見せる。

見た目は銀色に光っており、物凄く重そうだ。

ベッドの上に置くとベッドが軋む。

「では装着します、ブレイン、コードブルーだ」

『コードブルー認証しました、鎮痛剤投与開始、鎮静剤投与開始、両手足ロック完了』

ビキっと体がなったかと思うと凄まじい多幸感と共に周りがショボショボとした世界に切り替わる。

「カウント始めるぞ!3!2!1!」

一瞬全身に電流が走ったかと思うと直ぐに痛みはなくなりまた多幸感で満たされる。

「コードブルー解除」

『了解コードブルー解除』

その声とともに意識がはっきりして来る。

「はい、では右手を上げて~左~じゃんけんホイ」

そう言われチョキを出すと作業員が目だけで笑った。

『両手足リンク完了状態良好、オールグリーンです』

アリスが前に出てきた。

「私を殴りますか?殴ってもいいですよ?」

そう言われ拳骨を持ち上げる。

隣にあった机に向かって思い切り振り下ろし何度も殴る。

「思いっきり殴りたいけど、やっぱり女性に手は出せません」

好奇心の塊の俺はやっぱり紳士的であった。

「では歩けますね?付いてきてください」

そう言われ体を起こし立ち上がる。

「まず風呂に入りたいです頭が気持ち悪い」





強化された手を使い頭をゴシゴシと洗う。

「フォー!シャワー最高!」

メントールのスカッとしたシャンプーだ頭皮の油が流れ落ちる気分だ。

『今の出力で頭を洗うとゴッソリ頭皮が持って行かれますね』

「まだ慣れてねえんだ力加減は頼むぞブレイン!」

3日ぶりに体を見る。

服も脱げなっかた体だったのに凄まじく良い体になっていた。

筋肉の上に着いた薄い脂肪に明らかに太くなった体、体内の骨を補強するために使われた金属や、筋繊維両腕はメタリックになっておりアイア○マンの様だ。

最初は腹が立ったが、こんな体にしてくれるのであれば良かったんじゃないかとも思える。

ブレインに洗脳されていてもこんな体なら許せるぞ!


頭も体も洗い終わり頭を拭き、新しいオレンジの服を着て外に出るとアリスが待っていた。

「いやースッキリ!シャワー派だから直ぐに出てこれた!」

「では行きましょう」

そう言って着いていく。

着ている服の形?ハイレグだ。







付いて行くとスーツを渡される。

「これを着てください、あと、この時計を着けていてください」

仕立て屋で作ったスーツだった。

ブルーのカッターに灰色のベスト、赤いネクタイに灰色のダブルのスーツだ。

「趣味悪いですね」

「....」


服を着替え着いていくと大広間に出る。

「着席してお待ち下さい」

「解りました」

椅子に座るとアリスが背後で立っていた。


暫くするとラウンジで出会った男性がお茶を持ってきた。

「どうぞ」

「いりません」

「そう言わず」

「いえいえ、結構です」

そういうやり取りをしていると目の前にお茶を置き去っていった。

「よろしいですか?」

何時の間にか広間の先に男性が立っている。









「わかりました、アリスさんからその話は聞いています。この書類にサインで良いですか?」

「お願いします、では、口座に振り込んで置きますので、後は宜しく」

そう言って男性は音もなく部屋から出て去った。

「では付いてきてください」

「お腹すきませんか?病院食は飽きたので何か食べに行きません?」

時計を確認すると午後12時だ。

「わかりました、では、社食へ行きましょう」

そう言って移動した。




一切外が見えない...

どうにかして外を見ようと思っていたが窓がなく此処は地下なんじゃないだろうかと思えてきた。


「何を食べますか?」

「A定食にします」

「では、私も同じものを」

周りの人を確認していく。

怪しい素振りも無く皆普通に食事をしていた。

「では食べましょう」

「頂きます」

「....」






食事も食べ終わり時間もないので急ぎましょうと言われ移動をする。

今乗っているのは、バスだ。

屋内で、しかもこんな屋内でバスにのるのは俺も初めてだ何処に向かうのかドキドキする。

そこでふとこういうゲームをやったことを思い出した。

もしかしたらこのバスの窓を叩き割ったらモニターになっているかもしれない。


「バシャン!」

普通の道路だった。屋内だが、モニターではなさそうだ。

「すみません!手が当たってしまって!」

「いえ、大丈夫です....じっとしていてください」








暫く乗っているとそここは外かと思うほど広い空間に出た。

「では今からワープゲートを通るので此処で斎藤様の装備を確認してもらいます」

「自分でですか?」

「今は貴方は此処の社員ですよ?」

そりゃそうかと思いバスから降りて自分の名前に付いたタグを探す。




「斎藤...なんで俺の名字こんな種類多いんだ?腹たってきた」

『親に言ってください』

「いつも言っている独り言だ」

『....』

「有った....これか?」

大型コンテナに名前がついて置いてあった。

扉を開けると中には東側の武器が置いてあった。

「SCAR-Lに部品が一式...これはM2010か?警備員て迷彩服って着たらだめじゃなかった?カール・グスタフにジャベリンまで...ジャベリンってものすごい高級品だろ?」

「それは官給品です大切に使ってください」

後ろを振り返るとアリスさんが立っていた。

「は、はあ...」

中を確認していき見ていく。


ブレインからチェックボックスをもらいすべて埋める。


「多すぎだろ...もうしんどいぞ...」

全てのチェックが終わり伸びをして休憩所でタバコに火をつける。

「ところでブレイン」

『何でしょう?』

「エンドルフィンって何時でも出せるのか?」

『可能ですが、あまり使用頻度が多すぎると依存性が出てくるので気をつけてください』

「お前何遍も俺の体に打ちまくってただろ」

『大丈夫です。そのタバコよりも依存度は低くなっております』

「そうかい...」

次の支持があるまで待っておこうと思い無料のコーヒを飲んだりしているとアリスが来た。

「全て揃っていましたか?」

「チェックボックスに記入漏れはありませんでした。これからどうしますか?」

「ではワープゲートに入りますので着いてきてください」

「わかりました」



いよいよ乗るのかと思い着いていくとかなり大きな建物が出てきた。

「建物の中に建物か...ゲートってなんだ?カプセルってなんだ?」

「乗ればわかります」

建物に入ると自分の荷物以外にも幾つかコンテナが置かれていた。

「これも送るコンテナですか?」

「そうですねでは、シートベルトを着けてください」

「わかりました」

座席が2つ有りバスのように所狭し偏ってあった。

手前に座りシートベルト締める。

「詰めて座ってください」

「へ?着いてくるの?」

マヌケな声が漏れ少し驚く。

「私はブレインとは別のオペレーターです。言ってませんでした?」

「....聞いてない」

「....」

隣に移り椅子に座るとアリスも椅子に座った。


『ワープ開始まで残り5秒』

周りからゴゴゴゴと音がなる。

『4 3 2 1 着きましたシートベルトを外し一列になって外に出てください』

「え?こんだけ?」










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