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チンピラ

『....』

『こいつらどうすんだ?養える金は俺達持ってるが、スラムはこいつらだけじゃないだろ?そもそもだ、こいつらを拾ってどうする?娼館にでも売っぱらうか?良い所知ってるぞ?』

キツイ言い方をして俺もキツイ。

ふたりで、無線で会話する。

無言で俺の顔が怒りの顔や、呆れた顔をする。

すると軽いケリを足に貰う。

「痛ってーな!死ね!」

さっきの子供が俺に蹴りやパンチを行う。

「俺達はPMCだ、んなもん効かねえよ、パンチっていうのはな!」

そう言って思いっきり土が剥き出しの地面を殴る。

土は抉れ肘まで地面に入り込む。

地響きが鳴り子供は後ろにひっくり返った。

「すみませんケホッ!すみません!娘は!殺すのは止めて下さい! 殺すなら私を殺して下さい!ケホッ!ケホッ!」

むせた時に手の間から血が漏れるが謝るのを止めなかった。

アリスが盗みを働いた子供の親の背を撫でる。




『俺達の世界は殺し殺されの世界って事は分かるな?その世界に肩まで俺達はどっぷり浸かっている、その世界にコイツらも入れる気か?』

『....』

『べつに俺は連れて行くのは反対じゃねえ、だけどなアリス、犬を拾うように不幸な人々を集めて回ると身動きが取れなくなる。それは分かるな?』

『犬って!そんな事!』

『犬は、まだ従順で狩りもできるな、間違えた、でもな、こいつらは何時俺達に牙を向けるか分からんぞ』

そこで一旦話を止めエーテルを飲み回復をかけてやる。

止まらなかった咳が落ち着き回復を止めアリスに向き直る。

『彼女たちで最後だ、戦闘ができる奴を入れるのは良いが、守れるのは王子含めこいつらだけだ』

そう言って俺は外に出た。





「はぁーやってしまった! アリスが最後涙を眼にためていたぞ!」

街の反対まで走り地面を転げ回りながら泣く。

「俺は泣き顔が一番キライなんだ! はぁぁぁぁ!!」

暫く転げ回った後無線を送る。

『ディーノさん聞こえますか?』

『ああ、問題か?』

『問題ですね、アリスは思いっきり俺が叱ったんで咎めないで下さい、帰り2人増えます』

『大体分かった、今目の前にアリスと別嬪な未亡人が居るからな、あとお前もだ』

それを聞き急いで起き上がり周りを見ると皆が遠くでこちらを見ていた。

『アリスに面白いものが見れるぞと言ったら彼女たちも連れてきた....正直すまん...』




俺達は酒場に来て飯を食っている。

「私の名前はベルガで、娘のベルタナです」

「とりあえず名前だけ聞いたから後は無視するからな、もう全員話しかけんな」

怒りながら酒を煽り一気に飲む。

「なぁ勝谷、そろそろ許してくれねぇか?」

無視を続ける。

「アリスさん...私達本当に着いて行って大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよベルガさん、別の町に移ってもらい、メイドとして働いて貰います」

