回収
街に着きグッタリとしながら門に入る。
初めて入った時は、時間がかかったが、今は顔パスで入れた。
宿に着き、王子と別れる。
「ゆっくり休んでくれ、次は一週間後になるだろう」
「わかりました、王子も気をつけて」
そう言い俺達は行動を別々にした。
宿に入り、いつもの無愛想なオッサンに挨拶をして、エレベーターに乗り込む。
ボタンを押し1階まで降りる。
「疲れましたね斎藤様」
「そうだな...アリスはどうだ?」
敬語を徐々に外していく。
最下層まで降り、作業台に銃と、腕をはずし置く。
「アリス、腕を治してくれ」
「左手は無理ですね、一度、基地に帰って、オーバーホールしてもらわないと」
「一週間休みを貰ったし一度帰るか?」
「そうですね...国境沿いに有る、山の頂上で長距離送って迎えに来てもらいますか」
「なら行くか、今日出たら、今日の夜には、基地に帰れるだろう」
そうして俺達は装備を整えた。
「チャーリー装備持ったか?」
「持ちました、何時でも行けます」
アリスを見ると、短機関銃、MP5を背負っていた。
そう言って、俺も同じ短機関銃を持ち、鞄に入れた。
「よし、じゃあ行くか、状況開始」
「了解」
顔パスで、衛兵に挨拶をする。
「この間の...いえ、お通り下さい」
「うむ」
すこし、鼻が高くなった気分になりすこしだけ偉そうに対応し、外に出た。
ある程度街から離れ、短機関銃を何時でも撃てるように安全装置を外し、走った。
野を駆け回り、国境沿いの山へ向かう。
「そう言えば、山賊が居るとか話をしてませんでした?
走りながらアリスが器用に話す。
「そろそろ、その辺りだよな、少し警戒しながら行こう」
「了解」
俺達2人は、前回山賊に囲まれた所から山の中に入った。
山の中を歩いているとトラップや、誰かが歩いた後が有り、気をつけながら歩く。
ある程度歩いていくと、山賊の歩哨が歩いていた。
『殺りますか?』
アリスが心配そうな顔で聞いてくる。
『そうだな...サプレッサーは持ってきているか?』
『持ってきていません、どうされますか?』
『一応サプレッサーを持ってきているから、それで対処しよう警戒してくれ』
無線機付の鞄のポケットを開け中からサプレッサーを取り出しアリスに渡す。
『まだ居るか?』
『対称移動していません』
『了解、ターゲットインサイト』
短機関銃を構えたアリスは、アイアンサイト(スコープ無し)で、狙いを定め照星が合った所でトリガーを引く。
機械の駆動音と共に敵が倒れる。
『ターゲットダウン、その他敵は確認できません』
『移動するぞ、バレたらアリスも撃っていい、任意射撃を許可する』
『了解』
ある程度進み、木造で出来た建物を発見する。
『外に8人...訓練してますね、あと、屋内に...一人は見えるのですが、その他は何とも...』
そう言いながら、短機関銃を構える。
『俺が外のを薙ぎ払うから、中の奴らが気がついたら頼む』
『了解』
短機関銃を放ち、横に薙ぎ払う。
血煙が上がり、敵が倒れて行くのを確認すると建物から敵が飛び出してきた。
アリスの短機関銃から弾丸が飛び出す。
パパパパと言う音が鳴り、敵が倒れていく。
その間に俺は短機関銃を装填し直し、また構える。
『クリア!』
『了解!ゆっくり俺が近づくから、後から着いてきてくれ』
『了解左右警戒します』
『ムーブ!』
その声とともに、俺は歩き始めた。
そっと近づくと、まだ何人か、生きている人が居て、呼吸している人を撃っていく。
入り口に倒れていた、人を跨ぎ中に入り、クリアリングを行う。
『ライトクリアレフトクリア! ...オールクリア!』
『了解!前回囲まれていた数と合致します!』
そう言われ、張り詰めていた空気を下ろし安堵した。
建物の中を物色し銀貨や、宝飾品を詰めれるだけ詰め後は置いておく事にして、山賊の砦を後にした。
「ホクホクですね」
「金塊以外にも手に入れたから、これで手も治せるだろう」
そう言いながら俺は、山に登っていきある程度、行き、そこ畳んでいた、無線機のアンテナを伸ばし、無線の周波数をあわせる。
『こちら、斎藤FOB聞こえるか?』
『こちらFOBどうぞ』
「繋がった!これで楽できる」
『グリッド○○○○○○だ!現在タニオンで活動している部隊だ、左腕が破損している、救助を求む』
『了解、二時間で着く』
その声を聞き安堵した顔で俺達2人は、迎えを待った。
暫く待っているとヘリの音が聞こえ、グリーンのスモークを空に向かって投げる。
『スモーク確認、大丈夫か?』
『大丈夫だ、助かる。』
『良かった、じゃあ早く乗ってくれ、この辺りで飛行型の魔物を確認しているんだ』
『了解』
そうして俺達はヘリに乗り込み飛び立った。