「学が無い私が出来るでしょうか?」

「私が教えますので大丈夫ですよ」

「おい勝谷!あんまりムスッとしていると、別嬪さん三人もいるんだもっと嬉しそうにしろ」

「五月蝿えよ!大体ディーノのせいでな」

そうすると酔った男がベルガに垂れ掛かる。

「おうベルガじゃねえぁ、そろそろ旦那の残した金も無くなってきたろぉ?どうだ一発銀貨1枚でどうだ?」

「やめて下さい! ちょっと!」

そう言ってベルガが押しのけようとするが男は力が強く離れていない。

「その次は俺なーここに居るやつ全員で回したら1月は生きていけるな」

「ちげえねえ!まぁ全員相手したら死んじまうかも知んねえけどな」


男の襟首を掴み酒場の外に投げ飛ばす。

「何しやがんだテメエ!」

「五月蝿え!全員ボコボコにしてやる!」

俺は外に飛び出した。



ぞろぞろと後ろから獣人や魔人、人間の集団が30人ほど出てきた。


「俺達が誰か知らねえようだな」

「知るか、どうせスラムのチンピラだろ?」

「俺達は、このスラムで仕切ってんだ、良い子ちゃんぶって痛い目見ない内に女と金を置いて街から出ていくんだな」

「ディーノ!許してやるから俺の銃預かっとけ!」

そう言って銃を外し外に見に来ていたディーノに投げる。

「あぶねぇ!弾が出たらどうすんだ!」

「かかってこいよ!お前らで憂さ晴らしだ!」


腕と足から白煙が上がり焦げた臭いが漂う。

ブレイン!死なないように調整任せる

『了解』






  ハイライトでお送りします。

最初に突っ込んできたのは、体格の良い人間だ。

手にはナイフを持ち上からの振り下ろしで突っ込んでくる。

振り下ろす腕を左手で取り右足を軸足に入れ、一本背負いの様に相手を投げる。

瞬間握力は、500kgを超えるだろう。

ブレインの制御で、恐らく200kg以下にされる。

しかし腕が拉げ骨を折る感触が伝わりそのまま叩き落とす。

頭はヤバイので潰れないように上手いこと叩きつけた。


次のやつは、蛇だろう、男版ラミアだ。

動きが早く、抱きついて噛もうとするが、わざと巻きつかれ肉を殴打する。

力が緩んだ所で尻尾をつかむ。

ミチミチと尻尾に指がめり込み鮮血が飛ぶがそれを無視して振り回す。

何度も叩きつけ動かなくなるとそのまま投げ飛ばし壁にぶつけた。


次のやつは魔人だ。

サイクロプス程ではないが、力が有りそうだ。

肉薄し、筋肉に阻まれた腹を思いっきり殴る。

腹を抑えた魔人が前に頭を持ってきた瞬間に頭に膝から蹴りを入れ頭の両サイドに有った角をねじ切る。

砕けた角を投げ捨て倒れた魔人の背中の肉を掴み思いっきり倒れていた人にぶつけた。



俺も良いパンチや、斬撃を何発も貰ったが、何とか耐え全員を伸した。




「すっきりした!めちゃくちゃ痛いけどすっきり!」

半分閉じた目でディーノの方に歩いて行こうとすると肩を掴まれた。

「まだ動ける奴が居たのかよ!」

そう言って拳で殴ろうと後ろを向くと衛兵が立っていた。

「貴様を連行する」


一瞬で導き出された答え。

アリスはまだしも俺は指名手配中だ、この国の兵士を俺は殺している。

『ディーノ、話を合わせろ』

『おっけい!』


「この通行手形見て何も分からんのか?ん?」

肩を掴んでいた衛兵が訝しげに通行手形を見て急いで手を離す。

「私は、視察に着ていたんだが、あちらに居る女性が悪党に絡まれているのが見えてね、可哀想だと思い助けてあげたんだ」

「ハッ!わかりました!おいそこの女着いて来い!」

「待て待て、彼女は悪くない、悪いのは彼らだ、まぁコイツラを捕まえてもスラムの秩序が一切無くなるのは困るから、強そうな奴二三人見繕って連れていきなさい」

「お嬢さんがたお逃げなさいコイツラが起きてしまうとまた狙われてしまいますよ」

「へ、へえ、あっし達はこれで失礼しますね」

そう言ってディーノはベルタナを抱えアリスとベルガを連れて行った。


暫く捕縛するのを手伝う。

誰もいない通路を指差して叫ぶ。

「おい!一人逃げたぞ!あいつは一番強かった気がするやつだ!」

そう言うと衛兵たちがそちらを見て走る。

俺はその場で跳躍し、兵士とは反対方向に逃げた。










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